初勝利を挙げウイニングボールにキスする巨人・今村信貴

　リーグ優勝決定翌日の２３日に行われた本拠地・広島戦で巨人は４―３で連勝。前日のお祭り騒ぎですっかり疲労モードになっているかと思いきや、ヤングパワーの躍動もあって両リーグ最速となる今季８０勝目を飾った。

「（ビールかけの後に選手たちで主に集まる）祝勝パーティーは後回し」（某主力）となり、深酒した選手が少なかったことも功を奏した。帯状疱疹を患った阿部とベテラン・高橋由は休養でスタメンを外れたものの、代わりに未成年のため前夜にビールを口にできなかった１９歳左腕の今村信貴が６回２失点と奮投。２２歳で初スタメンマスクとなった河野元貴とのコンビでプロ初勝利を挙げた。

　新戦力の台頭を喜んだ原監督は今村について「若い人が競争に加わるのは最高。先発を含め、リリーフも考えていきたい。可能性を多く持った投手」とＣＳでの起用も示唆。リーグ連覇に浮かれることなく、王者は着々と日本一連覇へ最終決戦への準備を進めている。