その他

〔金利マーケットアイ〕超長期債利回りに低下圧力、5月10日以来の低水準

2013年 09月 24日 17:19 JST
 
記事を印刷する |
  • Mixiチェック

[東京 24日 ロイター] -

〔金利マーケットアイ〕

<17:07> 超長期債利回りに低下圧力、5月10日以来の低水準

超長期債利回りに低下圧力。足元の20年146回債利回りは前営業日比3bp低下の1.565%、30年40回債利回りも同3bp低下の1.705%と低下幅を広げている。いずれも5月10日以来の低水準を付けた。市場では「15時半までに付けた低利回りなため、強含みで推移していた日中取引の流れを引き継いだ印象だ。中間決算期末が意識される週で、流動性が落ちる中、最終投資家の買いが少しでも入ると、需給は締まりやすい」(国内証券)との声が聞かれた。海外勢の動きに関しては「足元の夜間取引で、ショートカバーがやや優勢になっているが、際立つものではない。したがって、超長期ゾーンへの動きは気になるところだが、今のところ限定的のようだ」(同国内証券)との見方が出ていた。

<15:45> 日銀当預残は26日に初の100兆円突破か、国債需給ひっ迫も

日銀の当座預金残高は、26日にも初めて100兆円の大台に乗ることがほぼ確実な状況だ。

日銀は24日の金融調節で、国債・国庫短期証券買入と共通担保資金供給を通告したため、オペスタート日にあたる26日の市場に、新たに2兆4000億円余りが供給されることになる。当座預金残高は24日現在、98兆7000億円(見込み)で推移しているが、市場筋の推計によると、25日は99兆円前後、26日は101兆円台まで増加する見通し。

日銀は4月に導入した「質的・質的金融緩和」で、マネタリーベースを14年末に270兆円と12年末に比べて約2倍に増やすことを目標にしている。当座預金残高も14年末に175兆円に増加する見通し。日銀異次元緩和による資産買入が国債を軸としていることから、国債市場ではひっ迫する需給動向が今後のテーマになりやすいとの声が出ている。

<15:27> 翌日物0.065─0.07%付近、レポGC下げ渋り

無担保コール翌日物金利は0.065─0.07%付近での取引。当座預金残高は小幅減る方向になったが、99兆円規模の高水準を維持した。資金余剰感は強く、資金ニーズは限られた。レポ(現金担保付債券貸借取引)GCのT+1レートは国庫短期証券の発行要因があるため、下げ渋り。日銀がオファーした国庫短期証券買入オペの結果は、応札倍率が2.21倍と前回1.13倍を上回った。市場では、前回の応札額を踏まえて、一部に札割れやマイナス金利による落札の可能性もささやかれていた。業者の流通在庫が少ないことから、今後のレート低下を見越した投資家から応札があった可能性を指摘する声が聞かれた。3カ月物の国庫短期証券(397回)利回りは0.050%と強含み。共通担保資金供給(全店、固定金利方式)オペは17回連続で札割れ、米ドル資金供給オペ(7日物)への応札はゼロだった。

ユーロ円3カ月金利先物は債券高を受けて強含む場面があった。中心限月2014年6月限は一時前営業日清算値比0.5ティック高の99.760と6月20日以来3カ月ぶりの高値を付けた。

<15:05> 国債先物は反発、長期金利0.675%に低下

24日の国債先物は反発。20日、23日の米債高を受けて、国債先物を中心に買い戻しが優勢となった。日経平均株価が戻り基調になると、益出しが見られたが、総じて強含みで推移した。現物債はしっかり。年金勢などの押し目買いが入ったとみられる超長期ゾーンは堅調。中短期ゾーンも強く、とくに27日に入札を控えているにもかかわらず、2年債利回りは節目の0.1%を割った。2年332回債利回りは前営業日比1bp低下の0.090%と、日銀が異次元緩和を決めた翌日の4月5日以来の低水準を付けた。長期ゾーンは国債先物との連動性を強めた。日銀がオファーした国債買い入れオペについて、残存5年超10年以下に関しては、先物周りで判断すると、市場実勢に近く、やや強めとの声が聞かれた。独連邦議会選挙について、結果に関しては、想定内との見方が多い。メルケル氏率いるキリスト教民主・社会同盟がどのような連立を組むか注目されている。

国債先物中心限月12月限の大引けは、前営業日比25銭高の144円11銭。10年最長期国債利回り(長期金利)は同1.5bp低い0.675%に低下。

<14:15> 共通担保資金供給の応札額4749億円、17回連続の札割れ

日銀が実施した共通担保資金供給(全店、固定金利方式)オペの落札結果は、応札額が4749億円と入札予定額8000億円に届かず、札割れとなった。札割れは17回連続。全額落札された。期間は9月26日─2014年1月20日。市場では「年越え物、期間を延ばしてきたが、市場の資金余剰感は極めて強く、資金ニーズは限定的」(国内金融機関)との声が聞かれた。

<14:03> 2年債利回りが節目の0.1%割る、4月5日以来の低水準

2年債利回りが節目の0.1%を割った。足元の2年332回債利回りは前営業日比1bp低下の0.090%と、日銀が異次元緩和を決めた翌日の4月5日以来の低水準を付けた。27日に2年利付国債の入札を控えており、市場では「このところの短期ゾーンの強さから見て、2年債利回りの0.1%割れは想定できた。ただ、付利の関係から需要が細ると見られている0.1%割れとなったことで、入札結果に不透明感が出てきた」(国内金融機関)との見方が出ていた。

<13:40> 超長期ゾーンしっかり、年金勢などの押し目買い観測

超長期ゾーンがしっかり。足元の20年146回債利回りは前営業日比2bp低下の1.575%、30年40回債利回りは同1.5bp低下の1.720%で推移。市場では「価格はいずれも前営業日の高値にあり、強気の相場展開となっている。中間決算期末が意識される週となるため、機関投資家からの売り物が出にくく、年金勢などの押し目買いが入ると、利回りに強めの低下圧力がかかる」(国内証券)との声が聞かれた。ただ、あす流動性供給入札(残存5年─15年が対象)を控えているため、「超長期ゾーンを対象としたショートポジションへの動きが想定できるため、現在の利回り水準から一段と低下する可能性は薄い」(同国内証券)との見方も出ている。

<12:10> 国債買い入れオペ結果、残存5年超10年以下「強め」の声

日銀がきょうオファーした国債買い入れオペについて、残存5年超10年以下に関しては「先物周りで判断すると、市場実勢に近く、やや強めの印象だ。需給のタイト化にオペが強く影響している構図は変わらない」(国内証券)との見方が出ていた。また、残存1年以下について市場では「利回り格差から判断して、市場実勢に収まった」(同国内証券)との声が聞かれた。

応札倍率は残存1年以下が4.08倍(前回4.00倍)、残存5年超10年以下が3.71倍(前回3.02倍)だった。

<11:45> 国庫短期証券買入3.3兆円、需給引き締まり方向は不変

日銀が発表した国庫短期証券買入オペの結果によると、買入予定額1兆5000億円に対して、応札額は3兆3150億円と前回(1兆6919億円)から増加した。案分利回り格差はマイナス0.040%、平均利回り格差はマイナス0.025%。

市場では、オペの累積効果や内外の投資家需要などで需給がひっ迫。前回の応札額を踏まえて、一部に札割れやマイナス金利による落札の可能性もささやかれていた。「業者の流通在庫が少ないことから、今後のレート低下を見越した投資家から応札があったのではないか。今後も需給が引き締まる方向は変わらないだろう」(国内金融機関)という。

<11:15> 翌日物0.065─0.07%中心、日銀が国庫短期証券買入を通告

午前の短期金融市場で、無担保コール翌日物は0.065─0.07%を中心にした取引。過去最高の当座預金残高で、資金余剰感の強まった。朝方は0.07%を中心に出合いを付けた後、0.065%に弱含み。大手行の調達希望水準は0.06%で一部取引が成立した。「地合いは前週末に比べて弱め」(国内金融機関)という。

ユーロ円3カ月金利先物は債券高を受けて強含み。中心限月2014年6月限は前営業日清算値比0.5ティック高の99.760と6月20日以来3カ月ぶりの高値を付けた。「米金利低下を受けて買い戻しが先行した」(国内金融機関)という。

日銀は午前、国庫短期証券買入を通告した。買入予定額は1兆5000億円。

<11:05> 国債先物が反発で前引け、長期金利0.675%に低下

国債先物中心限月12月限は前日比22銭高の144円08銭と反発して午前の取引を終えた。前日海外市場の米債高を受けて、先物を中心に買い戻しが先行。日銀買入による需給引き締まりも意識された。

現物市場はしっかり。9月国債大量償還を受けて、潤沢な資金を抱える国内勢からの買いを観測。「国庫短期証券など短期金利が一段と低下し、再び短いゾーンから金利低下圧力がかかるとの思惑から、国内勢が買いをいれているようだ」(国内金融機関)という。10年最長期国債利回り(長期金利)は同1.5bp低い0.675%に低下した。

<10:15> 日銀が国債と国庫短期証券の買入を通告、総額2.01兆円

日銀は午前10時10分の金融調節で、残存期間1年以下と、5年超10年以下を対象にした国債買入と国庫短期証券の買入を通告した。買入総額は2兆0100億円。

買入オペはほぼ市場予想に沿った内容だったため、国債先物は反応薄。しかし、金融調節前から、現物中長期や超長期などに一部国内勢の買いが観測されたのを受けて、中心限月12月限は一時144円06銭を付ける場面もあった。「現物需給のひっ迫が意識されている」(国内金融機関)という。

<09:50> 翌日物0.065─0.07%付近、金先中心限月は3カ月ぶり高値

無担保コール翌日物は0.065─0.07%付近で取引されている。20日の国債大量償還を受けて、当座預金残高が99兆円近くまで急増。資金余剰感の強まりで資金調達意欲が後退。朝方は0.07%を中心に出合いを付けた後、0.065%に弱含み。大手行の調達希望水準は0.05─0.06%付近。

日銀は、朝方の金融調節を見送った。この結果、当座預金残高は98兆7000億円、準備預金残高は79兆2000億円程度となる見込み。

ユーロ円3カ月金利先物は債券高を受けて強含み。中心限月2014年6月限は前営業日清算値比0.5ティック高の99.760と6月20日以来3カ月ぶりの高値を付けた。

<09:05> 国債先物は反発スタート、米金利低下で買い戻し

国債先物中心限月12月限は前日比12銭高の143円98銭と反発して寄り付いた。寄付直後には144円ちょうどを付けた。米国市場で債券高の流れを受けて、先物を中心に買い戻しが先行。予想される日銀買入への期待もサポート要因となっている。

市場では「前週末に持ち高調整売りが出たため、そのカバーが入った。米連邦準備理事会(FRB)当局者からの発言が相次いでいるが、米金利上昇によるファンダメンタルズへの影響に懸念を示しているため、緩和縮小のタイミングは12月以降だろう」(国内証券)との見方が出ている。

<08:35> 翌日物は0.065─0.07%付近、地銀・信託・証券が調達

無担保コール翌日物は0.065─0.07%付近で取引されている。主な取り手は地銀、信託、証券など。大手行は0.05─0.06%付近で調達意欲を示しているが、出合いは観測されていない。当座預金残高は前営業日に比べて1000億円程度減少するが、過去最高規模を維持する見通しで、金融機関の資金調達ニーズは弱い。

日銀によると、朝方の金融調節を見送った場合、当座預金残高は98兆7000億円、準備預金残高は79兆2000億円程度となる見込み。

<07:10> 翌日物0.07%近辺か、当預残は98.7兆円見込み

無担保コール翌日物は0.07%近辺で取引される見通し。当座預金残高は99兆円前後とほぼ横ばいとなる見込み。市場では「国庫短期証券の発行要因がある一方で、日銀の国債買い入れオペのスタート日などがあるため、当座預金残高は前営業日比較で小幅な変動にとどまるだろう。レート的には、国債大量償還で大幅な資金余剰地合いとなった20日でも主に0.065─0.07%付近で取引されたところから判断して、きょうも同様なレンジが中心となりそうだ」(国内金融機関)との声が聞かれた。

20日の加重平均金利(速報ベース)は、前営業日比0.001%高い0.071%だった。

日銀が朝方の金融調節を見送った場合、当座預金残高は20日に比べて1000億円減の98兆7000億円程度になる見込み。残り所要積立額は5400億円。

 
 
写真

市場で意識される景気の弱さ

日米欧で金融緩和の継続が期待されている一方、マーケットは、超緩和政策の裏側に存在する景気の弱さを感じている。
  記事の全文 | 特集ページ 

注目の商品

外国為替フォーラム

外国為替

  • ドル/円
  • ユーロ/円

株価検索

会社名銘柄コード
 
写真

振り返れば、もともと消費増税案は「社会保障と税の一体改革」を基盤に浮上したものだった。

外国為替フォーラム

写真
105円台かそれ以上
104円台
103円台
102円台
101円台
100円台
99円台
98円台
97円台
96円台
95円台かそれ以下
*統計に基づく世論調査ではありません。