9V→17V(18V)昇圧アダプターです。
基本的にエフェクターは9V乾電池で動かす前提なのですが、モノによっては9V以上でも動くエフェクターは結構ある…、と言いますか、単純なブースターや歪みモノであればもっと高い電圧もイケたりします。
ただ、イケるといっても市販のエフェクターはコストの関係かコンデンサの耐圧が16Vなのがほとんどだと思われます。
自分は自作エフェクターしか持っていないので、コンデンサの耐圧は最低50Vしかないので、遠慮なく18V程度は突っ込めます。
とは言え耐圧50Vだから「48Vつっこんでも大丈夫だろう」と言うのはちょっと無謀ですね。耐圧には余裕をもたせなければいけないです。自分は一応12/15/48Vな電源持ってますけど、さすがに普通のペダルに48Vを叩き込む度胸はありません。
コンデンサの耐圧はマージンをもって使うべきなので、20〜30%は余裕もたせた方がいいと思います。

今回はタカチのケース(YM-65)とアクリル板はやっと1mmの厚さのを発見したのでコレを使って制作してみようと思います。
あと、なんかアクリル板を使った工作を紹介されている方が少ない様なので我流で申し訳ないのですが、自分のエフェクター制作手法なんかをいつもより詳しく紹介していこうと思います。
なので、今回は写真が多いので低速回線の人は注意ですー。
基本的にエフェクターは9V乾電池で動かす前提なのですが、モノによっては9V以上でも動くエフェクターは結構ある…、と言いますか、単純なブースターや歪みモノであればもっと高い電圧もイケたりします。
ただ、イケるといっても市販のエフェクターはコストの関係かコンデンサの耐圧が16Vなのがほとんどだと思われます。
自分は自作エフェクターしか持っていないので、コンデンサの耐圧は最低50Vしかないので、遠慮なく18V程度は突っ込めます。
とは言え耐圧50Vだから「48Vつっこんでも大丈夫だろう」と言うのはちょっと無謀ですね。耐圧には余裕をもたせなければいけないです。自分は一応12/15/48Vな電源持ってますけど、さすがに普通のペダルに48Vを叩き込む度胸はありません。
コンデンサの耐圧はマージンをもって使うべきなので、20〜30%は余裕もたせた方がいいと思います。
今回はタカチのケース(YM-65)とアクリル板はやっと1mmの厚さのを発見したのでコレを使って制作してみようと思います。
あと、なんかアクリル板を使った工作を紹介されている方が少ない様なので我流で申し訳ないのですが、自分のエフェクター制作手法なんかをいつもより詳しく紹介していこうと思います。
なので、今回は写真が多いので低速回線の人は注意ですー。
通常のエフェクター制作とは別にアクリル板を加工する時は自分は以下の道具を使っています。
・シンワ ステン直尺 150MM
・クラフトツールシリーズ No.40 モデラーズナイフ 74040
(オルファ:OLFA デザインナイフ
)
・オルファ Pカッター P-450
・スリーエム(3M) マスキングテープ 巾24mm 長さ18m 243J Plus 入数/5巻 STRAIGHT/03-0024
・OLFA カッターマット A3 135B
工具は100円ショップでも出来なくはないのですが、さすがに作業効率と言うかいい道具は効率が結構違っていますから、変に高価な道具を使う必要はないのですが、普通のカッターだけで作業するのは無謀ですので、デザインナイフやPカッターはちゃんとしたのを買う事をオススメします。
当たり前と言うか定規と言うかスケールは金属製を使いましょう。

アクリル板をカットするラインの左右にマスキングテープを貼ります。
大体1mm弱の感覚です。

スケールを当ててデザインナイフでアクリル板の保護シートを切るくらいの力を入れて切ります。
ここで、アクリル板を切ろうと思わないでください。軽くスジをつける程度ですねー。

Pカッターでアクリル板を削ります。

長いラインは長めのスケールをあてて削りますー。
自分はシンワ サンデーカーペンター 15×30
とか使っています。

1mm厚だと数回削れば、ポキンと折ることが可能です。2mmだとかなり頑張る必要がありますので、アクリル板の厚さによって削る量は変わりますので、ここらは経験値を稼ぐ必要がありますね。

ケースのサイズに合わせて2回目のカットをします。

これがケースと同じ大きさに切り出したアクリル板です。

痛い絵柄を印刷した用紙をデザインナイフとスケールを使って切り出します。
絵柄が汚れない様に余った紙を当てて注意しながらカットします。

アクリル板+痛い用紙+ケースを挟みます。

用紙を挟んだらマスキングテープで固定します。

マーカーを使ってケースに穴あけるす部分に印をつけます。

センターポンチとハンマーで軽く印をつけます。力を入れるとアクリルが砕けるので注意しましょう。

ドリルで穴あけをします。

穴空け完了です。実は5mmの穴は失敗気味です。
アクリル板はドリルドライバーで失敗率が高いので、高速回転する本物のドリルを使って穴あけをしましょう。

デザインナイフで丁寧に各パーツをバラします。ここでいきなしマスキングテープをはがすと結構悲惨な結果になりますので注意しましょう。

こういうアルミケースは穴空けすると裏側に派手なバリが出ます。

このバリを取るにはより大きいドリルで軽く削って取るのが楽です。

アルミケースの底板は電源ジャックに干渉してるので、ハンドニブラー
を使っています。

こんな感じでハンドニブラーでサクサクと切削できました。

アクリル板です。まだマスキングテープと保護シートが貼ったままです。

アクリル板の保護シートをはがした状態です。この後に水洗いしてドライヤーで感想させて細かいゴミを除去します。

アルミケースはこんな感じで保護シートが載っていますのでここらで剥がします。

ケースと痛い絵柄とアクリル板を重ねてネジ止めします。これでケースの概観はほぼ完成です。
ここから先は通常のエフェクター制作とあまり変わらなくなってきますね。

これが昇圧回路の部品です。
回路とかはココを参考にしました。

サクサクと基板を制作します。これくらいだと簡単でいいですねー。

基板の裏

チャージポンプICはMAX1044CPAです。

ICは新品そのままだとICソケットに上手くはまりません。
なのでICの足が平行になるように机に押し付けて足を少し曲げます。おっぱい
を触っているわけではありません(^_^;

足が平行になりました

これでICソケットにICを装填できるようになりました。

ケースの天板の裏側です。ここで使っているスイッチはMIYAMAのMS-242でDPTPのON-ONタイプです。

これをこんな感じの配線図で結線します。適当ですみません。矢印(→)の部分は逆流防止のダイオード(1N4001)を入れています。
抵抗はお使いのLEDにあわせて好みで。今にして思うとDPTPのスイッチ使わなくてもLEDを光らせれた気がしますが気にしない事にします。(^_^;

配線完了です。セコイ人なので、カットして余った足やらLEDやら抵抗の足をそのままにして、手抜きワイヤード状態です。衝撃にメチャ弱い作りだと思うのですが、どうせ自分で作った作品なので、自分で直せるからいいのです。(^_^;
基板部分はショート防止にマスキングテープを貼ってあります。

底板の保護ビニールもペリペリと剥がします。

ケースの天板と底板をネジで固定します。

かんせい!

ナイトモード

■けいそく!
では、実際本当に昇圧するとどんな感じか計測してみます。
まずは自作安定化回路付パワーサプライで昇圧した結果を計測してみます。
松美庵さんのページでも注意書きがありますが、必ず安定化した9Vアダプターを使用する事ですね。
運がいいとICを飛ばします。
まずはノーマル。8.9Vって事でかなり9Vに近い状態です。

昇圧させてみると16.84Vと言う結果です。単純に9Vの倍で18Vと言うのはならないモノですね。

今度は乾電池の昇圧させてみます。自作の電池アダプターを経由して痛昇圧アダプターの計測です。

電池出力は7.33Vとヘタっている電池です。

これらを昇圧させると11.09Vです。こんなモノでしょう
■かんそう!
松美庵さんでは昇圧化のメリットは以下の様に語っておられます。
とにかく、歪み系エフェクターやブースター等を昇圧するとレンジが広がり、腰のある音になる。18Vのアダプターを用意するとか電池を2個使えば済む事なんだが、コンパクトに持ち歩きたいエフェクターには昇圧化するのがベストだ!
これらの効能はおいおい試していきますが、それとは別の制作の動機としては「ヘタった電池を再利用したい」と言うのもあります。
と言うのは痛Landgraff Clean Boostは電池が多少粗悪でも普通に動いたりします。6V台でも使えるには使えますね。
ただ、痛CRUNCH BOX DISTORTIONや痛BB Preampは粗悪な電池に厳しくて、電圧が下がると音が出なかったり発信音を出して使えなくなったりします。
ここのサンプルで使った電池はCRUNCH BOX DISTORTIONで使えなくなった電池です。
ダイソーの安電池なのでクオリティや品質をどうこう言うのは野暮なのですが、少しでも地球に優しいと言う意味で電池はなるたけ使いきってみようと言う精神で昇圧アダプターを作ったしだいです。
痛い部分を忘れれば比較的に簡単な手間で制作できます。
自分はスイッチで9/18V切り替え機構をつけましたが、タッキーの18V Converter キットみたいにスイッチ機構&LEDなくせばかなりかんたんな工作だけで作成できるでしょう。つか、こっちはどうやって18Vひねり出しているんだろう?同じIC使っていると思うんだけど…。
とりあえず実際のところは18V欲しけりゃ9V電池を2個用意する方がスマートです。
人生とはそういうモノです。
最後にほむほむ可愛いよ、ほむほむ。
・シンワ ステン直尺 150MM
・クラフトツールシリーズ No.40 モデラーズナイフ 74040
・オルファ Pカッター P-450
・スリーエム(3M) マスキングテープ 巾24mm 長さ18m 243J Plus 入数/5巻 STRAIGHT/03-0024
・OLFA カッターマット A3 135B
工具は100円ショップでも出来なくはないのですが、さすがに作業効率と言うかいい道具は効率が結構違っていますから、変に高価な道具を使う必要はないのですが、普通のカッターだけで作業するのは無謀ですので、デザインナイフやPカッターはちゃんとしたのを買う事をオススメします。
当たり前と言うか定規と言うかスケールは金属製を使いましょう。
アクリル板をカットするラインの左右にマスキングテープを貼ります。
大体1mm弱の感覚です。
スケールを当ててデザインナイフでアクリル板の保護シートを切るくらいの力を入れて切ります。
ここで、アクリル板を切ろうと思わないでください。軽くスジをつける程度ですねー。
Pカッターでアクリル板を削ります。
長いラインは長めのスケールをあてて削りますー。
自分はシンワ サンデーカーペンター 15×30
1mm厚だと数回削れば、ポキンと折ることが可能です。2mmだとかなり頑張る必要がありますので、アクリル板の厚さによって削る量は変わりますので、ここらは経験値を稼ぐ必要がありますね。
ケースのサイズに合わせて2回目のカットをします。
これがケースと同じ大きさに切り出したアクリル板です。
痛い絵柄を印刷した用紙をデザインナイフとスケールを使って切り出します。
絵柄が汚れない様に余った紙を当てて注意しながらカットします。
アクリル板+痛い用紙+ケースを挟みます。
用紙を挟んだらマスキングテープで固定します。
マーカーを使ってケースに穴あけるす部分に印をつけます。
センターポンチとハンマーで軽く印をつけます。力を入れるとアクリルが砕けるので注意しましょう。
ドリルで穴あけをします。
穴空け完了です。実は5mmの穴は失敗気味です。
アクリル板はドリルドライバーで失敗率が高いので、高速回転する本物のドリルを使って穴あけをしましょう。
デザインナイフで丁寧に各パーツをバラします。ここでいきなしマスキングテープをはがすと結構悲惨な結果になりますので注意しましょう。
こういうアルミケースは穴空けすると裏側に派手なバリが出ます。
このバリを取るにはより大きいドリルで軽く削って取るのが楽です。
アルミケースの底板は電源ジャックに干渉してるので、ハンドニブラー
こんな感じでハンドニブラーでサクサクと切削できました。
アクリル板です。まだマスキングテープと保護シートが貼ったままです。
アクリル板の保護シートをはがした状態です。この後に水洗いしてドライヤーで感想させて細かいゴミを除去します。
アルミケースはこんな感じで保護シートが載っていますのでここらで剥がします。
ケースと痛い絵柄とアクリル板を重ねてネジ止めします。これでケースの概観はほぼ完成です。
ここから先は通常のエフェクター制作とあまり変わらなくなってきますね。
これが昇圧回路の部品です。
回路とかはココを参考にしました。
サクサクと基板を制作します。これくらいだと簡単でいいですねー。
基板の裏
チャージポンプICはMAX1044CPAです。
ICは新品そのままだとICソケットに上手くはまりません。
なのでICの足が平行になるように机に押し付けて足を少し曲げます。おっぱい
足が平行になりました
これでICソケットにICを装填できるようになりました。
ケースの天板の裏側です。ここで使っているスイッチはMIYAMAのMS-242でDPTPのON-ONタイプです。
これをこんな感じの配線図で結線します。適当ですみません。矢印(→)の部分は逆流防止のダイオード(1N4001)を入れています。
抵抗はお使いのLEDにあわせて好みで。今にして思うとDPTPのスイッチ使わなくてもLEDを光らせれた気がしますが気にしない事にします。(^_^;
配線完了です。セコイ人なので、カットして余った足やらLEDやら抵抗の足をそのままにして、手抜きワイヤード状態です。衝撃にメチャ弱い作りだと思うのですが、どうせ自分で作った作品なので、自分で直せるからいいのです。(^_^;
基板部分はショート防止にマスキングテープを貼ってあります。
底板の保護ビニールもペリペリと剥がします。
ケースの天板と底板をネジで固定します。
かんせい!
ナイトモード
■けいそく!
では、実際本当に昇圧するとどんな感じか計測してみます。
まずは自作安定化回路付パワーサプライで昇圧した結果を計測してみます。
松美庵さんのページでも注意書きがありますが、必ず安定化した9Vアダプターを使用する事ですね。
運がいいとICを飛ばします。
まずはノーマル。8.9Vって事でかなり9Vに近い状態です。
昇圧させてみると16.84Vと言う結果です。単純に9Vの倍で18Vと言うのはならないモノですね。
今度は乾電池の昇圧させてみます。自作の電池アダプターを経由して痛昇圧アダプターの計測です。
電池出力は7.33Vとヘタっている電池です。
これらを昇圧させると11.09Vです。こんなモノでしょう
■かんそう!
松美庵さんでは昇圧化のメリットは以下の様に語っておられます。
とにかく、歪み系エフェクターやブースター等を昇圧するとレンジが広がり、腰のある音になる。18Vのアダプターを用意するとか電池を2個使えば済む事なんだが、コンパクトに持ち歩きたいエフェクターには昇圧化するのがベストだ!
これらの効能はおいおい試していきますが、それとは別の制作の動機としては「ヘタった電池を再利用したい」と言うのもあります。
と言うのは痛Landgraff Clean Boostは電池が多少粗悪でも普通に動いたりします。6V台でも使えるには使えますね。
ただ、痛CRUNCH BOX DISTORTIONや痛BB Preampは粗悪な電池に厳しくて、電圧が下がると音が出なかったり発信音を出して使えなくなったりします。
ここのサンプルで使った電池はCRUNCH BOX DISTORTIONで使えなくなった電池です。
ダイソーの安電池なのでクオリティや品質をどうこう言うのは野暮なのですが、少しでも地球に優しいと言う意味で電池はなるたけ使いきってみようと言う精神で昇圧アダプターを作ったしだいです。
痛い部分を忘れれば比較的に簡単な手間で制作できます。
自分はスイッチで9/18V切り替え機構をつけましたが、タッキーの18V Converter キットみたいにスイッチ機構&LEDなくせばかなりかんたんな工作だけで作成できるでしょう。つか、こっちはどうやって18Vひねり出しているんだろう?同じIC使っていると思うんだけど…。
とりあえず実際のところは18V欲しけりゃ9V電池を2個用意する方がスマートです。
人生とはそういうモノです。
最後にほむほむ可愛いよ、ほむほむ。
コメント
コメント一覧
エフェクターを作る時参考にさせていただいてます。
エフェクターとは関係ないんですが、自分もアクリル板の
フチを綺麗に光らせたいと思ったんですが上手くいきません。
普段使われてるLEDを教えていただけたら幸いです。
LEDに超高輝度タイプ使っているくらいですね。LEDの購入元はバラバラです。
フチを綺麗にと言われても、あんまし考えて加工していないです…。
まあ、でも昼間と言うか普通の室内の明るさですと自分のもほとんどフチは見えないですよ。
部屋を思いっきり暗くしてなんとか?って感じです。
自分の作ったやつは真っ暗でもLEDのみの光だったので><
早速超高輝度タイプのLEDを色々試してみます。
ほむほむ可愛いよ、ほむほむ^^