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迫る恐怖、暮らし直撃 穏やかな川、家のみ込む 滋賀

写真:金勝川が決壊し、土台が流されて傾いた住宅。別の家では迫る濁流に住民が不安そうにしていた=16日午前10時8分、栗東市目川、堀江昌史撮影拡大金勝川が決壊し、土台が流されて傾いた住宅。別の家では迫る濁流に住民が不安そうにしていた=16日午前10時8分、栗東市目川、堀江昌史撮影

写真:冠水した大津市中心部=16日午前9時29分、大津市、朝日新聞社ヘリから、佐藤慈子撮影拡大冠水した大津市中心部=16日午前9時29分、大津市、朝日新聞社ヘリから、佐藤慈子撮影

写真:大雨のために冠水した道路=16日午前5時43分、大津市京町3丁目拡大大雨のために冠水した道路=16日午前5時43分、大津市京町3丁目

 台風18号の影響で16日、「一生に1度程度」しか体験しない危険が迫ったことを示す気象庁の「特別警報」が県内に発令された。栗東市では土砂崩れで民家が全壊し、女性が死亡。各地で堤防が決壊するなどし、1万人以上が避難した。

 「『ゴゴゴー、ドンドン』という大きい音と震動で一睡もできなかった」

 栗東市目川で16日午前6時すぎ、金勝(こんぜ)川の堤防が決壊した。川沿いで暮らす主婦の宇野佳子さん(59)は声を震わせた。

 決壊の1時間半ほど前、ベランダから外を見ると、庭の畑と、その向こう側の土手が丸ごとえぐられ、自宅が川にのみ込まれそうになっていた。ぼうぜんとしていると、隣の家の塀が「バリバリ」と音を立てて川に崩れ落ち、車2台があっという間に流された。

 宇野さんは同居する長男と次女を連れ、近くの長女宅に避難した。自宅は川面に向かって大きく傾き、中に入れなくなった。「着の身着のまま逃げてきた。これからどうしたらいいのか」と途方に暮れる。

 2軒隣の会社員木村剛史さん(41)も庭が流された。築10年の中古住宅を5年前に購入。家族4人で暮らしてきた。「普段は穏やかで、大人がまたげるほど小さい川。こんな状況は想像できなかった」という。

 高島市宮野では午前5時半ごろ、鴨川の堤防が決壊し、下流の同市鴨の住民が孤立した。嘉田由紀子知事は午前9時に自衛隊に災害派遣を要請。約30分後、自宅2階で助けを待っていた夫婦と親子の2世帯4人が県警と消防、自衛隊にゴムボートで救助された。

 近くの市生涯学習センターには120人以上が避難した。鴨川下流に住む林すゑさん(82)は「お嫁に来てから60年以上住んでいるが、こんなことが人生であるなんて。上流の知り合いが心配」と話した。同市鴨の農業高橋修さん(60)は軽トラックを駐車場の柱にくくりつけて逃げた。「水が腰ぐらいまで来た。おばあちゃんは消防の人におんぶをしてもらって逃げた」と振り返った。

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