もちろん「全く関係ありません」と答えたそうだが、担当者もさぞビックリしたことだろう。

　ちなみに本当の名前の由来は、ジャズサックス奏者・坂田明氏（６８）のユニット「Ｗｈａ―ｈａ―ｈａ」だという。

　実は、このワハハ本舗にも、中国のワハハ集団同様に事務所のドアを叩く者が引きも切らないという。ただ、こちらは就職ではなく「芸人になりたくて」との志望者がほとんどだが。

　加えてこちらは、メジャー路線とは相いれないイロモノ芸人も数多く所属するだけに、個性的なお笑い芸人志望者がやって来るが、ワハハ集団のように、「門前払いはしません」とのこと。

　今では五輪候補としても有名になった猫ひろし（３６）もそうだった。自分の名前を「ねっこひろし」と連呼する芸を、猫はオーディションで全裸でやった。普通なら完全に失格だろうが、ワハハ本舗の演出家は「それじゃダメだから、とりあえず短パンをはきなよ」とアドバイスし、今の活躍につながった。他事務所でダメだったから本舗を頼るという若者も多いそうだ。

　２～３か月に１度は志望者のネタ見せに真剣に付き合う。スタッフは「募集人数を超えているとき以外は基本的に門前払いはしません。芸も途中で止めることなく、すべて見せてもらいます」。

　もちろん、合格するかどうかは素質次第。