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目次概要 概要このドキュメントは、ポートやインターフェイスで発生する問題の原因を特定する上での参考資料となることを目的としています。このドキュメントは、スーパーバイザ上で CatOS ソフトウェアまたは Cisco IOS® システム ソフトウェアが稼働している Catalyst スイッチに適用されます。 前提条件要件このドキュメントに関する特別な要件はありません。 使用するコンポーネントこのドキュメントは、特定のソフトウェアやハードウェアに限定されるものではありません。 表記法ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。 物理層のトラブルシューティングLED を使用したトラブルシューティングスイッチに物理的にアクセスできる場合は、ポート LED を確認することで時間を節約できる場合があります。ポート LED からは、リンク ステータスや、エラー状態になっているかどうかを(LED が赤色かオレンジ色かによって)判断できます。次の表で、イーサネット モジュールまたは固定構成スイッチの LED ステータスについて説明します。
両側でリンクが確立していることを確認します。ワイヤが 1 つ切断されている、またはポートが 1 つシャットダウンされている場合、一方の側ではリンク ライトが点灯しますが、もう一方では点灯しません。 リンク ライトはケーブルが完全に機能していることを保証するものではありません。ケーブルは、物理的な負荷により限界点付近で機能している場合があります。通常、このような状態になると、ポートではパケット エラーが頻繁に発生したり、フラッピング(リンクを一度失ってから再び取り戻す状態)が継続的に発生したりします。 ケーブルの確認および接続の両側の確認ポートのリンク ライトが点灯しない場合は、次の可能性を検討します。
イーサネットで使用する銅ケーブルと光ファイバケーブル接続のタイプに応じた正しいケーブルであることを確認してください。カテゴリ 3 の銅ケーブルは、10 Mbps シールドなしツイストペア(UTP)接続には使用できますが、10/100 または 10/100/1000 Mbps UTP 接続には使用できません。10/100 または 10/100/1000 Mbps UTP 接続には、カテゴリ 5、カテゴリ 5e、またはカテゴリ 6 UTP ケーブルが必要です。
光ファイバに関しては、適用される距離と使用されているファイバ ポートのタイプに適したケーブルがあることを確認します。シングルモード光ファイバ(SMF)とマルチモード光ファイバ(MMF)の 2 つのオプションがあります。また、一緒に接続されるデバイスのポートが両方ともシングルモードであるか、または両方ともマルチモードであることを確認してください。 注:ファイバ接続では、一方のポートの送信リード線が、他方のポートの受信リード線に接続されていることを確認してください。送信リード線同士または受信リード線同士が接続されている場合は、動作しません。 イーサネットおよびファスト イーサネットの最大伝送距離
ケーブルやコネクタの種類、ケーブル接続要件、光学的要件(距離、タイプ、パッチ ケーブルなど)、各種ケーブルの接続方法、およびほとんどの Cisco スイッチとモジュールで使用されているケーブルについての詳細は、『Catalyst スイッチ、ケーブル、コネクタ、および AC 電源コード ガイド』参照してください。 ギガビット イーサネットのトラブルシューティングギガビット リンク上でデバイス A がデバイス B に接続されているのに、リンクが確立されない場合は、次の手順に従ってください。 手順
エラー メッセージ「%SYS-4-PORT_GBICBADEEPROM: / %SYS-4-PORT_GBICNOTSUPP」をトラブルシューティングするには、『Catalyst 6000/6500 シリーズ スイッチでの一般的な CatOS エラー メッセージ』を参照してください。 ギガビット イーサネットのシステム要件は、ギガビット インターフェイス コンバータ(GBIC)のシステム要件、Coarse Wavelength Division Multiplexing(CWDM; 低密度波長分割多重)、および Small Form-Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)のシステム要件同様、下記を参照してください。 一般的な設定とトラブルシューティングの情報は、『イーサネット 10/100/1000 Mb 半二重/全二重オートネゴシエーションの設定とトラブルシューティング』を参照してください。 Connected と Notconnectedほとんどの Cisco スイッチでは、ポートはデフォルトで notconnect 状態になっています。これは、現在はどこにも接続されていませんが、他の動作中のデバイスに接続できる場合は接続が確立することを意味しています。良品ケーブルを notconnect 状態の 2 つのスイッチ ポートに接続すると、両方のポートのリンク表示が緑色になり、ポートのステータスが connected になります。これは、レイヤ 1(L1)で接続されている限り、ポートがアップ状態であることを意味します。 CatOS では、show port コマンドを使用して、ポートのステータスが connected なのか notconnect なのか、あるいは disabled や errdisable のような、接続障害を引き起こす別の状態にあるのかを確認できます。 Switch> (enable) sh port status 3/1 Port Name Status Vlan Duplex Speed Type ----- -------------------- ---------- ---------- ------ ----- ------------ 3/1 disabled 1 auto auto 10/100BaseTX !--- show port status {mod/port} コマンドによって、ポートがディセーブルになっていることが示されます。 !--- set port enable {mod/port} コマンドを使用して、ポートを再度イネーブルにします。 Cisco IOS では、show interfaces コマンドを使用してインターフェイスが「up, line protocol is up (connected)」の状態であるかどうかを検証できます。最初の「up」はインターフェイスの物理層のステータスを示します。「line protocol up」メッセージはインターフェイスのデータリンク層のステータスを示し、これによってインターフェイスがキープアライブを送受信できることがわかります。 Router#show interfaces fastEthernet 6/1 FastEthernet6/1 is down, line protocol is down (notconnect) !--- インターフェイスは down で、ライン プロトコルも down です。 !--- この場合は、次のいずれかの原因が考えられます。 !--- 1)ケーブルの接続が不完全か、またはこのポートに接続されていない。 !--- 2)接続されたケーブルに障害がある。 !--- 3)ケーブルの反対側がアクティブなポートまたはデバイスに接続されていない。 !--- 注:ギガビット接続では、接続の両端で !--- GBIC が一致している必要があります。 !--- GBIC にはさまざまなタイプがあり、これは、ケーブルそのものや、 !--- short wavelength (SX)、long-wavelength/long-haul (LX/LH)、 !--- extended distance(ZX)などの距離に依存します。 !--- SX GBIC は SX GBIC と接続する必要があり、 !--- SX GBIC は LX GBIC とはリンクしません。さらに、 !--- 一部のギガビット接続では、適用する距離に応じて、 !--- コンディショニング ケーブルが必要になります。 Router#show interfaces fastEthernet 6/1 FastEthernet6/1 is up, line protocol is down (notconnect) !--- インターフェイスは up(または shutdown 以外の状態)、回線プロトコルは down です。 !--- この場合、ワイヤのもう一方の側のデバイスである CatOS スイッチの !--- ポートがディセーブルになっていることが原因です。 Router#sh interfaces fas 6/1 status Port Name Status Vlan Duplex Speed Type Fa6/1 notconnect 1 auto auto 10/100BaseTX !--- show interfaces card-type [slot/port] status コマンドは !--- CatOS の show port status コマンドに相当します。 show port で connected が示されるか show interfaces で up/line protocol up (connected) が示され、いずれのコマンドの出力でもエラーが増加している場合は、トラブルシューティングのヒントとして、このドキュメントの「CatOS および Cisco IOS の特定ポートおよびインターフェイス カウンタの出力について」セクションか「ポートおよびインターフェイスの一般的な問題」セクションを参照してください。 CatOS および Cisco IOS で一般的に使用するポートおよびインターフェイスのトラブルシューティング コマンド次の表では、スーパーバイザで CatOS ソフトウェアまたは Cisco IOS システム ソフトウェアが稼働するスイッチのポートやインターフェイスの問題のトラブルシューティングを行う際に使用する、最も一般的なコマンドを示します。 注:左側の列でコマンドを選択すると、そのコマンドのドキュメントのページへ移動します。右側の列には、コマンドの機能の簡単な説明、およびプラットフォーム別の使用上の例外が記載されています。 CatOS では、show version、show module、show port、show counters、または show mac コマンドがアウトプットインタープリタでサポートされているため、スイッチ ポートやさまざまな問題のトラブルシューティングに役立ちます。 ご使用の Cisco デバイスのサポート対象コマンドの出力データがあれば、アウトプットインタープリタを使用して潜在的な問題や修正を表示できます。アウトプットインタープリタを使用するためには、登録ユーザであり、ログインしていて、さらに JavaScript を有効にしている必要があります。
CatOS および Cisco IOS の特定ポートおよびインターフェイス カウンタの出力についてほとんどのスイッチには、パケット、およびポートやインターフェイス上で発生するエラーを追跡する手段があります。この種の情報を検索するために一般的に使用されるコマンドについては、このドキュメントの「CatOS および Cisco IOS で一般的に使用するポートおよびインターフェイスのトラブルシューティング コマンド」セクションを参照してください。 注:さまざまなプラットフォームおよびリリース全体では、カウンタの実装には差異があります。カウンタの値はおおむね正確ですが、設計上、きわめて正確というわけではありません。トラフィックの厳密な統計情報を引き出すには、必要な入力インターフェイスと出力インターフェイスの監視にスニファを使用することが推奨されます。 通常、特定のカウンタでの過度のエラーは、なんらかの問題があることを示しています。半二重設定で動作している場合、Frame Check Sequence(FCS; フレーム チェック シーケンス)、アライメント、ラント、およびコリジョンのカウンタでデータ リンク エラーが増加することは問題ありません。一般的に、半二重接続の場合、総トラフィックに対してエラーの比率が 1 % であれば許容されます。入力パケットに対するエラーの比率が 2 % や 3 % よりも大きいと、パフォーマンスの低下に気づく場合があります。 半二重環境では、スイッチおよび接続されたデバイスの両方がワイヤを検出して同時に送信を行うと、コリジョンが発生する可能性があります。フレームがワイヤに完全にコピーされず、フラグメント化されたフレームが生じると、コリジョンにより、ラント、FCS、およびアライメントのエラーが発生する可能性があります。 全二重で動作している場合は、FCS、Cyclic Redundancy Check(CRC; サイクリック冗長性検査)、アライメント、およびラントのカウンタのエラー数は最小限になります。リンクが全二重で稼働している場合、コリジョン カウンタはアクティブではありません。FCS、CRC、アライメント、またはラントのカウンタが増加しているときは、デュプレックス ミスマッチを確認してください。デュプレックス ミスマッチとは、スイッチが全二重で動作しているのに、接続デバイスは半二重で動作している状況、あるいはその逆の状況です。デュプレックス ミスマッチの結果、極端なパフォーマンス低下、断続的な接続、および接続の喪失が発生します。全二重におけるデータリンク エラーのその他の原因としては、ケーブル不良、スイッチ ポートの故障、または NIC ソフトウェア/ハードウェアの問題が考えられます。詳細は、このドキュメントの「ポートおよびインターフェイスの一般的な問題」セクションを参照してください。 CatOS の show port コマンドおよび Cisco IOS の show interfaces コマンドshow port {mod/port} コマンドは、スーパーバイザで CatOS が稼働している場合に使用します。このコマンドを代替するコマンドには、ポートのエラー カウンタだけを表示する show port counters {mod/port} コマンドがあります。エラー カウンタの出力の説明は、表 1 を参照してください。 Switch> (enable) sh port counters 3/1 Port Align-Err FCS-Err Xmit-Err Rcv-Err UnderSize ----- ---------- ---------- ---------- ---------- --------- 3/1 0 0 0 0 0 Port Single-Col Multi-Coll Late-Coll Excess-Col Carri-Sen Runts Giants ----- ---------- ---------- ---------- ---------- --------- --------- --------- 3/1 0 0 0 0 0 0 0 show interfaces card-type {slot/port} コマンドは、スーパバイザ上の Cisco IOS での、相当するコマンドです。このコマンドを代替するコマンド(Catalyst 6000、4000、3550、2970 2950/2955、および 3750 シリーズのスイッチの場合)には、インターフェイスのエラーカウンタだけを表示する show interfaces card-type {slot/port} counters errors コマンドがあります。 注:2900/3500XL シリーズのスイッチでは、show interfaces card-type {slot/port} コマンドとともに show controllers Ethernet-controller コマンドが使用されます。 Router#sh interfaces fastEthernet 6/1 FastEthernet6/1 is up, line protocol is up (connected) Hardware is C6k 100Mb 802.3, address is 0009.11f3.8848 (bia 0009.11f3.8848) MTU 1500 bytes, BW 100000 Kbit, DLY 100 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255 Encapsulation ARPA, loopback not set Full-duplex, 100Mb/s input flow-control is off, output flow-control is off ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00 Last input 00:00:14, output 00:00:36, output hang never Last clearing of "show interface" counters never Input queue: 0/2000/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0 Queueing strategy: fifo Output queue :0/40 (size/max) 5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 次に、ここまでの show interfaces コマンドの出力について、順番に説明します。
その他の show interfaces コマンドは、CatOS のエラー カウンタの出力に類似または相当するエラー カウンタの出力を表示します。エラー カウンタの出力の説明は、表 1 を参照してください。 !--- ...show interfaces コマンドの出力の続きです。 1117058 packets input, 78283238 bytes, 0 no buffer Received 1117035 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles 0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored 0 watchdog, 0 multicast, 0 pause input 0 input packets with dribble condition detected 285811 packets output, 27449284 bytes, 0 underruns 0 output errors, 0 collisions, 2 interface resets 0 babbles, 0 late collision, 0 deferred 0 lost carrier, 0 no carrier 0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out 注: 物理インターフェイスと VLAN インターフェイスとでは、show interface コマンドのカウンタの出力が異なります。入力パケットのカウンタは、そのパケットが CPU によってレイヤ 3(L3)処理されるときには、show interface の出力では増加します。レイヤ 2(L2)スイッチで処理されるトラフィックは CPU では処理されないため、VLAN インターフェイスでの show interface のカウンタにはカウントされません。適切な物理インターフェイスでの show interface の出力にはカウントされます。 show interfaces card-type {slot/port} counters errors コマンドは、CatOS の show port counters コマンドに相当する Cisco IOS のコマンドです。エラー カウンタの出力の説明は、表 1 を参照してください。 Router#sh interfaces fastEthernet 6/1 counters errors Port Align-Err FCS-Err Xmit-Err Rcv-Err UnderSize OutDiscards Fa6/1 0 0 0 0 0 0 Port Single-Col Multi-Col Late-Col Excess-Col Carri-Sen Runts Giants Fa6/1 0 0 0 0 0 0 0 表 1: Catalyst 6000、5000 および 4000 シリーズでの、show port コマンドまたは show port counters コマンドに対する CatOS エラーカウンタの出力です。Catalyst 6000 および 4000 シリーズでの、show interfaces コマンドまたは show interfaces card-type x/y counters errors コマンドに対する Cisco IOS エラーカウンタの出力です。
CatOS の show mac コマンドおよび Cisco IOS の show interfaces counters コマンドshow mac {mod/port} コマンドを使用すると、CatOS がスーパーバイザ上で動作している場合に、ポートの着信トラフィックと送信トラフィックを監視できます。ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストのトラフィックが、それぞれ receive(Rcv)カウンタと transmit(Xmit)カウンタに表示されます。CatOS が稼働している Catalyst 6000 からの出力例を次に示します。 Console> (enable) sh mac 3/1 Port Rcv-Unicast Rcv-Multicast Rcv-Broadcast -------- -------------------- -------------------- -------------------- 3/1 177 256272 3694 Port Xmit-Unicast Xmit-Multicast Xmit-Broadcast -------- -------------------- -------------------- -------------------- 3/1 30 680377 153 Port Rcv-Octet Xmit-Octet -------- -------------------- -------------------- 3/1 22303565 48381168 MAC Dely-Exced MTU-Exced In-Discard Out-Discard -------- ---------- ---------- ---------- ----------- 3/1 0 0 233043 17 Port Last-Time-Cleared ----- -------------------------- 3/1 Sun Jun 1 2003, 12:22:47 このコマンドでは、Dely-Exced、MTU-Exced、In-Discard および Out-Discard というエラー カウンタも使用されています。
CatOS が稼働する Catalyst 4000 および 5000 シリーズのスイッチには、さらに、show mac コマンドで使用される 2 つのエラー カウンタがあります。In-Lost カウンタおよび Out-Lost カウンタです。 MAC Dely-Exced MTU-Exced In-Discard Lrn-Discrd In-Lost Out-Lost -------- ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- 5/1 0 0 0 0 0 0
show interfaces card-type {slot/port} counters コマンドは、スーパーバイザ上で Cisco IOS が稼働している場合に使用します。 注:CatOS の show mac エラー カウンタである Dely-Exced、MTU-Exced、および In-Discard に相当するカウンタは、このコマンドにはありませんが、表 1 に説明されている Cisco IOS の show interfaces counters errors コマンドがあります。 Router#sh interfaces fas 6/1 counters Port InOctets InUcastPkts InMcastPkts InBcastPkts Fa6/1 47856076 23 673028 149 Port OutOctets OutUcastPkts OutMcastPkts OutBcastPkts Fa6/1 22103793 17 255877 3280 Router# !--- インターフェイスで着信および送信されたユニキャスト、マルチキャスト、 !--- およびブロードキャスト パケットの監視に使用する Cisco IOS カウンタ。 CatOS の show counters コマンドおよび Cisco IOS の show counters interface コマンドshow counters [mod/port] コマンドを実行すると、ポートおよびインターフェイスに関するさらに詳細な統計情報が表示されます。このコマンドは CatOS のコマンドです。Cisco IOS では、これに相当する show counters interface card-type {slot/port} コマンドが、Catalyst 6000 シリーズ専用の Cisco IOS ソフトウェア バージョン 12.1(13)E で導入されています。これらのコマンドを実行すると、ポートごと、またはインターフェイスごとに 32 ビットおよび 64 ビットのエラー カウンタが表示されます。詳細は、CatOS コマンドのドキュメントで、「show counters」の項を参照してください。 注:Cisco IOS が稼働する Catalyst 6000 シリーズのスイッチでは、カウンタは 16 進数で表示されます。 Console> (enable) sh counters 3/1 64 bit counters 0 rxHCTotalPkts = 260555 1 txHCTotalPkts = 687411 2 rxHCUnicastPkts = 177 3 txHCUnicastPkts = 30 4 rxHCMulticastPkts = 256684 5 txHCMulticastPkts = 687228 6 rxHCBroadcastPkts = 3694 7 txHCBroadcastPkts = 153 8 rxHCOctets = 22386167 9 txHCOctets = 48850817 10 rxTxHCPkts64Octets = 228929 11 rxTxHCPkts65to127Octets = 701493 12 rxTxHCPkts128to255Octets = 285 13 rxTxHCPkts256to511Octets = 17090 14 rxTxHCpkts512to1023Octets = 168 15 rxTxHCpkts1024to1518Octets = 1 16 txHCTrunkFrames = 395217 17 rxHCTrunkFrames = 236459 18 rxHCDropEvents = 0 32 bit counters 0 rxCRCAlignErrors = 0 1 rxUndersizedPkts = 0 2 rxOversizedPkts = 0 3 rxFragmentPkts = 0 4 rxJabbers = 0 5 txCollisions = 0 6 ifInErrors = 0 7 ifOutErrors = 0 8 ifInDiscards = 233043 9 ifInUnknownProtos = 2 10 ifOutDiscards = 17 !--- 出力を省略。 Cisco IOS の show controller ethernet-controller コマンドCatalyst 3750、3550、2970、2950/2955、2940 および 2900/3500XL スイッチでは、show controller ethernet-controller コマンドを使用して、トラフィック カウンタおよびエラー カウンタの出力を表示させます。このコマンドは、Catalyst 6000、5000 および 4000 シリーズ スイッチでの sh port、sh interface、sh mac および show counters に類似しています。 3550-1#sh controller ethernet-controller fastEthernet 0/1 !--- Catalyst 3550 からの出力。 Transmit FastEthernet0/1 Receive 0 Bytes 0 Bytes 0 Unicast frames 0 Unicast frames 0 Multicast frames 0 Multicast frames 0 Broadcast frames 0 Broadcast frames 0 Discarded frames 0 No dest, unicast 0 Too old frames 0 No dest, multicast 0 Deferred frames 0 No dest, broadcast 0 1 collision frames 0 2 collision frames 0 FCS errors 0 3 collision frames 0 Oversize frames 0 4 collision frames 0 Undersize frames 0 5 collision frames 0 Collision fragments 0 6 collision frames 0 7 collision frames 0 Minimum size frames 0 8 collision frames 0 65 to 127 byte frames 0 9 collision frames 0 128 to 255 byte frames 0 10 collision frames 0 256 to 511 byte frames 0 11 collision frames 0 512 to 1023 byte frames 0 12 collision frames 0 1024 to 1518 byte frames 0 13 collision frames 0 14 collision frames 0 Flooded frames 0 15 collision frames 0 Overrun frames 0 Excessive collisions 0 VLAN filtered frames 0 Late collisions 0 Source routed frames 0 Good (1 coll) frames 0 Valid oversize frames 0 Good(>1 coll) frames 0 Pause frames 0 Pause frames 0 Symbol error frames 0 VLAN discard frames 0 Invalid frames, too large 0 Excess defer frames 0 Valid frames, too large 0 Too large frames 0 Invalid frames, too small 0 64 byte frames 0 Valid frames, too small 0 127 byte frames 0 255 byte frames 0 511 byte frames 0 1023 byte frames 0 1518 byte frames 3550-1# !--- 2900/3500XL シリーズ スイッチのその他のカウンタ出力については、次の表を参照してください。
CatOS 用の show top コマンドshow top コマンドでは、スイッチ上の各物理ポートに関するデータの収集と分析ができます。このコマンドでは、各物理ポートに関する次のデータが表示されます。
Console> (enable) sh top Start Time: Mar 28 2007 06:58:41 End Time: Mar 28 2007 06:59:11 PortType: all Metric: util Port Band- Uti Bytes Pkts Bcst Mcst Error Over width % (Tx + Rx) (Tx + Rx) (Tx + Rx) (Tx + Rx) (Rx) flow ----- ----- --- -------------------- ---------- ---------- ---------- ----- ---- 3/11 a-10 0 334187 1561 22 1536 0 0 3/12 a-100 0 333608 1557 22 1532 0 0 3/25 a-100 0 333622 1555 22 1533 0 0 6/2 1000 0 0 0 0 0 0 0 6/1 1000 0 0 0 0 0 0 0 4/8 1000 0 0 0 0 0 0 0 4/7 1000 0 0 0 0 0 0 0 4/6 1000 0 0 0 0 0 0 0 4/5 1000 0 0 0 0 0 0 0 4/4 1000 0 0 0 0 0 0 0 4/3 1000 0 0 0 0 0 0 0 4/2 1000 0 0 0 0 0 0 0 4/1 1000 0 0 0 0 0 0 0 3/48 auto 0 0 0 0 0 0 0 3/47 auto 0 0 0 0 0 0 0 3/46 auto 0 0 0 0 0 0 0 注:ポートの使用率を計算する際、このコマンドでは Tx 回線と Rx 回線が同じカウンタにバンドルされ、さらに、使用率のパーセンテージの算出には全二重の帯域幅が参照されます。たとえば、ギガビット イーサネット ポートは 2000 Mbps で全二重です。 入力エラー数は、そのポートで受信されたすべてのエラー パケットの合計値です。 バッファオーバーフローは、そのポートでバッファに保存できる以上にトラフィックが受信されていることを示しています。バースト トラフィックがこの原因である可能性もありますが、バッファ オーバーランが原因であると考えることもできます。送信元デバイスでの転送を削減することが、推奨される対応です。 show mac コマンドによる「In-Lost」カウンタと「Out-Lost」カウンタも参照してください。 一般的なシステム エラー メッセージCisco IOS では、システム メッセージのフォーマットが異なる場合があります。比較のため、CatOS のシステム メーッセージと Cisco IOS のシステム メッセージを検証できます。使用しているソフトウェア リリースのメッセージと回復手順に関するガイドを参照してください。たとえば、CatOS ソフトウェア バージョン 7.6 向けの『メッセージと回復手順』を参照して、Cisco IOS 12.1 E リリース向けの『メッセージと回復手順』と比較します。 WS-X6348 モジュールで表示されるエラー メッセージ次のエラー メッセージを確認してください。
上記のエラーと一緒に、syslog メッセージを参照できます。 %SYS-5-SYS_LCPERR5:Module 9: Coil Pinnacle Header Checksum Error - Port #37 この種のメッセージが表示された場合、または WS-X6348 モジュール上で 10/100 ポートのグループに障害が発生したことに気づいた場合は、詳細なトラブルシューティングのヒントとして、使用しているオペレーティング システムに基づき次のドキュメントを参照してください。
%PAGP-5-PORTTO / FROMSTP and %ETHC-5-PORTTO / FROMSTPCatOS では、保存されたログメッセージを表示するには show logging buffer コマンドを使用します。Cisco IOS では、show logging コマンドを使用します。 Console> (enable) sh logging buffer 2003 Jun 02 20:12:43 %PAGP-5-PORTTOSTP:Port 3/2 joined bridge port 3/2 2003 Jun 02 20:59:56 %PAGP-5-PORTFROMSTP:Port 3/1 left bridge port 3/1 !--- これは、CatOS が稼働するスイッチ上のロギング バッファを表示するためのコマンドです。 このメッセージはユーザの懸念を呼ぶ場合がありますが、ほとんどの場合、情報提供として表示されるだけです。 %PAGP-5-PORTTO / FROMSTP and %ETHC-5-PORTTO / FROMSTP ポート集約プロトコル(PAgP)によって、スイッチ間の Etherchannel リンクがネゴシエートされます。それぞれのデバイスがブリッジ ポートに参加または脱退するたびに、情報提供のメッセージがコンソールに表示されます。ほとんどの場合、このメッセージはまったく問題ありませんが、フラッピングが発生するはずのないポートについてこれらのメッセージが表示された場合には、詳細な調査が必要です。 CatOS ソフトウェア バージョン 7.x 以降では、「PAGP-5」が「ETHC-5」に変更され、メッセージが理解しやすくなりました。 このメッセージは、CatOS が稼働する Catalyst 4000、5000、および 6000 シリーズのスイッチに特有のものです。Cisco IOS が稼働するスイッチには、このメッセージに相当するエラー メッセージはありません。CatOS が稼働するスイッチで表示されるエラー メッセージの詳細については、使用しているプラットフィームごとに次のドキュメントを参照してください。 %SPANTREE-3-PORTDEL_FAILNOTFOUNDこのメッセージが示すのは、スイッチに関する問題ではありません。通常、このメッセージは %PAGP-5-PORTFROMSTP メッセージと一緒に表示されます。 ポート集約プロトコル(PAgP)によって、スイッチ間の Etherchannel リンクがネゴシエートされます。それぞれのデバイスがブリッジ ポートに参加または脱退するたびに、情報提供のメッセージがコンソールに表示されます。ほとんどの場合、このメッセージはまったく問題ありませんが、フラッピングが発生するはずのないポートについてこれらのメッセージが表示された場合には、詳細な調査が必要です。 このメッセージは、CatOS が稼働する Catalyst 4000、5000、および 6000 シリーズのスイッチに特有のものです。Cisco IOS が稼働するスイッチには、このメッセージに相当するエラー メッセージはありません。CatOS が稼働するスイッチで表示されるエラー メッセージの詳細については、使用しているプラットフィームごとに次のドキュメントを参照してください。 %SYS-4-PORT_GBICBADEEPROM: / %SYS-4-PORT_GBICNOTSUPPこのメッセージは一般的に、認証されていない Cisco 製品以外の GBIC が、ギガビット イーサネット モジュールに挿入された場合に表示されます。このような GBIC には Cisco SEEPROM がないため、エラー メッセージが表示されます。 GBIC モジュールである WS-G5484、WS-G5486、および WS-G5487 を WS-X6408-GBIC と一緒に使用した場合にも、これらのエラー メッセージが表示される場合があります。この場合は、カードや GBIC に実際に問題があるわけではなく、ソフトウェアのアップグレードを行うことで解決されます。 詳細は、『Catalyst 6000 および 6500 シリーズ スイッチでの一般的な CatOS エラー メッセージ』を参照してください。 %AMDP2_FE-3-UNDERFLOこのエラー メッセージは、フレームが送信されて、コントローラ チップのローカル バッファが不十分なデータを受信したときに発生します。データが、出力レートに対応できるだけの速度でチップに転送されていません。通常は、システム内部の一過性のピーク負荷の状態にもよりますが、こうした状況は一時的なものです。ファスト イーサネット インターフェイスによって過度のトラフィックが処理されたときに、この問題が発生します。トラフィック レベルがおよそ 2.5 Mb に達したときに、エラー メッセージが表示されます。このトラフィック レベルの上限は、ハードウェアの制限によります。そのため、Catalyst スイッチに接続されたデバイスでは、パケットがドロップされる可能性があります。 通常は、システムによって自動的に回復されます。特に対処の必要はありません。スイッチがイーサネット インターフェイスに負荷を与えている場合は、スピードとデュプレックスの設定をチェックします。また、sniffer プログラムを使用して、ルータのファスト イーサネット インターフェイスで送受信されているパケットを解析します。Catalyst スイッチに接続されたデバイスでのパケット ドロップを避けるために、スイッチに接続されたファスト イーサネット インターフェイスで ip cef コマンドを実行します。 %INTR_MGR-DFC1-3-INTR: Queueing Engine (Blackwater) [1]: FIC Fabric-A Received Unexpected Control Codeこのエラー メッセージが表示される原因は、パケットのファブリック ヘッダーの CRC 値が、Blackwater ASIC の Fabric Interface Controller(FIC; ファブリック インターフェイス コントローラ)サブブロックに基づいて算出された CRC 値と一致しなかったためです。これは、転送中にパケットの破損が発生し、Blackwater が破損したパケットを受信したことを意味します。 Command Rejected: [Interface] not a Switching PortL3 インターフェイスと L2 スイッチポートの両方をサポートするスイッチでは、レイヤ 3 インターフェイスとして設定されたポートでレイヤ 2 に関連するコマンドを入力しようとすると、「Command rejected: [interface] not a switching port」というメッセージが表示されます。 インターフェイスをレイヤ 3 モードからレイヤ 2 モードに変更するには、インターフェイス設定コマンドの switchport を発行します。このコマンドを発行してから、ポートを任意のレイヤ 2 プロパティに設定してください。 ポートおよびインターフェイスの一般的な問題ポートまたはインターフェイスのステータスが disable または shutdownスイッチ上の設定が誤っているためにポートで接続障害が発生している場合、障害の原因は明白であるにもかかわらず、見過ごされることがあります。ポートでオレンジの信号が点灯している場合は、ユーザ インターフェイスまたは内部プロセスを介して、スイッチ内のソフトウェアによってポートがシャットダウンされたことを示します。 注:プラットフォームによっては、STP に関して、ポートの LED が異なる動作をする場合があります。たとえば、Catalyst 1900/2820 では、STP ブロッキング モードに遷移すると、ポートでオレンジの信号が点灯します。この場合、オレンジの信号は STP が正常に動作していることを示します。Catalyst 6000/5000/4000 の場合には、STP ブロッキング モードに遷移しても、ポートでオレンジの信号は点灯しません。 何かの理由でポートやモジュールがディセーブルになっていないこと、または電源が切れていないことを確認します。リンクの一方の側でポートやモジュールを手動でシャットダウンした場合、そのポートを再度イネーブルにするまで、リンクは活動化しません。両側でポート ステータスを確認します。 CatOS の場合は、show port を確認して、ポートが disabled になっていたら、再度イネーブルにします。 Port Name Status Vlan Duplex Speed Type ----- -------------------- ---------- ---------- ------ ----- ------------ 3/1 disabled 1 auto auto 10/100BaseTX !--- set port enable mod/port コマンドを使用して、このポートを再度イネーブルにします。 show module コマンドを使って、モジュールがディセーブルであるかどうかを判定します。モジュールがディセーブルであった場合は、再度イネーブルにします。 Mod Slot Ports Module-Type Model Sub Status --- ---- ----- ------------------------- ------------------- --- -------- 2 2 2 1000BaseX Supervisor WS-X6K-SUP1A-2GE yes ok 16 2 1 Multilayer Switch Feature WS-F6K-MSFC no ok 3 3 48 10/100BaseTX Ethernet WS-X6348-RJ-45 no disable !--- set module enable mod/port コマンドを使用して、このポートを再度イネーブルにします。 Cisco IOS の場合は、show run interface コマンドを実行して、インターフェイスが shutdown 状態になっていないかどうかを確認します。 Switch#sh run interface fastEthernet 4/2 ! interface FastEthernet4/2 switchport trunk encapsulation dot1q switchport mode trunk shutdown duplex full speed 100 end !--- no shut コマンドを config-if モードで使用して、このインターフェイスを再度イネーブルにします。 スイッチのリブート直後にポートが shutdown モードになる場合、原因はおそらくポートのセキュリティ設定です。ポートでユニキャスト フラッディングがイネーブルにされていると、リブート後にポートがシャットダウンされます。シスコでは、ユニキャストのフラッディングをディセーブルすることを推奨していますが、これにより、ポートで MAC アドレスの制限に達した際にフラッディングが発生しないことも保証されます。 ポートまたはインターフェイスのステータスが errdisableデフォルトでは、スイッチ内のソフトウェア プロセスによって特定のエラーが検出されると、ポートまたはインターフェイスがシャットダウンされる場合があります。 次のように、CatOS の show port コマンドで、ステータスが errdisable と表示される場合があります。 switch>(enable) sh port 4/3 Port Name Status Vlan Duplex Speed Type ----- -------------------- ---------- ---------- ------ ----- ------------ 4/3 errdisable 150 auto auto 10/100BaseTX !--- show port コマンドで errdisable のステータスが表示されます。 Cisco IOS の場合は、次のように、show interface card-type {slot/port} status コマンドを使用します。 Router#show int fasteth 2/4 status Port Name Status Vlan Duplex Speed Type Gi2/4 err-disabled 1 full 1000 1000BaseSX !--- Cisco IOS では show interfaces card-type [slot/port] status コマンドにより !--- errdisabled のステータスが表示されます。 !--- show interfaces status errdisabled コマンドにより、このステータスになっている !--- すべてのインターフェイスが表示されます。 CatOS の show logging buffer コマンドおよび Cisco IOS の show logging コマンドでも、errdisable 状態に関連するエラー メッセージが表示されます(実際のメッセージ フォーマットはそれぞれ異なります)。 errdisable になった結果シャットダウンされたポートやインターフェイスは、CatOS の場合は reasons、Cisco IOS の場合は causes と呼ばれます。この状態になる reasons や causes には、EtherChannel の設定ミスに起因する PAgP フラッピング、デュプレックスのミスマッチ、BPDU ポートガードと PortFast の同時設定、UDLD による単方向リンクの検出などがあります。 これらのポートやインターフェイスを errdisable 状態から回復させるには、手動で再度イネーブルにするか、あらかじめ errdisable 回復オプションを設定しておく必要があります。CatOS 5.4(1) 以降には、errdisable ステータスのまま一定時間(設定可能)が経過すると、ポートを自動的に再度イネーブルにする機能があります。この機能はまた、ほとんどのスイッチで動作する Cisco IOS でも提供されています。ここで重要なのは、インターフェイスを errdisable から回復するように設定したとしても、根本的な原因が解明されない限り、同じ問題が再発するということです。 CatOS が稼働するスイッチの場合の errdisable ステータスの原因および回復方法についての詳細は、『CatOS プラットフォームでの errDisable ポート状態からの回復』を参照してください。 注:errdisable ステータスの根本的な原因は使用しているオペレーティング システムには依存しないため、Cisco IOS が稼働するスイッチの場合もこのリンクを参照できます。 次の表では、CatOS および Cisco IOS が稼働するスイッチ上での errdisable ステータスに対する設定、検証、およびトラブルシュートを行うコマンドを比較しています。コマンドを選択すると、そのコマンドのドキュメントのペ−ジに移動します。
ポートまたはインターフェイスのステータスが inactiveCatOS が稼働するスイッチ上のポートが非アクティブになる原因の 1 つに、そのポートが属する VLAN の消滅があります。switchport コマンドを使用してインターフェイスをレイヤ 2 スイッチポートに設定した場合、Cisco IOS が稼働するスイッチ上でも同じ問題が発生する可能性があります。 レイヤ 2 スイッチ内の各ポートは、1 つの VLAN に属しています。レイヤ 3 スイッチ上の、L2 スイッチポートとして設定されている各ポートは、1 つの VLAN に属していることも必要です。その VLAN が削除されると、ポートまたはインターフェイスは非アクティブになります。 注:この状態になると、一部のスイッチでは、各ポート上でオレンジの信号が点灯します。 CatOS の場合、次のように show port コマンドまたは show port status コマンドを show vlan コマンドと一緒に使用して検証します。 Switch> (enable) sh port status 2/2 Port Name Status Vlan Duplex Speed Type ----- -------------------- ---------- ---------- ------ ----- ------------ 2/2 inactive 2 full 1000 1000BaseSX !--- ポート 2/2 は VLAN 2 に対して非アクティブです。 Switch> (enable) sh vlan VLAN Name Status IfIndex Mod/Ports, Vlans ---- -------------------------------- --------- ------- ------------------------ 1 default active 5 2/1 !--- VLAN が順番に表示されますが、VLAN 2 は見つかりません。 Cisco IOS の場合、次のように show interfaces card-type {slot/port} switchport コマンドを show vlan と一緒に使用して検証します。 Router#sh interfaces fastEthernet 4/47 switchport Name: Fa4/47Switchport: Enabled Administrative Mode: static access Operational Mode: static access Administrative Trunking Encapsulation: negotiate Operational Trunking Encapsulation: native Negotiation of Trunking: Off Access Mode VLAN: 11 ((Inactive)) !--- FastEth 4/47 が非アクティブです。 Router#sh vlan VLAN Name Status Ports ---- -------------------------------- --------- ------------------------------- 1 default active Gi1/1, Gi2/1, Fa6/6 10 UplinkToGSR's active Gi1/2, Gi2/2 !--- VLAN が順番に表示されますが、VLAN 11 は見つかりません。 30 SDTsw-1ToSDTsw-2Link active Fa6/45 VLAN を削除したスイッチがその VTP ドメインの VTP サーバの場合、この VLAN は、ドメイン内のすべてのサーバおよびクライアント スイッチの VLAN テーブルから削除されます。この VLAN を VTP サーバ スイッチから VLAN テーブルに戻すと、この復旧した VLAN に所属するドメイン内のスイッチのポートは、再びアクティブになります。VLAN それ自体が削除されても、ポートにはそれ自身が割り当てられた VLAN が記憶されています。 VTP についての詳細は、『VLAN Trunk Protocol(VTP)について』を参照してください。 注:show interface <interface number> switchport コマンドの出力にポートがトランク ポートとして表示される場合、switchport access vlan <vlan no:> コマンドでそのポートをアクセス ポートとして設定した後でも、switchport mode access コマンドを発行してポートをアクセス ポートにしてください。 アップリンク ポートまたはインターフェイスのステータスが inactiveCatalyst 4510R シリーズ スイッチでは、10 ギガビット イーサネットとギガビット イーサネットの両方の SFP アップリンクのポートをイネーブルにするための、オプションの設定があります。10 ギガビット イーサネットとギガビット イーサネットの SFP インターフェイスを並列にイネーブルにするには、hw-module uplink select all コマンドを発行します。このコマンドを発行してからスイッチなどをリブートすると、show interface status module module number コマンドの出力には、アップリンク ポートが非アクティブと表示されます。 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(25)SG では、Catalyst 4500 スイッチでの 10 ギガビット イーサネットとギガビット イーサネットの SFP インターフェイスの同時使用がサポートされています。 注:Catalyst 4503、4506、および 4507R シリーズ スイッチでは、この機能は自動的にはイネーブルになりません。 Catalyst スイッチ インターフェイスの deferred カウンタが増加し始めるこのスイッチにかかる過剰なトラフィック負荷が原因でフレームが廃棄されるのが、この問題の原因です。通常、deferred frames(遅延フレーム)は、メディアがビジー状態であったため、メディアを待機した後で正常に送信されたフレームの数です。半二重環境でフレームを送信しようとした際に、すでにキャリアが使用中であった場合に発生する状況です。一方、全二重環境でこの問題が発生するのは、スイッチに送られる負荷が過剰な場合です。 回避策は次のとおりです。
注:Supervisor 720 のギガビット イーサネットで deferred カウンタ エラーが増加する場合は、回避策として、そのインターフェイスで速度のネゴシエーションを有効にします。 vlan [vlan 番号] からのタイマー [値] の設定で散発的に発生する障害Encoded Address Recognition Logic(EARL)で VLAN 用の CAM エージング時間を必要な秒数に設定できない場合に、この問題が発生します。この場合、VLAN のエージング時間は fast aging に設定済みです。 VLAN が fast aging になっていると、EARL では VLAN を fast aging に設定できず、エージング タイマーの設定プロセスはブロックされます。デフォルトの CAM エージング時間は 5 秒で、スイッチでは学習された MAC アドレスのテーブルが 5 秒ごとに消去されることになります。これにより、MAC アドレス テーブル(CAM テーブル)には常に最新のエントリが入っていることが保証されます。 fast aging では、CAM エージング時間はユーザが指定した秒数に設定され、Topology Change Notification(TCN)プロセスとともに使用されます。トポロジが変更された場合、CAM テーブルを迅速に消去して、トポロジの変更を補償するにはこの値が必要になるというのが、これの考え方です。 スイッチの CAM エージング時間を調べるには、show cam aging コマンドを発行します。TCN と fast aging は、それほど頻繁に発生するものではありません。結果的に、このメッセージの重要度は 3 になっています。もし VLAN で頻繁に fast aging が行われる場合は、その原因を調べてください。 TCN の最もよくある原因は、スイッチに直接接続されたクライアント PC です。PC の電源オン/オフを行う際に、スイッチ ポートの状態が変わり、スイッチで TCN プロセスが開始されます。原因は、接続されたデバイスがスイッチで PC として認識されていないためです。スイッチでは、ポートが状態を変化させたことだけが認識されます。 この問題を解決するため、シスコではホスト ポート用の PortFast 機能を開発いたしました。PortFast 機能により、ホスト ポートの TCN が抑制されることがメリットです。 注:PortFast ではポートでのスパニング ツリー計算の省略も行われるため、PortFast はホスト ポートでの使用に限り適切です。 ポートで PortFast をイネーブルにするには、次のコマンドのいずれかを設定します。 set spantree portfast mod/port enable | disabledisable または set port host mod/port(スイッチで CatOS 5.4 以降のバージョンが稼働している場合はこのコマンドを推奨) トランキング モードのミスマッチリンクの両側のトランキング モードをチェックします。両側が同じモード(両方が ISL または 802.1q の同じトランキング モードであるか、または両方が非トランキング モード)であることを確認してください。一方のポートでトランキング モードを on(auto または desirable ではなく)にした場合に、他方のポートでトランキング モードが off に設定されていると、これらのポートは通信できません。トランキングによって、パケットのフォーマットが変更されます。ポートでは、リンク上で使用するフォーマットが一致する必要があります。一致しないと、相互に認識されません。 CatOS の場合、show trunk {mod/port} コマンドを使用してトランク ステータスを検証し、両側で使用されるネイティブ VLAN(dot1q の場合)が一致することを確認します。 Switch> (enable) sh trunk 3/1 * - indicates vtp domain mismatch Port Mode Encapsulation Status Native vlan -------- ----------- ------------- ------------ ----------- 3/1 desirable dot1q trunking 1 Port Vlans allowed on trunk -------- --------------------------------------------------------------------- 3/1 1-1005,1025-4094 !--- 出力を省略。 Cisco IOS の場合、show interfaces card-type {mod/port} trunk コマンドを使用して、トランキングの設定とネイティブ VLAN を確認します。 Router#sh interfaces fastEthernet 6/1 trunk Port Mode Encapsulation Status Native vlan Fa6/1 desirable 802.1q trunking 1 Port Vlans allowed on trunk Fa6/1 1-4094 !--- 出力を省略。 さまざまなトランキングのモード、ガイドライン、制限事項についての詳細は、次のドキュメントを参照してください。 ジャンボ、ジャイアント、およびベビー ジャイアントデータ部の Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)は、イーサネット フレームではデフォルトで 1500 バイトです。送信されるトラフィックの MTU がサポートされている MTU を越えた場合、そのパケットはスイッチから転送されなくなります。また、その結果、ハードウェアやソフトウェアによっては、スイッチのプラットフォームによってポートおよびインターフェイスのエラー カウンタが増加する場合があります。
Catalyst スイッチにおけるジャンボ、およびベビー ジャイアントに対するサポートは、スイッチのプラットフォームや、場合によってはスイッチ内のモジュールごとに異なります。また、ソフトウェア バージョンによって異なることもあります。 ジャンボおよびベビー ジャイアントに関するシステム要件、設定、およびトラブルシューティングについての詳細は、『Catalyst スイッチでのジャンボ/ジャイアント フレーム サポートの設定例』を参照してください。 エンド デバイスに ping を実行できないまず最初に、直接接続されているスイッチから ping を実行して、エンド デバイスをチェックします。それから、ポートからポート、インターフェイスからインターフェイス、トランクからトランクへとさかのぼり、接続の問題が発見できるまで探します。エンド デバイスの MAC アドレスが、各スイッチの Content-Addressable Memory(CAM)テーブルで確認できることを確認します。 CatOS の場合は、show cam dynamic {mod/port} コマンドを使用します。 Switch> (enable) sh cam dynamic 3/1 * = Static Entry. + = Permanent Entry. # = System Entry. R = Router Entry. X = Port Security Entry $ = Dot1x Security Entry VLAN Dest MAC/Route Des [CoS] Destination Ports or VCs / [Protocol Type] ---- ------------------ ----- ------------------------------------------- 2 00-40-ca-14-0a-b1 3/1 [ALL] !--- VLAN 2 上の 00-40-ca-14-0a-b1 という MAC アドレスを持つワークステーションが !--- CatOS の稼働するスイッチのトランク ポート上の CAM テーブルにあります。 Total Matching CAM Entries Displayed =1 Console> (enable) Cisco IOS の場合、show mac address-table dynamic コマンドを使用するか、interface キーワードを置き換えます。 Router# sh mac-address-table int fas 6/3 Codes: * - primary entry vlan mac address type learn qos ports ------+----------------+--------+-----+---+-------------------------- * 2 0040.ca14.0ab1 dynamic No -- Fa6/3 !--- VLAN 2 上の 0040.ca14.0ab1 という MAC アドレスを持つワークステーションが !--- Cisco IOS の稼働するスイッチのインターフェイス FastEthernet 6/3 に直接接続されています。 スイッチの CAM テーブルでデバイスの MAC アドレスを確認することで、そのデバイスが、ping を実行しようとしているデバイスと同じ VLAN 上にあるのか、異なる VLAN 上にあるのかが判断できます。 エンド デバイスが ping を実行しようとしているデバイスと異なる VLAN 上にある場合は、そのデバイスと通信できるように L3 スイッチまたはルータを設定する必要があります。エンド デバイス上や、ルータまたは L3 スイッチ上で、L3 アドレスが正しく設定されていることを確認します。IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイ、ダイナミック ルーティング プロトコルの設定、スタティック ルートなどを確認してください。 set port host コマンドまたは switchport host コマンドによる始動の遅延の修正スイッチを介して接続されている端末がプライマリ サーバと通信できない場合、物理層のリンクがアップしてからスイッチ ポートがアクティブになるまでの間に遅延が発生している可能性があります。場合によっては、50 秒もの遅延が発生することもあります。 ワークステーションの中には、これだけの長さにわたってサーバを発見できない場合、試行を終了するものがあります。これらの遅延は、STP、トランキング ネゴシエーション(DTP)、および EtherChannel ネゴシエーション(PAgP)に起因します。これらのプロトコルはすべて、必要のないアクセス ポートに対してはディセーブルにしておくことができるため、スイッチ ポートやインターフェイスがパケットの転送を開始するのは、隣接デバイスとのリンクが確立してから数秒後になります。 CatOS バージョン 5.4 では、set port host コマンドが導入されました。このコマンドを使用すると、トランキング モードおよびチャネル モードをオフに設定し、ポートを STP 転送状態にしておくことができます。 Switch> (enable) set port host 3/5-10 Port(s) 3/5-10 channel mode set to off. !--- set port host コマンドを使用すると、ポート上の EtherChannel も自動的にオフになります。 Warning: Spantree port fast start should only be enabled on ports connected to a single host. Connecting hubs, concentrators, switches, bridges, etc. to a fast start port can cause temporary spanning tree loops. Use with caution. !--- アクセス ポート上のポート ホストだけをイネーブルにするように、スイッチによって警告が表示されます。 Spantree ports 3/5-10 fast start enabled.Dot1q tunnel feature disabled on port(s) 3/5-10. Port(s) 3/5-10 trunk mode set to off. !--- set port host コマンドを使用すると、ポート上のトランキングも自動的にオフになります。 注:バージョン 5.4 よりも前の CatOS では、set spantree portfast {mod/port} enable コマンドが使用されていました。現在のバージョンの CatOS では、このコマンドだけを使用するオプションが残されていますが、これには、ワークステーションの始動遅延を固定化するためにトランキングと Etherchannel を別々にオフにする必要があります。これを行うための追加のコマンドを次に示します。set port channel {mod/port} off and set trunk {mod/port} off Cisco IOS の場合、switchport host コマンドを使用して、チャネリングをディセーブルにし、スパニングツリー PortFast をイネーブルにします。それから switchport nonegotiate コマンドを使用して DTP ネゴシエーション パケットをオフにします。複数のインターフェイスで同時にこの処理を実行するには、interface-range コマンドを使用します。 Router6k-1(config)#int range fastEthernet 6/13 - 18 Router6k-1(config-if-range)#switchport Router6k-1(config-if-range)#switchport host switchport mode will be set to access spanning-tree portfast will be enabled channel group will be disabled !--- インターフェイス 6/13 - 6/18 で、etherchannel がディセーブルになっていて portfast がイネーブルになっています。 Router6k-1(config-if-range)#switchport nonegotiate !--- インターフェイス 6/13 - 6/18 で、トランキング ネゴシエーションがディセーブルになっています。 Router6k-1(config-if-range)#end Router6k-1# Cisco IOS には、グローバル コマンドである global spanning-tree portfast default を使用して、PortFast を自動的に、レイヤ 2 アクセス スイッチポートとして設定されている任意のインターフェイスに適用するというオプションがあります。使用しているソフトウェア リリースのコマンド リファレンスを参照して、このコマンドが使用可能かどうかを確認してください。インターフェイスごとに spanning-tree portfast コマンドを使用することもできますが、これには、ワークステーションの始動遅延を固定化するためにトランキングと Etherchannel を別々にオフにする必要があります。 スタートアップ遅延を固定化する方法についての詳細は、『PortFast と他のコマンドを使用したワークステーションの接続始動遅延の修復』を参照してください。 速度/デュプレックス、自動ネゴシエーション、または NIC の問題アライメント エラー、FCS エラー、またはレイト コリジョンが大量に発生する場合は、次の問題がある可能性があります。
デュプレックスのミスマッチ 通常、速度とデュプレックスに関する問題は、スイッチ間、スイッチとルータ間、またはスイッチとワークステーションまたはサーバ間で、デュプレックスの設定が一致していない場合に発生します。これは、速度およびデュプレックスを手動でハードコードしている場合に発生するか、または 2 台のデバイス間のオートネゴシエーションの問題から発生します。 Cisco Discovery Protocol(CDP)がイネーブルになっている 2 台の Cisco デバイス間でミスマッチが発生した場合、両方のデバイスのコンソールまたはロギング バッファに CDP エラー メッセージが表示されます。CDP は、隣接する Cisco デバイス上のポートやシステムの統計情報、およびエラーの検出に便利です。CDP はシスコ独自のプロトコルであり、周知の Mac アドレスである 01-00-0C-CC-CC-CC に対してパケットを送信します。 次の例では、2 台の Catalyst 6000 シリーズ スイッチ(CatOS を実行しているスイッチと Cisco IOS を実行しているスイッチ)間デュプレックス ミスマッチが発生した場合に表示されるログ メッセージを示します。通常、ミスマッチの内容とミスマッチの発生している場所が、これらのメッセージからわかります。 2003 Jun 02 11:16:02 %CDP-4-DUPLEXMISMATCH:Full/half duplex mismatch detected on port 3/2 !--- CatOS スイッチがデュプレックス ミスマッチを認識しました。 Jun 2 11:16:45 %CDP-4-DUPLEX_MISMATCH: duplex mismatch discovered on FastEthernet6/2 (not half duplex), with TBA04251336 3/2 (half duplex). !--- Cisco IOS スイッチがデュプレックス ミスマッチを認識しました。 CatOS の場合は、show cdp neighbor [mod/port] detail コマンドを使用して、隣接する Cisco デバイスの CDP 情報を表示します。 Switch> (enable) sh cdp neighbor 3/1 detail Port (Our Port): 3/1 Device-ID: Router Device Addresses: IP Address: 10.1.1.2 Holdtime: 133 sec Capabilities: ROUTER SWITCH IGMP Version: Cisco Internetwork Operating System Software IOS (tm) c6sup2_rp Software (c6sup2_rp-PK2S-M), Version 12.1(13)E6, EARLY DEPL OYMENT RELEASE SOFTWARE (fc1) TAC Support: http://www.cisco.com/tac Copyright (c) 1986-2003 by cisco Systems, Inc. Compiled Fri 18-Apr-03 15:35 by hqluong Platform: cisco Catalyst 6000 Port-ID (Port on Neighbors's Device): FastEthernet6/1 !--- ポート 3/1 の隣接デバイスは、Cisco IOS が稼働する FastEth 6/1 上の !--- Cisco Catalyst 6000 スイッチです。 VTP Management Domain: test1Native VLAN: 1 Duplex: full !--- デュプレックスは全二重です。 System Name: unknown System Object ID: unknown Management Addresses: unknown Physical Location: unknown Switch> (enable) Cisco IOS の場合は、show cdp neighbors card-type {slot/port} detail コマンドを使用して、隣接する Cisco デバイスの CDP 情報を表示します。 Router#sh cdp neighbors fastEthernet 6/1 detail ------------------------- Device ID: TBA04251336 Entry address(es): IP address: 10.1.1.1 Platform: WS-C6006, Capabilities: Trans-Bridge Switch IGMP Interface: FastEthernet6/1, Port ID (outgoing port): 3/1 Holdtime : 152 sec Version : WS-C6006 Software, Version McpSW: 6.3(3) NmpSW: 6.3(3) Copyright (c) 1995-2001 by Cisco Systems !--- FastEth 6/1 の隣接デバイスは、CatOS が動作するポート 3/1 上の !--- Cisco Catalyst 6000 スイッチです。 advertisement version: 2 VTP Management Domain: 'test1' Native VLAN: 1 Duplex: full !--- デュプレックスは全二重です。 Router# 速度およびデュプレックスを、一方の側で auto に、他方の側で 100/全二重に設定した場合も、設定ミスであり、デュプレックス ミスマッチが発生する可能性があります。スイッチ ポートでレイト コリジョンが数多く受信される場合は、通常、デュプレックスのミスマッチが原因となっており、ポートが errdisable ステータスになる可能性があります。半二重側では、「常時」ではなく特定時にだけパケットが期待されるため、特定時以外に受信されたパケットがコリジョンとしてカウントされます。デュプレックス ミスマッチ以外にもレイト コリジョンの原因はありますが、デュプレックス ミスマッチは、レイト コリジョンの最も一般的な原因の 1 つです。接続の両側で速度とデュプレックスをオートネゴシエートに設定する、または接続の両側で速度とデュプレックスを手動で設定する、というル−ルに必ず従ってください。 CatOS の場合は、show port status [mod/port] コマンドを使用して、速度およびデュプレックスのステータスを、その他の情報とともに表示します。set port speed コマンドと set port duplex コマンドを使用して、必要に応じて、ハードコードで両側を 10 または 100、および半二重または全二重に設定します。 Switch> (enable) sh port status 3/1 Port Name Status Vlan Duplex Speed Type ----- -------------------- ---------- ---------- ------ ----- ------------ 3/1 connected 1 a-full a-100 10/100BaseTX Switch> (enable) Cisco IOS の場合は、show interfaces card-type {slot/port} status コマンドを使用して、速度およびデュプレックスのステータスを、その他の情報とともに表示します。インターフェイス コンフィギュレーション モードで speed コマンドと duplex コマンドを使用して、必要に応じて、ハードコードで両側を 10 または 100、および半二重または全二重に設定します。 Router#sh interfaces fas 6/1 status Port Name Status Vlan Duplex Speed Type Fa6/1 connected 1 a-full a-100 10/100BaseTX show interfaces コマンドを status オプションなしで使用する場合、速度とデュプレックスの設定は表示されますが、この速度やデュプレックスがオートネゴシエーションで設定されたものかどうかはわかりません。 Router#sh int fas 6/1 FastEthernet6/1 is up, line protocol is up (connected) Hardware is C6k 100Mb 802.3, address is 0009.11f3.8848 (bia 0009.11f3.8848) MTU 1500 bytes, BW 100000 Kbit, DLY 100 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255 Encapsulation ARPA, loopback not set Full-duplex, 100Mb/s !--- 全二重および 100Mbps がオートネゴシエートで実現されているかどうかは表示されません。 !--- これを表示するには、sh interfaces fas 6/1 status コマンドを使用します。 不良または破損したケーブル 限界に近い状態の故障や障害がないかどうかを、常に確認します。ケーブルは、物理層を接続するだけのものと考えられますが、配線やコネクタがわずかな障害を受けたためにパケットが壊れてしまうこともあります。銅ケーブルまたは光ファイバケーブルを、確認または交換します。ファイバ接続では、GBIC を交換します(着脱可能である場合)。送信元と宛先の間にある、不良なパッチ パネルおよびメディア コンバータを排除します。使用できる場合は別のポートやインターフェイスで使用しているケーブルを試してみて、同じ問題が発生するかどうかを確認します。 自動ネゴシエーションと NIC カードの問題 Cisco スイッチを特定のサードパーティ製 NIC カードと一緒に使用すると、問題が発生する場合があります。デフォルトでは、Catalyst スイッチのポートおよびインターフェイスは、自動ネゴシエーションに設定されています。ラップトップのようなデバイスや、自動ネゴシエーション設定を行うその他のデバイスで、自動ネゴシエーションに関する問題が発生する場合があります。 自動ネゴシエーションの問題のトラブルシューティングには、接続の両側でハードコードすることが推奨されます。自動ネゴシエーションとハードコードのどちらもうまく動作しない場合は、使用している NIC カード上のファームウェアまたはソフトウェアに問題がある可能性があります。NIC カードのドライバをベンダーの Web サイトで公開されている最新バージョンにアップグレードして、これを解決してください。 速度とデュプレックスおよび自動ネゴシエーションの問題の解決方法についての詳細は、『イーサネット 10/100/1000 Mb 半二重/全二重オートネゴシエーションの設定とトラブルシューティング』を参照してください。 サードパーティ製 NIC の問題を解決する方法についての詳細は、『Cisco Catalyst スイッチと NIC との互換性に関する問題のトラブルシューティング』を参照してください。 スパニングツリー ループスパンニング ツリー プロトコル(STP)のループによって、一見ポートやインターフェイスの問題のように見える、パフォーマンスの重大な問題が引き起こされる可能性があります。この場合は、同じフレームによって帯域幅が繰り返し使用されることにより、正当なトラフィックが使用する余地がほとんどなくなります。 STP ループ ガード機能では、レイヤ 2 の転送ループ(STP ループ)に対する防御が追加で提供されます。冗長トポロジで STP ブロッキング ポートが誤って forwarding 状態に移行すると、STP ループが発生します。通常これが発生するのは、物理的な冗長トポロジのポートの 1 つ(STP ブロッキング ポートとは限りません)で STP BPDU が受信されなくなったのが原因です。その動作で、STP は、ポートの役割に基づく BPDU が継続的に送受信されることが前提となっています。指定ポートが BPDU を送信し、非指定ポートが BPDU を受信します。 物理的な冗長トポロジ内のポートの 1 つで BPDU が受信されなくなると、STP ではトポロジにループはないと見なされます。結果的には、代替ポートあるいはバックアップ ポートからのブロッキング ポートが指定ポートになり、forwarding 状態に移行します。ループはこの状況で発生します。 ループ ガード機能では、追加チェックが行われます。非指定ポートで BPDU が受信されない場合、ループ ガードがイネーブルになり、そのポートは、listening/learning/forwarding 状態ではなく、STP loop-inconsistent blocking 状態に移行します。ループ ガード機能がない場合、ポートでは指定ポートの役割が想定されます。ポートが STP forwarding 状態に移行して、ループが発生します。ループ ガード機能についての詳細は、『ループ ガードと BPDU スキュー検出機能によるスパニングツリー プロトコルの拡張機能』を参照してください。 このドキュメントでは、STP が失敗する原因、問題の原因を特定するために必要な情報、および STP のリスクを最小化するための設計の種類について説明しています。 ループは、単方向のリンクが原因で発生する場合もあります。詳細は、このドキュメントの「UDLD:単方向リンク」セクションを参照してください。 UDLD:単方向リンク単方向のリンクとは、トラフィックが単一の方向に流れていて、戻ってくるトラフィックが存在しないリンクのことです。スイッチでは、戻る方向のリンクに不良があることを認識できません(ポートはリンクがアップして動作していると判断します)。 こうした単方向だけのコミュニケーションは、光ファイバ ケーブルの破損や、ケーブルやポートに関するその他の問題によっても発生する可能性があります。このようにリンクが部分的にしか機能しない場合、リンクが部分的に切断されていることが関係するスイッチに認識されないことが原因で、STP ループが発生することがあります。UDLD によって単方向リンクが検出されると、ポートが errdisable ステータスになるように UDLD を設定できます。CatOS または Cisco IOS が動作するスイッチ上で、リンク障害が許容されないスイッチ間のポイントツーポイントの接続に対して、udld aggressive-mode コマンドを設定できます(このコマンドが使用できるかどうかは、CatOS または Cisco IOS のリリースノートを確認する必要があります)。この機能を使用すると、見つけるのが困難な単方向リンクの問題を識別しやすくなります。 UDLD の設定情報は、『単方向リンク検出プロトコル機能の説明と設定』を参照してください。 遅延フレーム(Out-Lost または Out-Discard)遅延フレームまたは Out-Discard(プラットフォームによっては Out-Lost と呼ばれることもあります)が大量に発生する場合は、スイッチの出力バッファが満杯になっているために、スイッチがそれらのパケットを廃棄する必要があったことを示します。これは、セグメントが実行されている速度とデュプレックス(またはそのどちらか)が不良であるか、または、そのポートを通過するトラフィックが多すぎることを示している可能性があります。 CatOS の場合は、該当するモジュールおよびポート、またはモジュール全体に対して show mac コマンドを実行して、Out-Discard を確認します。 MAC Dely-Exced MTU-Exced In-Discard Out-Discard -------- ---------- ---------- ---------- ----------- 2/1 0 - 0 10175888 2/2 0 - 0 9471889 2/3 0 - 0 9095371 2/4 0 - 0 8918785 !--- mod 2 で show mac コマンドを異なる間隔で実行すると !--- out-discard カウンタが増加していることがわかります。 Cisco IOS の場合は、show interfaces counters error コマンドを使用します。 Router#sho interfaces counters error Port Align-Err FCS-Err Xmit-Err Rcv-Err UnderSize OutDiscards Fa7/47 0 0 0 0 0 0 Fa7/48 0 0 0 0 0 2871800 Fa8/1 0 0 0 0 0 2874203 Fa8/2 103 0 0 103 0 2878032 Fa8/3 147 0 0 185 0 0 Fa8/4 100 0 0 141 0 2876405 Fa8/5 0 0 0 0 0 2873671 Fa8/6 0 0 0 0 0 2 Fa8/7 0 0 0 0 0 0 !--- show interfaces counters errors コマンドにより、OutDiscard が特定のインターフェイスで大量に増加し、 !--- それ以外のインターフェイスではクリアされていることが示されます。 出力バッファの障害の一般的な原因は次のとおりです。 速度/二重モードがトラフィック量に見合ない場合 現在の速度/二重モードのポート設定では処理できないほど多くのパケットが、ネットワークから送信されている可能性があります。これは、複数の高速ポートから 1 つの(通常はより低速の)ポートにパケットが流れている場合に起こります。このポートでハングしているデバイスを、別のもっと早いメディアに移動することを検討してください。たとえば、このポートが 10 Mbps である場合、デバイスを 100 Mbps ポートまたはギガビット ポートに移動します。トポロジを変更して、フレームを別のやり方でルーティングするという方法もあります。 輻輳問題:セグメントが非常に混雑している場合 セグメントが共有されている場合、このセグメントの他のデバイスによって、スイッチが送信できないほど大量のトラフィックが送信される場合があります。デイジーチェーンのハブは、できる限り避ける必要があります。輻輳によってパケットが失われる場合があります。パケット損失が原因でトランスポート層における再送信が発生すると、アプリケーション レベルでの遅延が起こります。可能であれば、10Mbps リンクを 100Mbps リンク、またはギガビット イーサネット リンクにアップグレードすることを検討してください。いくつかのデバイスを、混雑したセグメントから空きのあるセグメントに移動させるという方法もあります。輻輳回避をネットワーク上での優先事項としてください。 アプリケーション 使用しているアプリケーションのトラフィックの伝送特性が原因で、出力バッファの問題が発生する場合があります。この種の問題に繋がるアプリケーション設定の例としては、ユーザ データグラム プロトコル(UDP)を使用するギガビット サーバから 32K ウィンドウ サイズで NFS ファイルを転送するような場合があります。すでに、このドキュメント内の他の個所での推奨事項(速度とデュプレックスのチェック、リンク上に物理的なエラーが存在しないかどうか、すべてのトラフィックが正常で有効であることの確認など)を確認または実行している場合は、アプリケーションによって送信されるユニットのサイズを縮小することで、この問題を改善できる場合があります。 ソフトウェアの問題「異常」としか思われない動作がある場合は、その動作を特定のボックスに切り離して、ここまでに記載されている推奨事項をすべて試してみます。そうすることで、その動作の原因がソフトウェアの問題なのか、ハードウェアの問題なのかを判断できます。通常、ハードウェアをアップグレードするよりも、ソフトウェアをアップグレードする方が簡単です。まず最初にソフトウェアを変えてみてください。 CatOS の場合は、ソフトウェアの現在のバージョンとアップグレードに使用できるフラッシュ メモリの空き容量を確認するには、show version コマンドを使用します。 Switch> (enable) sh ver WS-C6006 Software, Version NmpSW: 6.3(3) Copyright (c) 1995-2001 by Cisco Systems NMP S/W compiled on Oct 29 2001, 16:50:33 System Bootstrap Version: 5.3(1) Hardware Version: 2.0 Model: WS-C6006 Serial #: TBA04251336 PS1 Module: WS-CAC-1300W Serial #: SON04201377 PS2 Module: WS-CAC-1300W Serial #: SON04201383 Mod Port Model Serial # Versions --- ---- ------------------- ----------- -------------------------------------- 1 2 WS-X6K-SUP1A-2GE SAD041901PP Hw : 3.6 Fw : 5.3(1) Fw1: 5.4(2) Sw : 6.3(3) Sw1: 6.3(3) WS-F6K-PFC SAD041803S3 Hw : 2.0 !--- 出力を省略。 DRAM FLASH NVRAM Module Total Used Free Total Used Free Total Used Free ------ ------- ------- ------- ------- ------- ------- ----- ----- ----- 1 65408K 47274K 18134K 16384K 14009K 2375K 512K 308K 204K !--- 典型的な CatOS の show version コマンド出力です。 !--- アップグレードする前にメモリの空き容量を確認します。 Uptime is 32 days, 4 hours, 44 minutes Console> (enable) Cisco IOS の場合は、ソフトウェアの現在のバージョンを確認するには、show version コマンドを使用します。このとき、アップグレードに必要なフラッシュメモリの空き容量を確認するための dir flash: または dir bootflash: コマンド(プラットフォームによって異なる)も一緒に使用します。 Router#sh ver Cisco Internetwork Operating System Software IOS (tm) Catalyst 4000 L3 Switch Software (cat4000-IS-M), Version 12.1(13)EW, EA RLY DEPLOYMENT RELEASE SOFTWARE (fc1) TAC Support: http://www.cisco.com/tac Copyright (c) 1986-2002 by cisco Systems, Inc. Compiled Fri 20-Dec-02 13:52 by eaarmas Image text-base: 0x00000000, data-base: 0x00E638AC ROM: 12.1(12r)EW Dagobah Revision 71, Swamp Revision 24 trunk-4500 uptime is 2 weeks, 2 days, 6 hours, 27 minutes System returned to ROM by redundancy reset System image file is "bootflash:cat4000-is-mz.121-13.EW.bin" !--- 典型的な Cisco IOS の show version コマンド出力です。 Router#dir bootflash: Directory of bootflash:/ 1 -rw- 8620144 Mar 22 2002 08:26:21 cat4000-is-mz.121-13.EW.bin 61341696 bytes total (52721424 bytes free) !--- Cisco IOS が稼動するスイッチ上の利用可能なフラッシュ メモリを確認します。 Router ソフトウェアのアップグレード方法 Catalyst スイッチのアップグレードに関する情報については、使用しているプラットフォームを「LAN & ATM Switches」の下から選択して、「Software Configuration」の中の「Software Upgrade and Working With Configuration Files」のセクションを参照してください。 ハードウェアとソフトウェアの非互換性 ソフトウェアとハードウェアに互換性がない場合があります。この問題は、新しいハードウェアが登場したときに、そのハードウェアに対して、ソフトウェアによる特殊なサポートが必要な場合に起こります。ソフトウェアの互換性の詳細について参照するには、Software Advisor ツールを使用してください。 ソフトウェアの不具合 オペレーティング システムに不具合がある場合もあります。この場合、より新しいソフトウェアのバージョンをロードすると、不具合を修正できる場合が多々あります。Software Bug Toolkit を使用して、既知のソフトウェアの不具合を検索することができます。 イメージの破損 イメージが破損または欠損している場合があります。破損したイメージの回復方法の詳細については、使用しているプラットフォームを「LAN & ATM Switches」の下から選択して、「Troubleshooting」の中の「Recovery from Corrupted or Missing Software」のセクションを参照してください。 ハードウェアの問題CatOS または Cisco IOS が稼働する Catalyst 6000 および 4000 シリーズ スイッチに対する、show module コマンドの出力を確認します。 Switch> (enable) sh mod Mod Slot Ports Module-Type Model Sub Status --- ---- ----- ------------------------- ------------------- ----------- 1 1 2 1000BaseX Supervisor WS-X6K-S2U-MSFC2 yes ok 15 1 1 Multilayer Switch Feature WS-F6K-MSFC2 no ok 3 3 8 1000BaseX Ethernet WS-X6408A-GBIC no faulty 5 5 48 10/100BaseTX Ethernet WS-X6348-RJ-45 no faulty !--- 「faulty」ステータスは、ハードウェアに問題がある可能性を示しています。 !--- これはラインカードの問題ですが、2 つのモジュールが影響を受けているため、 !--- スーパーバイザに問題があると考えられます。 !--- reset コマンド(CatOS)または hw-module{mod}reset コマンド(Cisco IOS)を使用するか、 !--- モジュールおよびスーパーバイザを物理的に再装着します。 !--- また、スーパーバイザをスロット 2 に移動してみます。 スイッチの POST の結果で、スイッチのいずれかの部分に関して障害が示されていないか確認します。モジュールまたはポートのテストが失敗すると、テスト結果として「F」が表示されます。 CatOS の場合は、すべてのテスト結果を見るには、show test コマンドを使用します。モジュールごとのテスト結果を見るには、show test {mod} コマンドを使用します。 Switch> (enable) sh test 3 Diagnostic mode: complete (mode at next reset: minimal) !--- diaglevel が、時間を長くかける全般的なテストを示す complete に設定されています。 !--- CatOS でこの設定を行うには、set test diaglevel complete コマンドを使用します。 Module 3 : 16-port 1000BaseX EthernetLine Card Status for Module 3 : PASS Port Status : Ports 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ----------------------------------------------------- . . . . . . . . . . . . . . . . GBIC Status : Ports 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ----------------------------------------------------- . . . . . N . . . . . . . . N N Line Card Diag Status for Module 3 (. = Pass, F = Fail, N = N/A) Loopback Status [Reported by Module 1] : Ports 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ----------------------------------------------------- F F F F F F F F F F F F F F F F !--- ループバック テストの失敗は、ポートが現在使用できないことを意味します。 !--- reset {mod} コマンドを使用するか、必要に応じてモジュールを物理的に !--- 再装着して、この問題の修正を試みます。 !--- これらの手順が失敗した場合は、シスコのテクニカルサポートでサービス リクエストをオープンします。 Cat6000 や 4000 のようなモジュラ スイッチで稼働する Cisco IOS の場合は、show diagnostics コマンドを使用します。モジュールごとの POST 結果を見るには、show diagnostics module {mod} コマンドを使用します。 ecsj-6506-d2#sh diagnostic module 3 Current Online Diagnostic Level = Minimal !--- 診断レベルが、短い分徹底さに欠けるテストである minimal に !--- 設定されています。 !--- より詳細なテスト結果を入手するには、diagnostic level complete を設定します。 Online Diagnostic Result for Module 3 : MINOR ERROR Online Diagnostic Level when Line Card came up = Minimal Test Results: (. = Pass, F = Fail, U = Unknown) 1 . TestLoopback : Port 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 ---------------------------------------------------------------------------- . . . . . . . . . . . . . . . . . . F F F F F F !--- MINOR ERROR テストの結果とループバック テストの失敗に注意してください。 !--- この結果は、これらのポートが現在使用できないことを示しています。 !--- hw-module{mod}reset コマンドを使用するか、必要に応じてモジュールを物理的に !--- 再装着して、この問題の修正を試みます。 !--- これらの手順が失敗した場合は、シスコのテクニカルサポートでサービス リクエストをオープンします。 注:Catalyst 3750、3550、2970、2950/2955 および 2900/3500XL シリーズ スイッチの場合は、show post コマンドを使用して、ハードウェア ステータスを「pass」または「fail」で簡単に示すことができます。これらのスイッチの LED を使用すると、POST の結果を理解するのに役立ちます。「POST 結果について」を参照してください。 CatOS および Cisco IOS が稼働する Catalyst スイッチのハードウェアに関する問題のトラブルシューティングについての詳細は、使用しているプラットフォームを「LAN and ATM Switches」サポート ページで選択して、「Troubleshooting」の中の「Hardware」のセクションを参照してください。 Field Notice に関連する問題については、LAN と ATM スイッチを対象にした Field Notice を参照してください。 レイヤ 2 スイッチポートに接続されたレイヤ 3 インターフェイスでの入力エラーデフォルトでは、すべてのレイヤ 2 ポートは dynamic desirable モードになっており、レイヤ 2 ポートではトランクの形成を試行して、リモート デバイスに DTP パケットを送出します。レイヤ 3 インターフェイスはレイヤ 2 スイッチポートに接続されると、フレームの解釈ができず、その結果、入力エラー、WrongEncap エラー、入力キューの廃棄が発生します。 これを解決するには、要件に応じて、スイッチのモードを static access か trunk に切り替えます。 Switch2(config)#int fa1/0/12 Switch2(config-if)#switchport mode access または Switch2(config)#int fa1/0/12
Switch2(config-if)#switchport trunk encapsulation dot1q
Switch2(config-if)#switchport mode trunk
Rx-No-Pkt-Buff カウンタと入力エラーの急速な増加WS-X4448-GB-RJ45、WS-X4548-GB-RJ45、WS-X4548-GB-RJ45V のようなブレードがあると、ポートで Rx-No-Pkt-Buff カウンタが増加する場合があります。さらに、一部のパケット廃棄の増加は通常の状態であり、バースト トラフィックによるものです。 特に、リンクを通過するトラフィックが多かったり、インターフェイスにサーバのようなデバイスが接続されていると、このタイプのエラーは急激に増加します。このトラフィックの高負荷によりポートがオーバーサブスクラブの状態になり、入力バッファが使い果たされて、Rx-No-Pkt-Buff カウンタと入力エラーが急激に増加します。 スイッチがアウトオブパケット バッファになったためにパケットを完全には受信できなくなると、このカウンタは各廃棄パケットに対して 1 回増加されます。このカウンタは、スーパーバイザ上のスイッチング ASIC の内部状態を示すもので、必ずしもエラー状態を示しているわけではありません。 ポーズ(Pause)フレーム ポートの受信側(Rx)で Rx FIFO キューがいっぱいになり、高水準点に達すると、そのポートの送信側(Tx)ではインターバル値が指定されたポーズ フレームが生成され始めます。リモート デバイスでは、ポーズ フレームに指定されたインターバルに従って、パケットの転送を停止したり、削減することになります。 Rx で Rx キューのクリアか、インターバル内での低水準点への到達が可能な場合は、Tx から、インターバルをゼロ(0x0)に指定する特殊なポーズ フレームが送出されます。これにより、リモート デバイスではパケットの転送を開始できるようになります。 Rx でキューの操作が続いている場合は、インターバルの時間が経過すると、Tx からは、再度、新しいインターバル値を指定する新しいポーズ フレームが送出されます。 Rx-No-Pkt-Buff がゼロであるか、増加しておらず、さらに TxPauseFrames カウンタが増加している場合、スイッチでポーズ フレームが生成され、リモート エンドがこれに従っていることを示しています。これにより、Rx FIFO キューは空きができます。 Rx-No-Pkt-Buff が増加して、TxPauseFrames も増加している場合、リモート エンドでポーズ フレームが無視されていて(フロー制御がサポートされておらず)、ポーズ フレームにもかかわらずトラフィックが送信され続けていることを示しています。この状況を克服するには、フロー制御をディセーブルにするだけでなく、手動でスピードとデュプレックスを設定します。 インターフェイスでのこのタイプのエラーは、ポートがオーバーサブスクライブされたことによるトラフィックの問題に関連するものです。WS-X4448-GB-RJ45、WS-X4548-GB-RJ45、WS-X4548-GB-RJ45V スイッチング モジュールには 48 のオーバーサブスクライブされたポートがあり、次のように各 8 ポートの 6 グループに分けられています。
各グループ内の 8 つのポートでは共通回路が使用され、グループは内部スイッチ ファブリックへの単一のノンブロッキング全二重方式ギガビット イーサネット接続として効率的に多重化されます。8 ポートのグループごとに、受信フレームがバッファに保管され、共通のギガビット イーサネット リンクを通じて内部ファブリックに送信されます。ポートの受信データ量がバッファ容量を超え始めると、フロー制御によってリモート ポートにポーズ フレームが送信され、一時的にトラフィックを中断して、フレーム損失が生じないようにされます。 グループの受信フレームが 1 Gbps の帯域幅を超えると、フレームが廃棄され始めます。このような廃棄は実際のインターフェイスではなく内部 ASIC で発生するので、わかりにくくなっています。これにより、デバイスでのパケットのスループットの低下が発生する可能性があります。 Rx-No-Pkt-Buff は、全体的なトラフィック レートにより左右されるものではありません。このカウンタは、モジュール上の ASIC の Rx FIFO バッファに保存されるパケットの総量に依存しています。このバッファのサイズは、16 KB に過ぎません。これは、パケットがバッファに入った際に、短時間のバースト トラフィック フローでカウントされます。このため、WS-X4548-GB-RJ45 が 8:1 オーバーサブスクライブド モジュールになってからは、各ポートでの Rx-No-Pkt-Buff は、この ASIC ポート グループのトラフィック総量が 1 Gbps を超過した際にカウントされる可能性があります。 インターフェイスを介して大量のトラフィックを搬送する必要のあるデバイスを使用している場合は、各グループでポートを 1 つ使用することを検討してください。このようにすると、単一のグループを共有する共通回路が、このトラフィック量の影響を受けることはありません。ギガビット イーサネット スイッチング モジュールがフルに使用されていない場合、ポート グルーピングに対してバランシング ポート接続を行うことにより、使用可能な帯域幅を最大にすることができます。たとえば、WS-X4448-GB-RJ45 10/100/1000 スイッチング モジュールでは、ポート 1、2、3、4、5、6、7、8 などの同じグループからポートを接続する前に、ポート 4、12、20、30(順不同)などの別のグループからポートを接続できます。 これで問題を解決できない場合は、モジュールにはポートのオーバーサブスクリプション(加入過多)はないものと見なす必要があります。 スイッチとルータ間でのトランキングスイッチとルータ間のトランク リンクにより、スイッチポートがダウンになる場合があります。スイッチポートをいったんディセーブルにしてからイネーブルにすると、アップにできますが、結果的には、スイッチポートは再度ダウンになる可能性があります。 この問題を解決するには、次の手順を実行します。
キープアライブがディセーブルにされると、CDP により、リンクが正常に動作できるようになります。 オーバーサブスクリプション(加入過多)による接続性の問題WS-X6548-GE-TX モジュールか WS-X6148-GE-TX モジュールを使用している場合、個々のポートの使用率により、周囲のインターフェイスで接続性の問題やパケットの喪失が発生する可能性があります。オーバーサブスクリプション(加入過多)についての詳細は、インターフェイスやモジュールの接続性の問題について記述された項目を参照してください。 SPA モジュールのサブインターフェイスSPA モジュールでは、802.1Q にサブインターフェイスを作成した後では、スイッチ上で同じ VLAN を使用できません。6500 または 7600 では、VLAN を内部的に割り当てており、そのサブインターフェイスをただ 1 つのメンバにしているため、カプセル化 dot1q を作成した後では、 システムで VLAN を使用できなくなります。 この問題を解決するには、サブインターフェイスではなくトランク ポートを作成します。その方法では、すべてのインターフェイスで VLAN が認識されます。 rxTotalDrops のトラブルシューティング他のすべてのカウンタがゼロで、エラーを報告しているただ 1 つのエラー カウンタが rxTotalDrops というときには、原因として最も可能性が高いのは、アップリンク ポートでスパニング ツリーが 1 つまたは複数の VLAN をブロックしており、Color Blocking Logic(CBL)がドロップしている場合です。 6509> (enable) show counters 1/2 64 bit counters 0 rxHCTotalPkts = 32513986812 1 txHCTotalPkts = 29657802587 2 rxHCUnicastPkts = 18033363526 3 txHCUnicastPkts = 29498347453 4 rxHCMulticastPkts = 13469995420 5 txHCMulticastPkts = 21719352 6 rxHCBroadcastPkts = 757199011 7 txHCBroadcastPkts = 137735782 8 rxHCOctets = 25149393527621 9 txHCOctets = 23336028193116 10 rxTxHCPkts64Octets = 387871 11 rxTxHCPkts65to127Octets = 13704213656 12 rxTxHCPkts128to255Octets = 16915931224 13 rxTxHCPkts256to511Octets = 1068961475 14 rxTxHCpkts512to1023Octets = 1945427146 15 rxTxHCpkts1024to1518Octets = 11340361825 16 txHCTrunkFrames = 29657506751 17 rxHCTrunkFrames = 32513986812 18 rxHCDropEvents = 0 32 bit counters 0 rxCRCAlignErrors = 0 1 rxUndersizedPkts = 0 2 rxOversizedPkts = 0 3 rxFragmentPkts = 0 4 rxJabbers = 0 5 txCollisions = 0 6 ifInErrors = 0 7 ifOutErrors = 0 8 ifInDiscards = 0 9 ifInUnknownProtos = 0 10 ifOutDiscards = 98 11 txDelayExceededDiscards = 0 12 txCRC = 0 13 linkChange = 1 14 wrongEncapFrames = 0 0 dot3StatsAlignmentErrors = 0 1 dot3StatsFCSErrors = 0 2 dot3StatsSingleColFrames = 0 3 dot3StatsMultiColFrames = 0 4 dot3StatsSQETestErrors = 0 5 dot3StatsDeferredTransmisions = 0 6 dot3StatsLateCollisions = 0 7 dot3StatsExcessiveCollisions = 0 8 dot3StatsInternalMacTransmitErrors = 0 9 dot3StatsCarrierSenseErrors = 0 10 dot3StatsFrameTooLongs = 0 11 dot3StatsInternalMacReceiveErrors = 0 12 dot3StatsSymbolErrors = 0 0 txPause = 0 1 rxPause = 0 0 rxTotalDrops = 253428855 1 rxFIFOFull = 0 2 rxBadCode = 0 Last-Time-Cleared -------------------------- Sat Oct 27 2007, 08:24:35 6509> (enable) 一方の側でポートが VLAN をブロックしたとき、リモート側がそれらの VLAN を転送し、インターフェイスの rxTotalDrops カウンタが増加します。 リンク両端のトランクで許可されている VLAN と比較します。また、これらの両端で許可されている VLAN のスパニング ツリーの状態を確認します。アクティブに設定された VLAN 上では依然として BPDU が送信されるため、スイッチ A では、設定済みのすべての転送ポートに BPDU が送信されます。しかし、スイッチ Bでは、そのような VLAN 設定は行われていないため BPDU はドロップされます。つまりスイッチ B は、設定されていない VLAN のパケットを受信することになるので、当然それらをドロップします。これは実際にはエラーではなく、単なる設定ミスです。 Cisco サポート コミュニティ - 特集対話関連情報
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