経済産業省は、ヒトが体内に持つ成分を最新の技術で応用してつくるバイオ医薬品の開発について、日立製作所や神戸大などが参加する産学連携の研究組合に補助金を支給する。複数の企業や大学が技術を持ち寄ってやる研究開発を支援し、欧米より劣る日本のバイオ医薬品産業の底上げをめざす。
補助金の支給を受けるのは、日立のほか三菱化学やシャープなど24の企業と２大学でつくる「次世代バイオ医薬品製造技術研究組合」。抗体を安定的に培養する方法や、不純物を取り除いたり精製したりする技術を開発する。開発した技術はバイオ医薬品の販売を検討する企業などに提供し、事業化をめざす。
24日にも茂木敏充経済産業相が認可する。補助金額は26.5億円になる見通しだ。
人口の高齢化を背景に、世界のバイオ医薬品市場は2015年には1900億ドルと、10年比で２倍強に膨らむ見込み。日本企業はＧＥヘルスケアなど欧米企業に市場を奪われている。
バイオ医薬品、日立製作所、茂木敏充、シャープ、GEヘルスケア、三菱化学
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