UPDATE 1-ユーロ圏総合PMI、9月速報値は2年3カ月ぶり高水準 予想上回る
(内容を追加しました。)
[ロンドン/ベルリン/パリ 23日 ロイター] - マークイットが発表した9月
のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値は、総合が52.1と、前月の51.5
から上昇した。2011年6月以来の高水準で、予想の51.9を上回った。新規受注の
サブ指数が2年強ぶりの高水準となった。
PMIは50が景況の改善・悪化の節目。今回の結果から、域内2大国であるドイツ
とフランスにけん引され、ユーロ圏経済の回復の裾野が広がっていることが示された。
サービス部門PMI速報値は52.1と、8月の50.7から大幅上昇。予想の51
.1を上回った。
マークイットのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「実質的な回復の
勢いを示している。全てがかなり前向きなようだ」と述べた。
新規受注のサブ指数は51.0から51.6に上昇した。
ウィリアムソン氏によると、総合PMIは今四半期に域内総生産(GDP)が0.2
%増加することを示唆。同氏は「ユーロ圏経済に対するリスクは依然として存在している
が、近いうちにリセッション(景気後退)に再び陥る可能性はまったく示されていない」
としている。
一方、製造業PMI速報値は51.1。2年2カ月ぶり高水準となった8月の51
.4から低下した。ロイターがまとめた予想は51.8だった。
生産のサブ指数は52.1と、53.4から低下した。
ウィリアムソン氏は、これまでに見られた上昇は自動車生産の急増、および良好な天
候などの要因によっておそらく増幅されていたとの見方を示した。
原材料価格は過去8カ月で初めて上昇。ただ製造業者の間では一部価格転嫁の動きも
見られた。産出価格のサブ指数は50.8と、49.6から上昇した。
詳細は以下の通り。
9月 前月 予想
<ユーロ圏=マークイット発表>
総合PMI指数 52.1 51.5 51.9
製造業PMI 51.1 51.4 51.8
サービス部門PMI 52.1 50.7 51.1
<ドイツ=マークイット発表>
総合PMI指数 53.8 53.5 --
製造業PMI 51.3 51.8 52.2
サービス部門PMI 54.4 52.8 53.1
<フランス=マークイット/CDAF発表>
総合PMI指数 50.2 48.8 --
製造業PMI 49.5 49.7 50.1
サービス部門PMI 50.7 48.9 49.3
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