ピースおおさか:戦争の恐怖、証言・写真で 15年4月、リニューアル目指す−−中央区 /大阪
毎日新聞 2013年09月22日 地方版
大阪国際平和センター(ピースおおさか、大阪市中央区)は、展示リニューアル計画案をまとめた。戦時下の大阪での苦しい生活や、大阪空襲の恐怖について、被災者の証言と写真を中心に展示・紹介する。【熊谷豪】
計画によると、まず日本が第二次世界大戦に突入することになった経緯を、明治時代の日清・日露戦争や日中戦争から振り返る。大阪が空襲で狙われた背景として「軍都大阪」としての側面にも触れる。
「戦時下の大阪の暮らし」では、物資不足や防空対策、学童疎開を展示する。大阪を焼き尽くした空襲の恐怖は、証言と資料で伝えることにし、軍関係に限らず無差別に爆撃した実相も説明するという。
終盤では、高度経済成長を経て大阪が復興した様子や、今日でも世界では平和が脅かされている現状に触れる。
年度内に計画を固めた後、府と大阪市の補助で改修に着手、15年4月の完成を目指すという。