1. 2013/09/23(Mon) 06:47:52

2. 2013/09/23(Mon) 06:48:56
続き
イプシロンロケット打ち上げ成功の意味は非常に大きい。
まず第一に、いつでもタイタン(米国製大陸間弾道ミサイル=ICBMと同様の用途)への転用が可能である。
我が国の羅老号や、北韓(北朝鮮)の銀河3号ロケットのような、
燃料注入に時間がかかり、相手がロケット発射を察知することが比較的容易な液体燃料ロケットではない。
いつでもボタンを押すだけで起動できるため、(固体ロケットは)主に軍事的用途に使用される。
2006年に開発が終了したM-Vの固体燃料ロケットは、
1.8tの衛星を打ち上げることが可能なロケットでははあったが、価格が75億円と高価なのが欠点だった。
一方、イプシロンロケットは38億円と安価にも関わらず効率も落ちない。
1.2tの衛星を打ち上げ可能であることからも、軍事的側面からみてもICBMとしての能力も優秀で、
民間用に非常に大きな科学衛星を打ち上げることができ、衛星打ち上げ請負面の国際競争力も十分である。
右傾化の道を歩く安倍政権下、
ミサイル能力の増強のためもあり、価格を30億円以下に抑え、毎月一回の打ち上げを目的としている。
続く
3. 2013/09/23(Mon) 06:50:16
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第二に、これまでと異なるインテリジェントなロケットである。
3段からなるロケットの各部位に人工知能が搭載されており、
技術者ではなく、人工知能によるセルフチェックが可能となった。
打ち上げ管制も、ノートパソコン2台で可能である。
宇宙先進国のロケット打ち上げ生中継を見ると、多くの人々が中央管制室に集まり、懸命に発射過程を見守り、
打ち上げに成功すると、一斉に立ち上がって歓呼して握手する姿を見ることができる。
人間によるロケット打ち上げ管制は、
人を月に送ったアメリカのアポロ時代以降も変化しておらず、デジタル時代の皮肉となっていた。
しかし、今ではモバイル管制が可能となり、
たった二人が2台のノートパソコンのみを使い、管制作業を行うことができるようになった。
100人近い人員の人件費が削減されることにより、30億円台の価格が可能となったのだ。
続く
4. 2013/09/23(Mon) 06:51:03
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第三には、同じクラスの固体燃料ロケットの世界に於いて、重量が最も軽いという点である。
ロケットを軽くするために利用されている炭素繊維技術の分野では、日本が世界最高の水準にある。
ボーイングやエアバス旅客機の、
翼と胴体の製作に使われる炭素繊維市場の70%以上のシェアを日本が占めている。
長年に亘り、素材技術の基礎的分野に投資してきた成果である。
続く
5. 2013/09/23(Mon) 06:52:11
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我が国はどうしてゆけばよいのだろうか?
まず、韓半島(朝鮮半島)の周辺大国である、
アメリカ·ロシア·中国·日本のすべてがICBM強国という点に留意し、宇宙開発に拍車をかけなければならない。
米国によって射程距離を800㎞以下に制限がかけられている、
我が国の固体燃料ロケット開発の足枷からの開放のため、
平和的目的のためのロケット開発をすることができるように交渉をしなければならない。
第二に、国の指導者たちが宇宙開発に関心を持たなければならない。
日本のイプシロンロケットの打ち上げ成功は、400回目に及ぶ打ち上げによる産物である。
国家予算の支援なしでは成り立たないことだった。
第三に、国家防衛のためのミサイルは、現在重要であるということだ。
IT(情報技術)が発達している我が国は、
どの国よりも短い期間で、宇宙先進国の仲間入りが可能な環境をすでに持っている。
我々も、ロケット開発に国力を集めなければならない。
周辺国を監視することができる、
最先端の衛星を我々のロケットで打ち上げることが可能になれば、自主国防の道が約束されるだろう。
以上
6. 2013/09/23(Mon) 06:53:06