WRAPUP1-世界製造業PMI、中国・欧州は受注好調で先行きに明るさ 米国は鈍化
* ユーロ圏・中国のPMI、先行きの明るさ示唆
* 製造業PMI統計、世界経済の持ち直し示す
* 米PMIは鈍化、回復期待がやや後退
[ロンドン/ニューヨーク 23日 ロイター] - 23日発表された世界の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、新規受注の好調さが追い風となり、中国が6カ月ぶり、ユーロ圏が2年3カ月ぶりの高水準となる一方、米国は新規受注と雇用の鈍化が響き前月から低下した。
米PMIの低下は、世界経済の回復期待をやや損ねる格好となり、また資産買い入れ縮小を見送った米連邦準備理事会(FRB)の正当性を裏付けた。
マークイットが発表した9月の米製造業PMI速報値は52.8と、前月の53.1から低下。54.0への上昇を見込んでいた市場予想も下回った。
生産高指数は55.3と前月の52.5から上昇し、6カ月ぶりの高水準となったが、新規受注ペースは国内外ともに鈍った。
マークイットの主席エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、「10月に需要が上向かなければ、製造業の伸びは第4・四半期に鈍化する可能性がある」としている。
FRBは先週、市場予想に反して緩和縮小を見送ったほか、成長見通しを下方修正した。
マークイットが発表した9月のユーロ圏PMI速報値は、総合が52.1と、前月の51.5から上昇した。2011年6月以来の高水準をつけるとともに、予想の51.9を上回った。
サービス部門PMI速報値は52.1と、8月の50.7から大幅上昇。ロイター調査で見込まれていた最も楽観的な予想も上回った。
ドイツの総合PMI指数が53.5から53.8に上昇したほか、フランスの総合PMI指数も50.2と、1年7カ月ぶりに拡大と縮小の分岐点となる50を上回った。
域内2大国であるドイツとフランスにけん引され、ユーロ圏経済の回復の裾野が広がっていることが示された。
マークイットのウィリアムソン氏は合PMIは今四半期に域内総生産(GDP)が0.2%増加することを示唆していると分析している。
INGのマーティン・バンブリエ氏は「ユーロ圏の回復が徐々に定着しつつあるため、ECBがフォワードガイダンスに続く追加措置を講じる可能性は一段と低くなるとの見方を支援する」と指摘した。
ユーロ圏PMIでは、新規受注のサブ指数が51.0から51.6に上昇し、2年強ぶりの高水準をつけた。
中国も新規輸出受注指数が50.8と、8月の47.2から大幅上昇し10カ月ぶりの高水準となったほか、内需も底堅さを見せ、新規受注指数は5カ月ぶりの高水準を記録した。
全体では中国製造業PMI(HSBC発表)は51.2と、8月の50.1から上昇し、3月以来6カ月ぶりの高水準を記録した。PMIを構成する11のサブ指数のうち10の指数が上昇した。
ウニクレディトのニコラウス・ケイス氏は「最近の市場予想を上回る経済指標に続くもので、すでに成長鈍化に歯止めがかかっており、工業活動の勢いが増していることを示唆している」との見方を示した。
7─8月には、7.5%としている中国政府の2013年の成長目標は達成できない恐れがあるとの懸念があったが、現在では達成可能との見方が支配的となっている。
関連グラフィックは以下をご覧ください。
各国のPMI速報値 link.reuters.com/zuf89t
ユーロ圏PMI速報値 link.reuters.com/cuh64s
米PMI速報値 link.reuters.com/vat64t
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