山口・下関でフグ初競り　最高値、３年ぶりに前年超え

　【貞松慎二郎】日本一の天然トラフグの取扱量を誇る山口県下関市の南風泊（はえどまり）市場で２４日、初競りがあった。最高値は１キロ当たり１万５千円で、昨年より４千円高かった。最高値が前年を上回るのは３年ぶりとあって、下関唐戸魚市場の松村久社長は「いいスタートが切れた」と期待を込めた。

　競りが始まったのは午前３時２０分。競り人と仲買人が筒状の袋の中で指を握って価格を決める独特の「袋競り」で次々と競り落とされた。この日の天然トラフグの取扱量は５２０キロと、昨年に比べて１８０キロ少なかった。