阪神が22日のヤクルト戦(甲子園)に6―7と敗れ、宿敵・巨人の優勝決定を“援護”してしまった。クライマックスシリーズ(CS)での雪辱を期しているものの、阪神は過去3度のCSではすべてファーストステージで敗退している。巨人と再び戦うためには、この第一関門を突破しなけらばならない。苦手とする短期決戦を制するためにどう戦うべきか。本紙専属評論家の伊原春樹氏が鍵となる注目ルーキー・藤浪晋太郎投手(19)の起用法、不振が続く打線の4番問題について忠告した。
伊原春樹「鬼の手帳」
9月に入って大失速している阪神。何とか2位でシーズンを終えて、CSファーストステージでは3位チームを本拠地・甲子園で迎え撃つ。相手の最有力候補は9月絶好調で3位の座を固めている広島だ。
伊原氏:3位はほぼ広島で決まり。このところ調子を落としている阪神に対して広島は打線を中心に勢いに乗ってCSに出てくる。戦力的には五分五分。戦力に差があるならファイナルステージのことも頭に入れて先発投手の順番など戦い方を考えてもいいと思うけど、今回はそんな余裕はない。まず、しっかりとファーストステージで2勝することに専念しなければいけない。次のことを考えるのはそれからでしょう。
今季、先発ローテーションの中心となったのは能見、メッセンジャー、スタンリッジ、藤浪の4人。中でも新人らしからぬマウンド度胸を発揮し、10勝をマークした藤浪の起用法に注目が集まる。
伊原氏:高校時代に春夏連覇を達成し、プロに入っても甲子園の大観衆の中で動じない投球をしている。その度胸は大したものだと思う。でも、2戦先勝のファーストステージでは絶対に落とせないという試合が続く。負けたらシーズンが終わるというプレッシャーがかかる試合を19歳の新人に託すのは酷。まずファーストステージは安定感のある能見、メッセンジャー、スタンリッジの3人でしっかりと勝ち抜くことを考えるのが定石。ファイナルステージに進出すれば藤浪の出番もあると思うけど…。
攻撃面ではリーグワーストの483得点と決定力不足が課題になっている。和田監督も8月下旬から鳥谷を4番に据えるなど得点力アップのために日替わりオーダーで試行錯誤を繰り返している。
伊原氏:阪神打線の課題は4番にどっしりと座る選手がいないこと。やはり優勝した巨人のように肝心要の4番がしっかりしている打線は手ごわい。それだけに今年1年通じて和田監督が悩んできたのが4番をどうするかという問題だったと思う。この時期にずっと鳥谷を4番にしているし、このままCSも4番・鳥谷でいくつもりなのでしょう。ただ、私は新井貴を4番に戻しても面白いと思う。今年はそれほど状態が悪くないし、経験もある。新井貴が4番なら、他の選手の持ち味を生かすこともできる。
広島の初戦の先発はリーグトップタイの15勝、同1位の防御率1・86という絶対的エース・前田健が決定的。今季、前田健に対して1勝4敗、防御率0・40と苦戦している阪神打線に攻略の糸口はあるのか
伊原氏:彼を攻略するのは容易ではない。でもファーストステージは2戦先勝方式だけに初戦を勝ったチームが圧倒的に有利になる。まず何としても初戦を取ることが大切。しぶとく、泥くさく、粘り強く、どんな形でもいいから1点をもぎ取る攻撃をしなければ勝つことはできない。そして、初戦をはじめロースコアの僅差の試合が続くことが予想される。守備で余計な失点を避けること。守り慣れている甲子園でできるのは有利だし、水も漏らさぬような守りで対抗するしかない。守備に“水漏れ”があるようでは勝機が逃げてしまう。
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