今日の国内市況(9月24日):株式、債券、為替市場
(ブルームバーグ):きょうの国内市場の株式、債券、為替相場は以下の通り。
●日本株下落、米政策不透明や円高懸念-輸出や金融、不動産中心安い
東京株式相場は下落。米国の金融政策の不透明感や為替の円高推移が嫌気され、電機や精密機器など輸出関連株が安い。米金融株安の影響を受け、銀行や保険株も下げ、ドイツ証券が業界判断を引き下げた不動産株も売られた。
TOPIXの終値は前営業日比4.11ポイント(0.3%)安の1214.87と4営業日ぶりに反落、日経平均株価は9円81銭(0.1%)安の1万4732円61銭と続落した。
●債券上昇、投資家が残高積み増しの買い-2年利回り半年ぶり低水準
債券相場は上昇。米国債相場の続伸や日本銀行の国債買いオペに加えて、投資家が9月中間期末に向けて債券残高を積み増すための買いを入れたことが相場を押し上げた。新発2年債利回りは約半年ぶりの低水準を付けた。
東京先物市場で中心限月の12月物は前週末比12銭高の143円98銭で開始し、その後国内株価が一時下げ幅を拡大すると水準を切り上げた。取引終盤にかけて一段高となり、結局は25銭高の144円11銭と、この日の高値で引けた。
現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の330回債利回りは同横ばいの0.69%で開始し、その後は徐々に水準を切り下げ、1.5ベーシスポイント(bp)低い0.675%まで低下した。2年物の332回債利回りは1bp低い0.09%に低下。新発2年債利回りとしては4月5日以来の低水準を付けた。5年物の114回債利回りは1bp低い0.245%。20年物の146回債利回りは3bp低い1.565%、30年物の40回債利回りは1.5bp低い1.705%と、ともに4カ月半ぶりの水準まで低下した。
●円が午後に小幅反落、日本株下げ渋りで売り圧力-対ドル99円付近
東京外国為替市場では午後の取引で円が小幅反落。米国の金利低下や財政問題に対する懸念を背景に円は前日の高値付近で推移していたが、午後に入り日本株が下げ渋るのに伴い、円売りが強まった。
ドル・円相場は1ドル=98円台後半で東京市場を迎えた後、一時98円66銭と前日の海外市場で付けた円高値にあと1銭と迫った。しかし、その後円は伸び悩み、午後に日経平均株価が一時プラスに浮上すると98円99銭まで円売りが進んだ。午後3時55分現在は98円94銭前後。
野村証券金融市場調査部の池田雄之輔チーフ為替ストラテジストは、ドル・円相場について、米2年債利回りはすでに低下しており、ここからの低下余地が限られていることから「金利面からの下押しは大きくない」と指摘。むしろ「財政交渉があり得ない方向に向かい、すごいリスクオフがやってくること」の方が下押し圧力となり得るが、最終的には落としどころを見つけると予想され、「あまり心配していない」と話した。
更新日時: 2013/09/24 16:10 JST