与沢翼メソッドで本は売れるか:「英語はまず日本語で考えろ!」のキャンペーンに注目

2013/09/24


む、これは面白いキャンペーンですね。メモしておきます。


書籍のウェブマーケティングは成功法則がない

ぼくはマーケターでありつつ著者でもあります。そんなわけで自分の書籍のマーケティングはさぞ上手いことやっていると思われそう?ですが、実際、自著のマーケティングはほとんど手を出せていません。ツイッターで感想をRTするくらいですかね…。

なぜかといえば、リアルな書籍の販促にあたって、ウェブマーケティングはほとんど効かないのです。

やはり、本が売れるのは「店頭」なんです。ウェブでいくら頑張っても、せいぜいAmazonでの販売部数が数百部増える程度です。感覚値ですが、影響度でいうと、ウェブが影響を与えられるのは出版部数の5〜10%程度ではないでしょうか。

ウェブでちまちまやるよりも、書店棚の確保(営業)、各種広告(特に電車?)が効くと思われます。「Amazonランキング1位!」みたいなウェブ上の実績を用いた、リアルな場での販促も可能ですが、それすらもパワー不足であることは否めません。


与沢翼メソッドはいかに?

そんななか、注目すべき事例の一つが、あの与沢翼氏のメソッド。書籍を「プレゼントの応募券」化し、ひたすら魅力的なプレゼントを並び立てるアプローチです。

・全国の30店舗で「秒速で1億円稼ぐ条件」を購入した人に、購入冊数に応じて特典をプレゼント
・1冊購入で「出版記念セミナー2012」「全国講演会」「与沢翼誕生祭セミナー」の動画、電子教材4種(「与沢翼語録」など)を漏れなくプレゼント
・2冊購入で「最短年収1億円達成プログラム(360ページにも及ぶ伝説のレジュメ)」を追加プレゼント
・5冊購入でメール講座受講権、アメブロカスタマイズテンプレートを追加プレゼント
・10冊購入で「与沢翼1日1講話動画 全10回パック」「スカイプコンサル30分」を追加プレゼント
・30冊購入で「FAC(フリーエージェントクラブ)動画&PDF テキスト(33万円分)」「アメブロマスターズ動画」「スカイプコンサル60分」を追加プレゼント。
・10冊以上購入者全員に「秒速で1億円稼ぐ条件」「Super Free Agent Style」の直筆サイン本をプレゼント
・10冊以上購入すると与沢翼氏との会食が抽選で当たる。10冊ごとに1回の抽選機会なので、買えば買うだけ当選確率が上がる
・300冊買うと無条件で会食ができる

与沢翼氏の書籍販促キャンペーンがすごいパワフル – ihayato.書店

「300冊買うと無条件で会食ができる」というのがヤバいですね笑 300冊分、47万円となります。他のマーケティング施策の影響もあるでしょうけれど、実際、与沢氏の本は10万部以上売れているというから、それなりの効果が出ているとみてよいのでしょう。

…で、前置きが長くなりましたが、そんな与沢メソッドを用いた書籍販促の事例が登場しています。22日から24日の3日間限定で、「総額130万円のギフトを抽選で110名にプレゼント」という企画を「英語はまず日本語で考えろ!」で編集集団WawW!Publishingが実施しています。


プレゼントの中身は、

・10名に9万円分のリアル講義をプレゼント
・100名に4,000円分のリアル講義をプレゼント
・本を買ってプレゼントに申し込むと、漏れなくもう一冊の本(EQ英会話)が貰える
・発音セミナーの動画&音声ファイルを全員プレゼント
・書籍を要約したPDF版を全員プレゼント
・「日本にいながらネイティブと出会える場所情報」をまとめたPDFを全員プレゼント

となっています。


いかにも魅力的なプレゼントですが、これで購買のハードルがどのくらい下がるかは未知数です。ターゲット(英会話を学習中の人)にうまく届けば、ポチっとしてもらえそうですね。効果が出るようなら、ぼくも次回の本でやってみようかなぁ。


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