サブカテゴリー

PR:

海沿い最後のみこし巡行に大歓声 岩手・大槌で秋祭り

小鎚神社の例大祭で津波の浸水区域を練り歩くみこし=23日午前、岩手県大槌町
小鎚神社の例大祭で津波の浸水区域を練り歩くみこし=23日午前、岩手県大槌町
Photo By 共同 

 東日本大震災の津波で被災した岩手県大槌町で23日、秋恒例の「小鎚(こづち)神社例大祭」が開かれ、2台のみこしが町内を練り歩いた。巡行路の一部は海沿いにあり、かさ上げ対象地区に入っているため、このルートを使うのは今年で最後となる。

 この日は午前9時にみこしが神社から繰り出したのを皮切りに、地元16団体が太鼓と笛の音に合わせて山車や郷土芸能「虎舞」「鹿子踊」などを披露。約8キロを練り歩き、沿道の住民から大きな歓声を浴びた。

 大槌町は、町の中心部だった区域を2015年までに約2メートルかさ上げする予定で、一部地区では10月から試験的な盛り土が始まる。

 自宅が津波で全壊し、現在は岩手県釜石市のみなし仮設住宅に暮らす古舘潤一さん(64)は、かさ上げ予定の自宅跡で祭りの様子をデジタルカメラで撮影した。「早く復興が進んでほしいが、来年からここで祭りを見られないのは寂しい」と話した。

 ≪首相「復興予算減らさない」≫安倍晋三首相は23日、来年4月の消費税増税に備えて月内に取りまとめる経済対策に関し「(東日本大震災からの)復興予算が減っていくことはあり得ない。復興予算はしっかりと確保し、その上で景気回復の軌道を維持していくことが大切だ」と述べ、復興と経済成長の両立を目指す意向を強調した。

 復興財源である「復興特別法人税」を1年前倒しで廃止する政府方針に与党内から批判が出ていることについては「(安倍政権は)総額19兆円だった復興予算枠を25兆円に増やした」として、復興軽視ではないと反論した。羽田空港で記者団の質問に答えた。

[ 2013年9月24日 06:00 ]

Webtools & Bookmarks

注目アイテム

ニュース

注目アイテム

スポニチwikiランキング

      人気ニュースランキング

        ※集計期間:

        » 続き

        【楽天】オススメアイテム
        クイックアクセス
        スペシャルコンテンツ