府内住宅浸水5000戸超 台風18号豪雨1週間
京都府に深い爪痕を残した台風18号豪雨から23日で1週間を迎える。週末の被災地では、ボランティアとともに住民が浸水被害に遭った家屋の清掃や後片付けに追われた。広範囲にわたった被害の全容はいまだつかめず、復旧作業と合わせて被災実態の把握も続いている。
府のまとめでは、京都市、宮津市、与謝野町で計5人が重軽傷を負った。住宅浸水など建物被害は20市町におよび、京都市右京区と山科区で住宅2戸が全壊したほか、半壊4戸、一部損壊17戸、床上・床下浸水は5123戸に達した。府北部を中心に被害の確認される建物がさらに増える可能性がある。
道路は宇治田原町内で大規模な土砂崩れがあった国道307号や、アスファルトがめくれた福知山市道上荒河観音寺線など、27路線で通行止めや片側通行が続き、復旧作業が進む。伏見区の伏見港公園は係留中の三十石舟が流され護岸に乗り上げるなど浸水被害で休園中。農地の水没も相次ぎ、府や市町村が被害確認を急いでいる。
住宅への浸水被害が大きかった福知山市や舞鶴市、南丹市には京都市内からボランティアバスが運行され、住民と協力して泥をかき出したり、家財の清掃にあたった。観光地である京都市の嵐山地域では被災した多くの土産物店が営業を再開し、観光客を迎えている。
【 2013年09月22日 23時20分 】