便利なので大学のホーム・ページなどでもアクセス情報にGoogleMapなどを使っているところが増えてきています。
ところが、今日そうしたホーム・ページなどで「領土等が正しく表示されていない地図」を使っている場合には「利用を停止し,PDFに差し替えるなどして正しい地図情報を掲載願います」というお触れが回ってきました。
一瞬なんのことか意味がわからなかったのですが、添付されていた国土地理院の資料「領土等が正しく 領土等が正しく 領土等が正しく 表示 されてい されてい されてい ない地図の例 ない地図の例」を見て、疑問は氷解しました。

南や北でロシアや韓国、中国と領土問題が生じている地域に関して、日本が主張している領土をそのまま表記していない地図は「正しくない地図」として使うことを中止するようにとの勧告のようです。
GoogleMapなどで大学周辺の地図を表示している場合には、表示領域をどんどん拡げていくことができます。そうすると、この資料に出ている竹島、尖閣諸島、北方四島などもその地図から展開表示させることができます。その地図の表記が「正しいか、誤っているか」をチェックせよというお達しなのです。
北大の某研究室で使われているGoogleMapから竹島と北方四島まで「旅してみた」ところ、竹島の表示は竹島と出たのですが、北方四島は日本名で「「歯舞群島」「歯舞群島」「国後島」「択捉島」等と表記されているが、ロシア語名等が併記されている」例に相当することがわかりました。
要するに、GoogleMapを大学の公式ページで使わないようにということになります。
メールには「各国立大学法人が運用しているホームページにおいて,Webサービスの地図等地理情報(GIS)を利用している場合に,そのGISが正しい表示になっているかどうか至急確認し,必要に応じてWebサービスの停止,改修等を実施するよう通知がありました」と書かれていますが、その通知がどこからあったのかは書かれておりません。しかし、大学の事務に「通知」することができるところは限られているとおもいますので、おそらく想像は当たっていると思います。
それにしても、この些細なところに注目した「通知」はどうもいただけません。
なんともやるせない気持ちになって空を見ると、雲が虹色に光っているようです。

これがかの「彩雲」というものかと急いでシャッターを切りました。
ほんの数分間のことでしたが、虹は確かに見えました。

これが吉兆であることを祈りつつ・・・。