細胞・組織輸送デバイス
現在、日本国内で行われている細胞・再生医療の多くは、免疫拒絶や感染症のリスクなどから、患者自身の細胞をスタート細胞として利用した自家培養がほとんどです。
この自家培養プロセスを実施するCPCは、クリーン度を厳密に維持した環境で行われるため、その設置コストや維持コストが膨大となり、各医療機関に設置する
ことが困難となっています。
患者は地域の医療機関を受診し、そこで患者から細胞が採取されます。採取された細胞はCPCのある施設に輸送され、そこで自家培養による細胞・組織が生産され、再び地域の医療機関に輸送されます。
この輸送では、細胞にダメージを与えず、細胞活性を維持することが必要不可欠です。輸送時の細胞状態が、自家培養プロセスとその後の治療の成否を決定づけてしまいます。
そこで本研究では、自家培養プロセスにおける医療機関からCPCへの細胞輸送デバイスの開発を行っています。



back