UPDATE 1-FRB、米経済に対する逆風に強く抵抗する必要=NY連銀総裁
(内容を追加しました)
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のダドリー総裁は23日、連邦準備理事会(FRB)は引き続き米経済に対する逆風に強く対抗していく必要があるとし、債務上限引き上げに関する協議など、財政をめぐる問題が差し迫った最大の不透明要素との見解を示した。
ダドリー総裁は講演で、労働市場の改善が継続すると確信がもてるまで、資産買い入れは縮小できないとし、量的緩和プログラムのいかなる変更も経済指標に基づくと言明した。
長期金利の急上昇、年初に実施された給与税増税などに加え、債務上限引き上げや財政などの協議をめぐる不透明性が、経済の足かせになっていると強調。「目標達成に向け、FRBはこれら向かい風に強く抵抗していく必要がある」と語った。
現行の政策変更には労働市場の改善、および改善が継続するとの裏づけが必要となるものの、いずれも条件を満たしていないとし、「労働市場での改善継続に一段と自信を持てる経済ニュースを確認したい」と述べた。
米失業率はこれまでに7.3%まで低下しているものの、失業率の改善は「はるかに小幅な回復にとどまっている」採用や求人数、離職率などの低迷を覆い隠していると指摘した。
そのうえで、資産買い入れプログラムの変更は、経済・金融動向、および長期見通しへの影響やリスクなどを見極めたうえで決定する必要があると述べた。
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