虎党は「喝」「恥」などと書いたボードで怒りを表現した【拡大】
情けない。優勝戦線から離脱し、奈落の底に落ちるようだ。意地の抵抗も1日限り。世紀の大失速で阪神が巨人の胴上げをアシストした。
敗軍の将、和田監督は試合後「8月の東京ドームの3連戦。そこがポイント。そこで3タテを食らった後から、ふがいない戦いが続いている」と力なく話した。
8月27日からの巨人3連戦で同一カード3連敗を喫した。そこから5勝13敗2分け(勝率・278)。8月25日に最大「17」あった貯金はみるみるなくなり、5月17日以来の「6」まで目減りした。この日の敗戦で9月は4勝12敗2分けとなり、月間負け越しが早々と決定。本当にふがいない戦いで巨人のマジック減らしに加担したと言われても仕方ない。
4番をマートンから鳥谷に変更。鳥谷自身は4番打率・324と発奮したが、打線の流れが極端に悪くなり、得点力が低下した。この日も福留の同点適時二塁打が出た直後の六回無死二塁で6番・新井良に犠打ではなく、強攻策を指示。結果、最悪の空振り三振。「あそこで主導権を握れなかった」。続く柴田も二直併殺に倒れ、勝ち越すことができなかった。
巨人から13ゲームも離され、2強4弱の構図は忘却の彼方。3位広島に4・5差に迫られ、安全圏に見えた2位も安泰とは言い切れない状況だ。