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事件
【八幡暴走事故】なぜ繰り返されるのか 現場騒然、以前にも事故
なぜ暴走事故が繰り返されるのか-。24日朝、京都府八幡市の府道で、歩道の小学生の列に同市内の少年(18)運転の乗用車が突っ込み、5人が重軽傷を負った事故。事故直後の現場は、小学生たちの泣き叫ぶ声が響き、騒然とした空気に。現場には、民家に突っ込んだスポーツカーが無残な姿で残され、駆けつけた付近の住民は、子供たちの容体を心配しながら、府警の捜査を見守った。
近くで造園業を営む男性(66)は、異様な音を聞いて現場に駆けつけた。
「ブレーキ音の後、『ゴン』というものすごい音がした。駆けつけると子供たちが足などから血を流していて座り込んでいて、泣き声が響いていた」という。
その後、頭から血を流し、フェンスの脇に倒れていた男児に声を掛け続けた。「『大丈夫か?』と呼びかけたが反応はなかった。みんな、毎朝見かける子供たちで、いつもあいさつもしてくれていたので心配だ」と表情を曇らせた。
男性は、車を運転していた少年も目撃。「一見、おとなしそうな少年で、事故直後に駆けつけた警察官の事情聴取にも落ち着いた様子で答えていた。けがはない様子だった」と話した。
現場は以前にも交通事故があり、近隣住民の間では危険性が指摘されていた。
近くに住む無職、水嶋一晴さん(67)は、昨年4月の同府亀岡市での暴走事故を受け、八幡市に、安全対策を求める手紙を送っていた。
「毎朝たくさんの子供が通るのに、前にも事故があって、危ないと思っていた。しっかりとしたガードレールを付けてほしいと要望していたのに…」と、事故現場でひしゃげた歩道柵を悔しそうに見つめた。
一方、重傷を負った男児(6)が救急搬送された宇治徳洲会病院によると、男児は意識不明だが手足は動かしているといい、「集中治療室で治療にあたりながら、経過を見守っている」としている。
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