ブラックベリー身売りへ　業績悪化、企業連合に４６００億円で

　カナダの携帯電話機大手ブラックベリーは２３日、同国の金融大手フェアファクス・ファイナンシャル・ホールディングスを中心とする企業連合に、４７億ドル（約４６００億円）で身売りすることで基本合意したと発表した。

　スマートフォン（多機能携帯電話）の草分けとして知られるブラックベリーは、米アップルやグーグル陣営の攻勢に押されて業績が悪化。会社売却で経営立て直しを模索する。

　買い手の企業連合はブラックベリー株を１株９ドルで買い取り、非上場化する方針。６週間の資産査定を経て、１１月初めにも買収を正式決定する。企業連合を率いるフェアファクスは既にブラックベリー株の約１０％を保有する大株主。

　米調査会社ＩＤＣによると、ブラックベリーのスマートフォンの世界シェアは２００９年には約２０％あったが、最近は過去最低の２・９％にまで下がっていた。ブラックベリーは今年８月に会社の売却検討を発表。今月２０日には全従業員の４割に当たる約４５００人を削減し、企業向け事業に注力する方針を明らかにしていた。（共同）