◆保護者会で教頭らと共に謝罪
浜松日体高校(浜松市東区半田山)の男子バレーボール部顧問の男性教諭(41)による体罰問題を受け、学校は二十一日、緊急保護者会を開いた。顧問は出席しなかった。同部の副顧問(34)が保護者からの質問に答え、日常的にあった体罰を容認していたことを明かしてわびたという。
体育館を会場に保護者約四百人が参加。非公開で、終了後に塩沢敏隆教頭が報道各社に内容を説明した。
教頭によると質疑応答で、今月十五日の練習試合であった部員二人への平手打ちについて、保護者が「副顧問は見て見ぬふりをしていたのでは」と指摘した。松田清孝校長は「今回は副顧問は同行していなかった」と答えたが、副顧問は「(日常的な体罰を)止められず、申し訳ありません」と謝罪した。
別の保護者は「教員同士が甘い関係にならないように」と求め、教員に決意表明を促した。運動部顧問や教頭らが一人ずつ謝罪し、男子バレーボール部顧問の体罰を「同じ教員でありながら注意できなかった」と述べる教員もいた。
全校生徒と保護者、教諭を対象に二十〜二十一日実施した体罰に関するアンケートが、記名式だったことに疑問の声も上がった。松田校長は「文部科学省の事例に沿って作成した」と答えたが、「今後は匿名でも情報が寄せられる方法も検討したい」とも述べた。
学校は当面、顧問を出勤させない対応を取っている。男子バレーボール部は副顧問が担当して活動を続ける。顧問が担任をしていたクラスは副担任に担当させる。
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