JR北海道がレール幅の異常を放置していた問題で、同社は22日、レール幅や高さなどに社内規定の基準を満たしていない異常があるのに放置していた場所が新たに見つかり、放置箇所は既に判明していた9カ所から88カ所増え、計97カ所になったと発表した。
これまでの列車の追い越しやすれ違いの際に待機する副本線だけから、特急などが高速で通過する本線に拡大、問題は道内全域に広がった。同社の信頼はさらに損なわれ、体質が一層厳しく問われる事態となった。
同社は放置されていた期間は少なくとも1年近くのものもあるとし、異常の数値を確認中として明らかにしなかった。22日までにすべて補修したという。
記者会見した野島誠社長は「お客さまにご迷惑をお掛けしていることをおわび申し上げます」と謝罪。進退は「考えていない」とした。
JR北海道は、本線でも異常が放置されたことについて、保線担当者が「引き継ぎがうまくいってなかった」と説明。大幅に増えた理由は、本線の調査を怠っていたことや、副本線でレールの幅以外を調べていなかったことを挙げた。
19日の貨物列車脱線現場を含め、副本線の異常を放置していた複数の担当者は「本線より優先順位が後という意識があった」と話したという。
幅に加え、左右の高さのバランス、凹凸などの異常があった。確認後15日以内に補修する規定だが、放置し続けた場合、脱線の恐れもあった。JR北海道によると、97カ所のうち、本線は49カ所、副本線が48カ所。本線は放置した地点、副本線は区間を集計した。〔共同〕
JR北海道、野島誠
日経平均(円) | 14,742.42 | -23.76 | 20日 大引 |
---|---|---|---|
NYダウ(ドル) | 15,451.09 | -185.46 | 20日 16:39 |
英FTSE100 | 6,596.43 | -28.96 | 20日 16:35 |
ドル/円 | 99.13 - .16 | -0.10円高 | 23日 13:35 |
ユーロ/円 | 134.04 - .08 | -0.26円高 | 23日 13:35 |
長期金利(%) | 0.690 | +0.020 | 20日 16:22 |
NY原油(ドル) | 104.67 | -1.72 | 20日 終値 |
各種サービスの説明をご覧ください。