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研究資料の発表

巨大津波の被害と対策

A4判97頁  価格  5,000円+税

内容要約


1.3連動地震とそれに伴う20m前後に達する津波による3大都市圏の全被害想定
 @死者の数:地震、太平洋沿岸の津波死者、3湾での津波火災の死者合計は414万7000人
           これは日本の人口の3.24%に相当
           東京湾に入る津波は羽田空港の拡張やお台場の建設で川崎市沖と大田区に流れが
           集中し、扇島前面から多摩川を横断しその間石油タンクの可燃物を市街地に流し込み
           数十万人の焼死者を発生させる可能性がある事による。
 
No
項目
対象数
被害率(%)
被害数
損害単位(注1)
被害額(兆円)
13

14

地震の死者

津波の死者

6940万人

1000万人
0.5

10.0
34.7万人

100.0万人
5000万円/人

5000万円/人
8.7

25.0

小計


134.7万人

33.7
15
津波火災死者
2800万人
10.0
280.0
5000万円/人
70.0

合計


414.7

103.7
         
 A損害額の合計 合計255兆9630億円、ただし死者について半数への生命保険料一人
        5000万円を含む。
項目
             被害額   億円

1.地震のみの被害額

2.津波による被害額

3.人的被害額

       402,330

     1,120,300

     1,037,000
合計
     2,559,630

 B経済への影響 地震発生1年後のわが国の工業生産額の落ち込みは22.8%、
        経済成長率は1年後でマイナス18.6%、2年後でも12.6%
        のマイナス成長が続く。

 C最大の問題  東京湾などでの火力発電所が火災にあうと直後の東京電力管内の発電能力は
        30%程度に低下、1年後でも50%程度、他の2湾でもほぼ同様である。

2.そのような巨大地震災害への抜本的対策
 @地震予知の最新技術の活用、電離層の異常観測データの活用で地震発生前にコンビナート
  の操業を停止するなど。
 A東京湾、伊勢湾、大阪湾の抜本的津波対策工法
  3湾前面で10mを超える津波は従来の津波波浪モデルではなく、河川の流量の防止の水理
  方程式で堤防を構築。東京湾では千葉から湾中心に張り出している5kmの第一海保と富津
  岬の付け根まで約8kmの30mの堤防を早急に構築。それでも不十分な場合、浦賀水道の
  海底にも海底堤防を構築も可能。
  東京湾の奥の津波用堤防 T 扇島島前面の30mの津波堤防
              U 大田区前面での10mの津波堤防
              V 浜松町から東京都心に入る津波対策
 以上5つの堤防で東京湾前面に20m級の津波が突然に来ても臨海コンビナートや川崎市、大田区
などの岸壁前面には4〜5m程度の津波に抑えられ、最悪の事態は回避出来る。

3.大型津波用救命台船の説明
 次に示す模型は200〜300人乗りであるが、長さ10m、幅5m、高さ1.5mの台船の
上に直径1mのフロートを取り付けている。人はフェンスの中に入る。台船の底にはコンクリート
その上には発泡スチロールで構成、体育館の2階の床の製作とほぼ同じで、安く製作出来る。
500〜1000人用で長さ20m幅10m、より小型のものは間伐材で台の枠を作り、中は先と
同じ。小型の場合フロートは生鮮食料品の発泡スチロールの廃棄物で利用可能。上のフロートの
支えは物干し竿でよく、傾いた時はそれで復元する。ヨットの重りの反対の原理である。

【台船模型】

    1.5〜6人用            2.20〜30人用              3.ビル屋上設置の200〜300人用