2013/09/22

ビッグレスキューかながわ(平成25年度神奈川県・平塚市合同総合防災訓練)

2013年9月21日(土)、神奈川県平塚市の湘南海岸公園近辺で行われた、ビッグレスキューかながわに行ってきました。
前日、LCACの揚陸訓練予行を見に展開していたので、この日は少し遅く0825に現地着。
LCACは車両を搭載して一度「しもきた」に戻り、0900に再び海岸まで戻ってくると聞いていたのですが、少しトラブルがあったようで、着いた時にはまだ離岸していませんでした。


0830にLCACは離岸。一度沖合を航行する「しもきた」へ。
それと撮影した後、予行の際に目をつけていた撮影ポイントに移動し本番を待ちます。

0913にLCACが航走を開始。
同時にP-3Cが飛来し、上空をフライパスします。



LCACの揚陸を後ろから見る機会は殆ど無いので、結構いい感じに撮影出来たと思います。
もう少しガスが取れていたら富士山もキレイに見えたんでしょうけど、まあこればっかりは仕方ないですね。

LCACを楽しんだ後は、湘南海岸公園の訓練会場へ。
でもこちらは人がいっぱいで、会場も狭く、良さげな写真は撮れそうにないと判断し、ヘリが着陸する隣の中学校に移動。


中学校の校庭には消防の人が水を撒いていたのですが、米陸軍のUH-60が着陸すると猛烈な砂埃が起こり大変なことに。



米海軍のMH-60Rに続いて、陸上自衛隊のUH-1Jが着陸しましたが、こちらはさほど砂埃も立たず、UH-60系のパワーの凄さを実感出来ました。


最後に神奈川県のドクターヘリが着陸して状況終了。
砂埃まみれになってしまったので、それを払い落としRTB。
平塚駅前の王将で餃子を食べて帰宅したのでした。

2013/09/15

松戸駐屯地創立61周年記念行事

台風が関東地方に接近するというニュースが流れる中、松戸駐屯地の創立記念行事に行ってきました。
ポスターを見ると新京成電鉄のくぬぎ山駅下車とあったので、裏門開いてるのかなと行ってみたら誰もおらず、慌てて正門に転進。
すると松戸駐屯地にあるまじき列が延びていたので慌てて並びます。

0900前に開門し、とりあえず式典会場で場所を確保。
装備品展示は03式地対空誘導弾の発射機とクレーンがあっただけなのですが、千葉県警と松戸市がこんなものを持ち込んでましたw

松戸市の公式防犯キャラクター「松宮アヤ」(左)と振り込め詐欺防止キャラクター「市城アイ」(右)。あと交通安全キャラクターの「「神戸アミ」が後ろにチラリと見えます。

松戸に来たらやっぱりこれ。恒例の需品教導隊の豚汁も健在。
暑かったのでどうしようかと迷われたそうですが、毎年贔屓にしてくれる人がいるので今年も作ることにされたのだとか。

でもやっぱり暑いので、水を求めてウロウロしていると、千葉三兄弟と一日駐屯地司令の福島和可菜嬢、そして松宮アヤの中の人(菅沼千穂嬢)が揃っています。


残念ながら一歩見つけるのが遅くて、全員が揃ったところが撮れず残念。


三兄弟は米軍さんにも人気で、一緒に写真を撮ってくださいとお願いされていました。
三兄弟は世界にも進出出来るのかも^^

そうこうしている内に式典開始。
しかし国会議員が現職元職合わせて5人揃って挨拶長い。
更に来賓紹介が市議レベルまでやってくれたので、ただでさえ暑い中みなダレ気味。
まあ時間通り終わったので、織り込み済みだったんでしょうが。


式典終了後、陸自機が来ないのに、近所のご縁で下総航空基地からP-3Cが祝賀飛行を行いました。


その後、東部方面音楽隊の演奏と防衛大学校儀仗隊によるドリル演技が行われ、訓練展示開始。
訓練展示は2部構成。
第1部は松戸市、鎌ヶ谷市の各消防局の消防隊、救急隊と、陸上自衛隊の合同での震災発生時の人命救助。




第2部では需品教導隊による需品器材の展開訓練が行われ、炊事所、洗濯所、入浴所、給水所が10分足らずで設営されました。



需品器材大好きな私は非常に興味深く見てたのですが、派手な戦闘展示を期待していたお客さんが結構帰ってしまっていたのが残念。
次回は災害派遣ではなく、後方段列の設営展示として、ゲリコマとか交えると面白いかもしれません。

訓練展示終了後、展開した需品教導隊の器材とともに松戸市消防局の車両も展示。



更に松宮アヤ嬢と福島和可菜嬢のミニライブが行われ、会場は一体何のイベントかいと思えるような状況にw


ヲタ芸打ちまくる自衛官^^
需品学校長より花束贈呈。100kmマラソンで知り合ったのだとか。


最初は途中で帰ろうと思っていたのですが、結局最後までいちゃいました。

とにかく陽射しが強くて日焼けしまくり大変な一日でしたが、松戸駐屯地らしい楽しいイベントでした。
松戸駐屯地の皆様お疲れ様でした。

2013/09/10

マリンフェスタ in 八戸(二日目)

翌朝5時頃に目が覚めTwitterを見ると、2020年のオリンピック開催都市に東京が選ばれたとのこと。
でも、こちらの関心は外の雨。
結構激しく降っていたので、今日の一般公開はどうなるんだろうとドキドキしていたのですが、朝食を食べる頃には止んでくれて一安心。
ということで、0830に本八戸駅に集合し、車で八太郎1号埠頭に向かいます。

今日の目的はまずミサイル艇。


ミサイル艇は北海道の余市と舞鶴、佐世保に2隻づつ計6隻しか配備されておらず、関東圏で見る機会は観艦式位。
それも7年前の観艦式で一般公開されたのが多分最後。
という訳で、すごく観たかったのです。

0900からの一般公開前に並んでいると、第1ミサイル艇隊の司令がやってきて、ミサイル艇について説明してくれました。


この日公開されたのは、ミサイル艇「くまたか」。また隣に係留されている「わかたか」も76mm砲の操法展示を行ってくれたので、実質2隻とも一般公開された様なものです。

ミサイル艇はとにかく小さいので、前甲板で溜るのも何だと思い、さっさと艦橋へ。
うわー、やっぱり狭い。
ただでさえ狭いところに、高速航行するため全員分の椅子があるため、後ろを人一人が通るのがやっとです。


シートに座るとクッションが効き過ぎる位ふわふわ。
それでも高速航行中はバンバン跳ねるので、これくらいじゃないとダメなのだとか。
そんな環境なので、ミサイル艇の乗組員は腰痛持ちや痔持ちはダメなのだそうです。


狭いところにこれでもかと機器が取り付けられていて、他の艦だと部下にやらせることも艇長がやらないとダメなのだとか。
一人で二役三役こなせないと艦が回らないので、乗組員は全員海曹以上。士は到底乗せられないそうです。



「くまたか」の乗組員数は18名。うち士官が4名。3直組むのも難しいので2直体制なのだとか。
航海科の下士官は2名しかいないので、ラッパを吹くのも長の役目。


艇長席の前にはSSM-1Bの発射キーが。
ミサイル装填中ですって、じぇじぇじぇじぇ!

そんなこんなで色々と「くまたか」の艇長にお話を伺い旗甲板に出ると、普通マストの下に置かれている信号旗の箱が見当たりません。
気になったマイミクさんが尋ねると、艦橋の後ろにある小さな箱を開けて見せてくれました。


ミサイル艇の信号旗は普通の護衛艦などで用いられているのより一回り小さいものが使われてるのだとか。



とかとか聞いていたらミサイル艇だけであっという間に1時間近く。
そろそろ「みょうこう」と「あしがら」が体験航海に出航しそうだったので、近くから撮ろうと潜水艦「ずいりゅう」の方に移動。


潜水艦「ずいりゅう」。横須賀の艦ですが、横須賀では米軍基地側の潜水艦岸壁に停泊しているので、中々間近に見る機会がありません。
改めて近くで見ると、係留用の金具とか結構ゴテゴテしているのが分かります。


乗組員さんにAIP潜水艦が横須賀に配備されなかった理由を聞いてみると、単に古い「はるしお」型が呉の第1潜水隊群に集まっていたので、それをリプレースしていっただけなのだとか。
一部で噂があった液酸の燃料は現在はタンクローリーで運んでるそうですが、将来的には横須賀にもタンクを作ることになってるそうです。



現在、海上自衛隊では潜水艦の勢力を16隻から22隻に拡張しようとしていますが、そのために潜水艦教育課程に入校する海士の人数が5倍くらいに増やされているのだとか。
結果、各艦に実習に来る人数も増えてるそうで、「ずいりゅう」も魚雷室に臨時のベッドを設けて彼らを収容しているそうです。

そんなことを話していると、「あしがら」と「みょうこう」が出航。



それを見送った後、掃海艇を見学することに。


「ゆげしま」って何型だったっけなー。こんな配置の掃海艇見たことあったけなーと首を傾げていたのですが、あとでログを追いかけてみると、今年の3月に阪神基地隊の「くめじま」見てました。

20mm機関砲の操法展示(笑)。
機雷を爆破処分する際には、2000mほど離れたところから射撃を行うそうですが、この照準器じゃなー。


最新の「えのしま」型3番艦からは、海上保安庁が巡視艇に搭載しているJM61-RFSになるので、このような光景も段々減っていくものと思われます。


「ゆげしま」を見学してると、あっという間に「あしがら」が帰港。
うーん、その後一般公開が控えてるとはいえ、1日目との差が激しすぎるような気が。

「ゆげしま」を見学後、引き続き「あすか」に移動。


「あすか」のFCS-3があった場所が変わっていたので理由を聞こうと思っていたのですが、見学している内にすっかり忘れてしまい聞けませんでしたw
マイミクさんによると、今はただ蓋をしているだけで、来年度に新しい試験を開始するのだとか。

隣の「あたご」は昨日も見学したしまあいいかなーと思っていたら、


ハイライン体験ですかw
去年の観艦式の時は確か将官用の敷布をしいてたり、中々粋なことをやってくれます。

士官寝室も昨日は1箇所だったのが、2箇所公開になっていました。


マイミクさんと赤灯の話をしていると、わざわざ切り替えてくれたり、


「あたご」は広報に積極的な艦だと思っていましたが、ここまでやってくれるとは嬉しい限りです。

「あたご」を降りて、マイミクさんを一人本八戸駅に送っていった後、「しもきた」を見学するために八太郎第4岸壁に移動。
するとあら? 昨日はいなかった陸自がいるじゃないですか?


当日は隣に客船「ぱしふぃっくびいなす」が入港していたので、輸送艦と陸自の装備と豪華客船という訳のわからないことになっていました。


予定では1430乗艦締切だったのですが、行ってみると30分繰り上がって1400締切となったので、慌てて「しもきた」に乗艦。

LCACは入口にロープを張って、中に入れないようになってるのですが、今回は特別に隊員さんが写真を撮ってくれました。




LCACの中にも御札が貼ってあるんですね。
今まで何度も入口からは見たことありますが、全然気づきませんでした。

しかしやっぱりLCACは格好良いですね。
一度でいいから乗艇してみたいものです。出来れば荷物以外で^^

この後急遽出航するという「しもきた」を半ば追い出されるように下艦し、この日の一般公開の見学は終了。
なんだかんだでこの時点で1500。
本当は久慈に「あまちゃん」の舞台探訪にでも行こうと思っていたのですが、そんな余裕が有る訳もなく、再び東北道をひた走り、東京に戻ったのでした。

2013/09/09

マリンフェスタ in 八戸(一日目)

マイミクさんよりお誘いを受けたので、八戸港で行われた大湊地方隊創設60周年記念「マリンフェスタ in 八戸」に行ってきました。

仕事を終えて東北道を一路北に向かい、早朝0430頃に八戸港に到着。
当たり前ですがまだ会場が開いているわけもなく、埠頭に停泊している艦船も静まり返っています。


まずはひと通り配置を見ておこうとぐるりと一回り。


参加が発表されていた「みょうこう」「あたご」「あしがら」「あすか」「しもきた」、ミサイル艇、掃海艇、潜水艦の他に、多用途支援艦「すおう」とYDT-02が停泊しています。


海面警戒に当たると思われる「すおう」とYDT-02は0600過ぎに出航。
その後、八太郎1号埠頭で別のマイミクさんたちと順次合流しながら、開門を待つことに。


潜水艦「ずいりゅう」の出航。少し遠かったのが残念ですが、舞鶴での「けんりゅう」の出航に続き、そうりゅう型潜水艦の出航を間近に見ることが出来て良かったです。

「ずいりゅう」の出航を見届けた後、乗艦する「しもきた」が停泊する八太郎4号岸壁へ移動。


初めてのおおすみ型での体験航海に胸を膨らませながら、乗艦を待ちます。
今回驚きだったのが、キャンセル待ちの人が結構いて、それらの人もバンバン乗せてたこと。
昔は関東圏の体験航海でも偶にありましたが、昨今の自衛隊人気の高まりでチケットの入手さえ困難な状況が続いているので、かなりビックリしました。

そんなことを話しながら予定時刻よりも少し早く乗艦開始。
場所を確保した後、早速あちこと見学開始。

今回の個人的なテーマは、去る6月にアメリカで行われた「ドーン・ブリッツ13」演習の話を聞くこと。
「ひゅうが」にオスプレイが着艦したことが様々なメディアで報道されていましたが、実は「ひゅうが」に着艦する前にこの「しもきた」にオスプレイは着艦しています。

日本の艦船で一番最初にオスプレイが着艦した場所
着艦スポットもあちこち塗料が剥がれていましたが、これはオスプレイのためではなく通常の運用で剥がれてきているものだとか。

艦橋に上がると、揚搭装置状況表示盤の下のボードに何やら怪しいマグネットが。

ビーチの下に暗くて見えないが「あたご」と「ひゅうが」のプレートがある。
ピーチ、洋上、しもきたは分かるとして、あたご、ひゅうが、64?
尋ねてみると、予想通り「ドーン・ブリッツ13」で用いられたもので、LCACやヘリコプターが現在どこにいるのかを簡単に図示ために用いられたものだとか。

そんなことを聞いて回っていると、あっという間に出港準備。


大湊からやってきたYT-90とYT-81に曳き出され、「しもきた」は0945に出航。
続いて「あたご」の出航を見ていると、突然轟音とともにP-3Cが上空を通過。


目の前が八戸航空基地の滑走路端なので、丁度この上空を通過していくんですね。
これは良いサプライズです。

出航した「しもきた」は先に出た「みょうこう」の後に付いて八戸港外へ。
後に続くのは「あたご」と「あしがら」ですが、この二隻は同型艦。
丁度「しもきた」の飛行甲板からは二隻が並んでいるのがよく見えて、「あれ、これって結構美味しいんじゃない?」


あたご型が二隻揃って航行しているところを撮影する機会なんか滅多にあるもんじゃないので、ここからはあたご型祭り。
あるマイミクさんなどは訓練展示そっちのけでひたすらこの二隻を撮りまくってましたw

出航して小一時間ほどで訓練展示の実施海域に到着。
まずはミサイル艇の高速航行展示。



速度はそんなに出てないのですが、海面の状況が若干悪かったので舞鶴よりも波しぶきが多く飛んで迫力満点。
360度ぐるりと回ってから一度「みょうこう」の前に出て180度回頭。
反航する途中でIR弾発射。


うーん。これはちょっと近すぎたのと、風で流されたので写真的には今ひとつ。

続いて航空部隊の展示。
今回はSH-60KとUH-60J、P-3Cに加え、陸上自衛隊からOH-1とAH-1S、航空自衛隊からF-2戦闘機が飛来。



天気が悪かったので残念ながらこちらも写真的には今ひとつ。
でも飛んでくれただけでも感謝です。

そしてP-3Cによるフレアの発射。


観艦式ではお馴染みの展示なので、今回は縦位置で狙ってみました。

P-3Cの次は潜水艦の潜入浮上展示。
一昔前の観艦式では潜水艦のドルフィン運動が展示の目玉でしたが、最新の潜水艦ではドルフィン運動が出来ないため、浮上展示のみになっています。

ところが今回は潜入浮上展示。
一体どんな展示なんだろうと思っていたら、「ずいりゅう」が「みょうこう」の横辺りで潜入を開始し、一度潜航してから「あたご」の横辺りで浮上。



どうしてもドルフィン運動みたいな迫力は出ないのですが、それでも潜入して浮上が出来ることがわかったので、是非次回の観艦式では潜入浮上展示を行って欲しいところです。

更に取り入れて欲しいのが次に行われた陣形変換。
各艦が一斉に左45度回頭し、斜陣を組みます。


この日は海域の制限もあったのか、展示と展示の間に回頭が行われ、色々な撮影チャンスがありました。


特にUS-2の模擬着水展示の後に行われた、各艦が後方より追い抜きざまに「しもきた」に対し登舷礼を行うのは今までに見たことがない礼式。


この陣形変換で、「みょうこう」「しもきた」「あたご」「あしがら」の順番に並んでいたのが「あしがら」「あたご」「しもきた」「みょうこう」の順に。


そしてここで展示訓練は終了。
展示と展示の間に若干間延びした感がありましたが、非常に多彩で密度の濃い展示訓練でした。

という訳で、入港まで再び艦内見学再開。
今度は車両甲板に降りてウェルドックのLCACを見ることに。


うーん、やっぱりLCACはいいですね。一度体験搭乗してみたいです。

車両甲板を見学していると、艦橋後方のエレベーターが昇降開始。
初めてですよここのエレベーター動いてるの見たの。


何やってるんだと思ったら、飛行甲板で使った毛布を艦内に格納してました。
まあそんなに量もなかったのに何度も昇降していたので、サービスだったんでしょうね。
いや、これも貴重な経験です。

そして入港後は「あたご」を見学。
もちろんこちらでも「ドーン・ブリッツ13」のことを質問。

西部方面普通科連隊の隊員の着弾観測で「あたご」が艦砲射撃を行っていましたが、海上自衛隊側からも隊員を同行させていたそうで。また「あたご」にも陸自の隊員が乗艦し、事前にシミュレーションモードで何度も手順を確認した後で、射撃を行っていたそうです。



また、Mk.46 OSSだけでなくSPY-1Dの艦砲射撃モードも両方使ったそうで、今回一番聞きたかったことが聞けて良かったです。

まあそんなこと聞いてると、同行していたマイミクさんから変な人扱いされちゃいましたが。
普通に新聞とかで報道されてるじゃないですか、ねえ^^;

といったところでこの日の見学は終了。
ホテルに投宿した後、八戸市の中心街で反省会を行い、酔っ払って就寝したのでした。

二日目に続きます。