@ 熊対策
ア 福井県内の山間地は、自然環境が豊かで、ツキノワグマも600頭程度生息
していると考えられます。クマは国内の数少ない森林性大型哺乳類であり、私
たちの住む自然界を構成する大切な一員です。
ツキノワグマは、本来大変臆病で温厚な動物です。昨年各地で人を襲ったの
は、山に木の実などの餌がなかったためであり、餌が豊富であれば人を襲うこ
とは珍しいのです。
イ 身を守る基本事項
・ クマに自分の存在を知らせてください。ラジオ、笛、鈴などで音を出して行
動してください。
・ 子グマに出会った場合はそっと立ち去ってください。親グマが近くにいます。
・ 急に大声を出さないで、クマまでの距離があるようなら、そっと立ち去って
ください。距離が近い場合は、クマから目を離さないようにして、できるだけ
ゆっくり後退してください。
・ 攻撃が避けられないときは、頭や首などの急所を守ってください。うつ伏せ
になると、背中のザックで背中は守られます。その際、両手で首の後ろをガー
ドしてください。死んだふりをするよりは、積極的に自分の体を守ってくださ
い。
ウ その他
・ ゴミは必ず持ち帰ってください。生ゴミなどを無造作に捨てたり、置いたり
するとクマを引き寄せることになります。
A 毒蛇対策
県内はマムシなどの毒蛇がいます。奥越地方の荒島岳、経ヶ岳、加越国境(取
立山、赤兔山、大長山など)の山々は特に多いと言われています。
万が一、マムシに噛まれたら、毒を吸い出して、仲間がいれば背負ってもらう
等して下山してください。
8時間位の間に解毒の血清を注射しないと、死にいたることもあると言われて
います。
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