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【モータースポーツ】

【F1】ベッテル、後半戦無傷の3連勝 現役ドライバー単独トップの通算33勝

2013年9月23日 8時46分

第13戦シンガポールGP決勝

 【マリーナベイサーキット(シンガポール)L・バスコンセロス、柴田久仁夫】F1第13戦シンガポールGPは22日、当地で決勝を行い、ドライバーズタイトル4連覇に向けてひた走るセバスチャン・ベッテル(26)=レッドブル=が、1周目で一度ニコ・ロズベルグ(28)=メルセデス=に首位を奪われたが、すぐに奪還してポールtoウイン。今季7勝目で通算勝利数を「33」に伸ばし、現役単独トップに立った。シンガポールは3連勝。セーフティーカー(SC)出動と同時にタイヤ交換したフェルナンド・アロンソ(32)=フェラーリ=が2位。キミ・ライコネン(33)=ロータス=も13番手から3位に入り、3戦ぶりの表彰台をゲットした。

       ◇     ◇     ◇

 舞台が低速コーナーの多い市街地コースに変わっても、ベッテルを止められる者は誰ひとりとしていなかった。スタート直後の1コーナーで一瞬、ロズベルグにトップを奪われたが、すぐさま抜き返すとそのまま独走。2位フィニッシュのアロンソを32秒もぶっちぎる圧勝劇で今季7勝目を飾った。

 「ニコ(ロズベルグ)のスタートが良くてポジションを明け渡したが、彼はその後のコーナーで突っ込みすぎたためにトップを奪い返すことができた。その後もセーフティーカーが入ったりして楽ではなかったが、今週末はずっとクルマが良かったからね。いいクルマを用意してくれたスタッフにまずは感謝したい」とベッテル。ゴールまで2時間のロングレースに汗びっしょりだったが、表彰台では常に笑いが絶えなかった。

 予選では路面の良化を読み違えて2回目のアタックに出なかったため、2番手のロズベルグと100分の9秒差という大接戦。内心ヒヤヒヤのポールポジション(PP)奪取だったが、決勝では圧倒的な速さを見せた。D・リチャルド(トロロッソ)のクラッシュでSCが入り、10秒のリードが台無しになった後も全く慌てない。SC解除で再スタートの31周目からガンガン飛ばし、わずか9周で2番手のロズベルグに20秒の大量リードを築いた。その後はタイヤとマシンをいたわりながら、最後までレースをコントロール。高速サーキットのベルギーGP&イタリアGPに続き、憎らしいまでの強さで後半戦3連勝を決めた。

 これでランク2位のアロンソとのポイント差は「60」に拡大。また通算勝利数も「33」に伸ばしてアロンソを抜き去り、現役単独トップに躍り出た。「今はチャンピオンシップというよりも、いいポジションで走れるこの瞬間を楽しんでいる。レースは大好きだし、このポジションを維持し続けるのはまぐれではできない。本当に今は楽しいよ」。名実ともに現役最強の称号を手にし、わが世の春を謳歌(おうか)するベッテル。史上3人目のタイトル4連覇達成へ、今後ますます加速していきそうだ。

 

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