韓国 関係改善の方策協議する考え示す

9月24日 21時11分

国連総会に合わせてニューヨークを訪れている岸田外務大臣と韓国のユン・ビョンセ外相が外相会談を行うことについて、韓国外務省の報道官は「譲れない問題があるが協力すべきことは協力する」と述べて、歴史認識問題などでは日本側に歩み寄りを求める一方で、関係改善に向けた方策についても話し合う考えを示しました。

日韓両政府はニューヨークで岸田外務大臣とユン外相が２６日に外相会談を行うことを明らかにしました。
これについて韓国外務省のチョ・テヨン報道官は２４日の記者会見で、「日本との間の不幸な歴史など私たちには譲れない問題がある」と述べて歴史認識問題での日本側の歩み寄りを求める姿勢を示唆しました。
その一方で、「日本は大切な隣人であり、協力すべきことは協力する。今回、両外相は日韓が協力する方法について協議する」と述べて、日韓関係の改善に向けた方策についても議論する方針を明らかにしました。
ただ、チョ報道官は首脳会談の可能性について協議するのかどうかや、国連総会の演説でユン外相が歴史認識の問題について触れるのかどうかについては明言を避けました。
日韓関係は歴史認識の問題などを巡って冷え込み、首脳会談実現の見通しも立たない状態が続いており、今回の外相会談で事態打開の道筋が見いだせるのか、注目されます。