▽22日、北海道・札幌GC輪厚C(7063ヤード、パー72)▽晴れ、気温19・2度、風速4・5メートル▽賞金総額1億1000万円、優勝2200万円▽69選手(うちアマ1人)▽観衆6604人
首位からスタートした小田孔明(35)が4バーディーの68をマークし、通算15アンダー。2位に4打差をつけて今季初V、ツアー通算6勝目を飾った。優勝賞金2200万円を獲得して今季獲得賞金を約3971万円とし、前週の賞金ランキング27位から6位にジャンプアップ。逆転優勝を狙った松山英樹(21)=東北福祉大=は72とスコアを伸ばせず、通算6アンダーの18位に終わった。
まさに危なげない勝利だった。3日目を終え1打差だった2位との差を4打に広げての約2年3カ月ぶりのVに、小田孔は「久々なんでね。ほんとうにうれしい」と、目を細めた。
「朝の練習場から緊張はしていなかった。練習の時に“いける”と思った」という。「きょうのポイントをひとつ挙げるなら11番。左奥25メートルくらいのパットが奇跡的に入った。あれで勝てると思った」。この日4つ目のバーディー奪取で勝負を決めた。
自分が何かを変えたいときに、自身のパワースポットである神戸市灘区の一王山十禅寺に座禅を組みに行く。優勝した2011年ダイヤモンドカップの前にも訪れた。今年もすでに1回行っているといい、「松山は強過ぎるけど、あいつがアメリカに行く前に勝てて良かった」と笑顔を見せた。
次の目標は「日本タイトルがほしい。最終的には賞金王も狙っていきたいが、まずは日本オープンで勝ちたい」。4週後の日本一決定戦に照準を合わせた。(櫛谷和夫)