東京ゲームショウ2013が過去最高の来場者数?PS4のおかげの嘘

東京ゲームショウ2013が終わったね。

次世代ゲーム機がプレイできることから、多くの人が訪れたようです。

なんでも前回から大幅に来場者数を増やしたとのことです。

前回223753人から270197人と、46444人も増加しました。12%もの増加幅です。

やはりPS4やXbox Oneの次世代機の注目の高さが窺えます。

というバカなことを言う人が少しでも減ることを願っています。

どういうことですか、失礼な!

12%もの人数増加でしたが、その原因はPS4やXbox Oneに無いということですか?

それとも別の意味があるのでしょうか?

まず、この来場者数の数字のカラクリから紹介しよう。

この数字、たぶん再入場も含めた人数かと思われる。

以前、再入場口から入ったときに、人数をカウントする人がカウントしていたように見えたので、行ったり来たりを繰り返すと、それだけで来場者数が増えるかと。

ですが、それは過去も同じことかと思います。比較という点では、何ら問題ないとおもいますが?

実は今回、実施するスペースを今までの1ホールから8ホールだけでなく、9ホールを追加している。

そして、この9ホールというのは1から8ホールとはまったく別の場所にある。

仮に、ここを行き来するだけで、1人につき3カウントされるという状況が生まれる。これが今までと違う点だ。

3倍に!?

今回追加された9ホールは、キッズコーナーとコスプレコーナー、そしてお笑い芸人によるスペースなどのため、直接ゲームとは関係が無い。なので、そんなに行き来する人数はいないのだが、コスプレに行く人は当然1から8ホールにも足を運ぶし、キッズコーナーに行く人も1から8ホールに行くだろう。

また、その逆もある。

1人につき3カウントで3倍とはならないが、ある程度の人数が行き来するだけで、人数の増加が見込まれる。

ですが、それだけでは再入場者がカウントされているとはわからないと思いますが。

もうちょっとわかりやすい例を出そう。

ビジネスデイは9ホールが解放されず、9ホールとの行き来というものが存在しない。

その人数を昨年と比較するだけで、答えが出てくる。

昨年は2日間合計で51895人でした。今年は52354人と1%未満の増加でしかありません。

PS4やXbox Oneなどの新型ゲーム機が出ているのにビジネスデイは1%未満しか変わらないのですか!?

ついでにキッズコーナーの入場者数を見てみると、より12%増の来場者数増加のいびつ感がはっきりする。

キッズコーナーは昨年は2日間合計で32376人でした。今年は20317人と37%減少しています。

37%の減少!?

このキッズコーナーに関して少しだけ補足すると、昨年は1から8ホールと同じ位置にあったので、一度入場した後、他のホールにも気軽に行けることから、最初にキッズコーナーから入った人もいたかと思う。

なので、この37%減少が一般の人も含めて37%に減るということはない。

ただ、ここまでの数字が出てきて、なおかつ全体の来場者が12%も増加するなんてことは考えられないよな。

つまりどういうことか、というと、最初に述べたように再入場者も加算し、その加算で人数が増える要因となったのが今回新たに追加された位置の離れた9ホールによるもの、となるわけだ。

と、いうことは・・・。

PS4やXbox Oneの次世代ゲーム機で東京ゲームショウ2013の来場者が大幅増とか言っている人がいたら、そいつは嘘つきだ、となる。

数字だけ見るといかに騙されるかがわかる一幕だ。

どうしてこういうことになったのでしょうか?

ホール数の増加自体は悪くないんだけどね。

その理由がどこになるのかという疑問がある。

もしかしたら、次世代ゲーム機が人気で人が多く来た、ということを対外的にアピールしたいために、9ホールを増やしたという考えすら成り立つ。

ゲーム業界としては盛り上がっているように見せたいだろうし。

数百万円のホール使用料金で多くのメディアに次世代ゲーム機によって来場者数増加という記事が載れば、それだけで使用料金以上の広告効果があるわけだし。

意識してごまかすようにしたのか、今までと同じカウント方法をとって普通に合計したためにそうなってしまったのかは当人しか知りえないが。

こう聞きますと、来場者過去最高が無意味のように感じてしまいます。

数字というのは都合の良いようになるように、集計方法などを変えて出してくるということはよくあること。

それにより、過去との比較が難しくなることも多々ある。

そうした数字に騙されることなく、実情をしっかりと見て判断してもらいたい。

ジムも集計方法の変更によっていいように見せようとすることに憤りを感じていた。

誰ですか、そのジムとは・・・。

シンガポール在住のジムさんがだな。

だから、それは誰だと聞いているんですが・・・。

余談だが、今まで日本のみの出荷本数で賞を与えていたある会社のイベントが、今年からアジア含むに変更されている。

日本のみだとそれこそ受賞出来るゲームソフトが限られるということが影響していそうだ。

こうしたことをしっかり把握の上で見ていく必要がある。

このあたりも含め、来年以降の東京ゲームショウがどうなるのか注目ですね。

もし来年に9ホールが無くなっていれば、まさに次世代機が出るので盛り上がっている感を出したいがために、今年は9ホールを追加した、と判断できる。その時は来年の来場者数は大幅ダウンとなる。

また、来年9ホールがあるのであれば、その人数の増減率を見ることで今年がどうだったのか判断できる。

人数増加というのは盛り上がっているように見えて単純に良いと判断してしまうかもしれないが、今やネットで各メーカーが動画配信するなど、現地に行かなくても東京ゲームショウを楽しめるようになっている。

そう考えると、嘘偽りの人数増加を目指すのではなく、実のあるゲームイベントとなるようにもっと注力してもらいたいのだが。

バンダイナムコの人間がCESAのトップだし、それは無理なのかな・・・。

来年に襟が正されることを期待ということで終わりましょう・・・。

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