ハイタッチを交わす阪神・マートンとメッセンジャー(左)=甲子園球場(撮影・岡田亮二)【拡大】
希代のヒットメーカーも4日から17日までの11試合で43打数8安打・186と低迷。スランプに陥っていた。だが、18日の広島戦(マツダ)で4安打を放ったのを皮切りに、この日を含め、ここ5試合では22打数14安打・636の大当たりだ。球団新記録の4戦連続猛打賞をマークするなど、3割ジャストまで沈んだ打率は・315まで回復した。
安打数もリーグトップの163本とし、来日4年目で3度目の最多安打のタイトルに一直線。試合前には高音質で人気が高く、メジャーでも愛用者の多い、こだわりの「ビーツ・バイ・ドクタードレ」のイヤホンで洋楽を聞いて、リラックス。オンオフをうまく切り替えて、好結果をもたらしている。
「同じ球種が続いていたから、ラッキーだったよ」
クラブハウスに消え入る間際には再び、「ラッキー」のフレーズを使って、微笑を浮かべた。マートンが、このまま上昇カーブを描いてCSの先にある日本一へ、虎を導く。 (小松 真也)
ビーツ・バイ・ドクタードレ(beats by dr dre)
2006年に設立された米国の音楽機器会社「dr dre(ドクタードレ)」のイヤホンの一種。「beats(ビーツ)」シリーズは世界中で大ヒットし、米国を代表するイヤホン(ヘッドホン)ブランドとなった。イヤホンは1万円弱から。ヘッドホンは3万円を超えるものもある。
(紙面から)