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福島第1原発事故の影響でコメの作付け制限が続く福島県南相馬市で、試験栽培米の収穫が進んでいる。収穫されたコメは、放射性物質の検査を経て出荷される予定で、原発事故後初めて同市産のコメが流通に回る。
原町区の14ヘクタールでコメを栽培する農業佐々木辰一さん(36)は21日、ひとめぼれを収穫した。「データ集めが試験栽培の目的だが、できれば、放射性セシウムが出ないでほしい」と願いながらコンバインを進めた。
事故後、同市では水田の除染作業が進まないことなどから3年連続で作付けを制限している。ことしは市場流通を前提とした試験栽培を市内約150戸約120ヘクタールで実施している。
原発20キロ圏の避難指示区域を除いた原町、鹿島両区の栽培米のうち、放射性セシウムが国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)以下のコメを販売する。