金勝川の堤防決壊は想定外 嘉田知事
滋賀県の嘉田由紀子知事は17日の定例会見で、台風18号による大雨で県内各地に水害が発生したのを受け、「総力をあげて被害の全貌をつかみ、河川の応急、恒久措置を進めたい」と述べ、河川整備を強化する考えを示した。
嘉田知事は、高島市の鴨川と栗東市の金勝川の堤防決壊について「想定していなかった場所」とし、県が治水対策の優先順位をつけている中長期整備実施河川に関して「領域を増やして確実に流す対策が必要」と述べた。
また、県の水害予測地図では、決壊の被害を受けた地域で浸水の想定がないケースもあったが、嘉田知事は「地図通りの浸水となった地域もあった。見直しはせず、その時に応じてプラスアルファの情報が必要というのが今回の教訓」と話した。
18日開会の9月定例県議会に提案する流域治水推進条例案についても「油断していると洪水が起こる。県民に呼び掛ける大きなきっかけになる」と強調した。国が大津市の瀬田川洗堰を16日未明、41年ぶりに全閉したことについては、「下流の地域を守るため、ある程度は受忍するが、今後も影響は最小化してほしいと国に申し入れる」とした。
【 2013年09月17日 23時00分 】