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ニュースリリース


平成19年11月7日
新日鉄エンジニアリング株式会社


中国/馬鞍山鋼鉄向け乾式ダストリサイクル設備(RHF)受注について


新日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長 羽矢 惇)製鉄プラント事業部(事業部長 高橋 誠)は、三菱商事株式会社(代表取締役社長 小島順彦)と共同で、中国馬鞍山鋼鉄股份有限公司(馬鞍山鋼鉄)より、中国での第1 号機となる乾式ダストリサイクル設備(RHF)を受注いたしました。


RHF は、製鉄所内で発生するダストを成型し、炉内で還元した後に原料として再利用出来るようにするリサイクル設備です。


馬鞍山鋼鉄は、年間粗鋼生産能力約500万トンの新区一貫製鉄所を建設しており、今年本格的に稼動を開始いたしました。今回のRHF はこの新区製鉄所に建設されます。


新日鉄エンジニアリングの RHF は、従来リサイクルできなかった製鉄ダストを還元・脱亜鉛し、良質な高炉もしくは電気炉原料として再利用することができるため、環境面・省エネ面で非常に効果の高いプロセスと言えます。


このような優れた特徴を持つ新日鉄エンジニアリングの RHF は、2001年に新日本製鐵株式会社 光製鉄所(現 新日鉄住金ステンレス株式会社)に1号機を建設した後、日本国内のみならず、台湾、韓国を含め計7基の受注を重ねております。


中国では、資源のリサイクル及び循環型経済の発展が第11次5ヵ年計画での目標として掲げられており、製鉄所ではゼロエミッション化が重要な課題となりつつあります。このような状況下、いち早くゼロエミッション化を検討していた馬鞍山鋼鉄に、新日鉄グループの豊富な操業及びメンテナンスの経験に基づいたプロセス技術及び設備技術が集約された当社のダスト処理プロセスが高く評価され、今回の中国第1号機の受注となりました。


現在当社は製鉄プラント分野において中国における環境保全・省エネ関連商品の拡販に注力しており、既にコークス乾式消火設備(CDQ)については着実に受注を重ねております。


今回の RHF の受注をきっかけにRHF の拡販、及び石炭調湿設備(CMC)等の環境保全・省エネ関連商品の拡販にも努めて参ります。


【設備概要】
処理能力:最大で製鉄ダスト20万トン/年
スケジュール:設備稼働開始 : 2009年6月予定
(RHF ‐Rotary Hearth Furnace‐ プロセスとは)
RHF プロセスは、製鉄所で発生する酸化鉄・酸化亜鉛等を含むダストを成型し、ドーナツ型の回転炉床炉上に敷き詰め、バーナーで高温加熱して短時間で還元鉄を生産する設備です。成型ダスト内に含有される亜鉛は炉内で気化して回収し、非鉄精錬会社に販売しています。本RHF設備の導入により、製鉄所で発生するダストを所内で経済的にリサイクルすることが可能となります。


【馬鞍山鋼鉄概要】
安徽省 馬鞍山市にある‘06年度粗鋼生産量 中国第7位 (1,091万トン/年)の国営一貫メーカー。中国最大の車輪生産拠点としても有名。
1993年に香港、1994年に上海へ株式の上場を果たしている。

 


[本件に関するお問い合わせ先]
新日鉄エンジニアリング株式会社
総務部広報室 03-3275-6030

 


<参考>

 


新日本製鐵㈱君津製鉄所 RHF 設備



PDF  中国/馬鞍山鋼鉄向け乾式ダストリサイクル設備(RHF)受注について 【180KB】

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