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UPDATE 2-緩和縮小見送りで米FRBへの信頼にリスク=カンザスシティー連銀総裁

2013年 09月 21日 05:13 JST
 
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(発言内容を追加しました)

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は20日、市場で連邦準備理事会(FRB)による緩和縮小着手が市場で確実視されていたにもかかわらず見送ったことで、FRBに対する信頼感がリスクにさらされていると述べた。

FRBは17─18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で月額850億ドルの資産買い入れ規模の維持を決定。同会合で唯一反対票を投じたジョージ総裁は「失望している」と語った。

ここ数カ月、政策転換に向け「市場の用意を整えるためにコストを伴う措置を取ってきた」にもかかわらず、今回縮小を見送ったことを受け、FRBは政策の意図をめぐる混乱の種をまいた可能性があると懸念を表明した。

同総裁は、経済が力強さを増していることを示すより多くの証拠を待ってから買い入れプログラムの縮小に着手することは、これまでの1年間に見られた実質的な経済の進展、および買い入れ策の潜在的なコストを「不必要に割り引く」ことになると述べた。

そのうえで「FRBのバランスシートは引き続き拡大し、当面の間、リスクと不均衡の拡大を容認する状況が続くことになる」とし、FRBは今後厳しい状況に直面することになるとの見方を示した。

総裁は今年開かれたFOMCで毎回反対票を投じている。

ジョージ総裁は、政策当局として債券買い入れプログラムへの依存を一段と減らすとともに、最終的な利上げ時期の表明に一層注力すべきであるが、先行きの政策指針である「フォワード・ガイダンス」をめぐって市場の信認を得るには「多大な信頼とコミュニケーションが必要になる」と指摘した。

その上で「今回のFOMC会合におけるわたしの考えとは、緩やかながらも今行動を起こした場合、市場の変動は避けられないだろうが、市場に段階的な調整を始める余裕は与えられるというものだった」と語った。

 
 
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*統計に基づく世論調査ではありません。