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目次概要 概要show processes コマンドは、アクティブなプロセスに関する情報を表示します。show processes cpu コマンドを発行すると、これらのプロセスでの詳細な CPU 利用率統計が表示されます。また、show processes memory コマンドを発行すると、使用されている総メモリ容量が表示されます。 このドキュメントでは、これらのコマンドの出力に表示されるフィールドについて説明します。使用しているデバイスの CPU やメモリの使用レベルが潜在的な問題を示しているかどうかを確認するには、アウトプットインタープリタ(登録ユーザ専用)を使用します。詳細は、『Cisco ルータの CPU 使用率が高い場合のトラブルシューティング』も参照してください。 前提条件要件このドキュメントに関する特別な要件はありません。 使用するコンポーネントこのドキュメントの情報は、次のソフトウェアのバージョンに基づくものです。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼動中である場合には、どのような作業についても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。 表記法ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。 show processes コマンドshow processes コマンドの出力例を次に示します。 router#show processes CPU utilization for five seconds: 0%/0%; one minute: 0%; five minutes: 0% PID Q Ty PC Runtime(uS) Invoked uSecs Stacks TTY Process 1 C sp 602F3AF0 0 1627 0 2600/3000 0 Load Meter 2 L we 60C5BE00 4 136 29 5572/6000 0 CEF Scanner 3 L st 602D90F8 1676 837 2002 5740/6000 0 Check heaps 4 C we 602D08F8 0 1 0 5568/6000 0 Chunk Manager 5 C we 602DF0E8 0 1 0 5592/6000 0 Pool Manager 6 M st 60251E38 0 2 0 5560/6000 0 Timers 7 M we 600D4940 0 2 0 5568/6000 0 Serial Backgroun 8 M we 6034B718 0 1 0 2584/3000 0 OIR Handler 9 M we 603FA3C8 0 1 0 5612/6000 0 IPC Zone Manager 10 M we 603FA1A0 0 8124 0 5488/6000 0 IPC Periodic Tim 11 M we 603FA220 0 9 0 4884/6000 0 IPC Seat Manager 12 L we 60406818 124 2003 61 5300/6000 0 ARP Input 13 M we 60581638 0 1 0 5760/6000 0 HC Counter Timer 14 M we 605E3D00 0 2 0 5564/6000 0 DDR Timers 15 M we 605FC6B8 0 2 011568/12000 0 Dialer event 次の表では、show processes コマンド出力内の各フィールドをリストにして説明しています。
注:ネットワーク サーバのクロック精度は 4000 マイクロ秒であるため、呼び出しや適切なランタイム測定が十分な回数実行された場合にだけ、ランタイムは信頼できるものと見なされます。 show processes cpu コマンドshow processes cpu コマンドは、ルータ内のアクティブなプロセス、およびそれに対応する CPU 利用率統計に関する情報を表示します。show processes cpu コマンドの出力例を次に示します。 router#show processes cpu CPU utilization for five seconds: 8%/4%; one minute: 6%; five minutes: 5% PID Runtime(uS) Invoked uSecs 5Sec 1Min 5Min TTY Process 1 384 32789 11 0.00% 0.00% 0.00% 0 Load Meter 2 2752 1179 2334 0.73% 1.06% 0.29% 0 Exec 3 318592 5273 60419 0.00% 0.15% 0.17% 0 Check heaps 4 4 1 4000 0.00% 0.00% 0.00% 0 Pool Manager 5 6472 6568 985 0.00% 0.00% 0.00% 0 ARP Input 6 10892 9461 1151 0.00% 0.00% 0.00% 0 IP Input 7 67388 53244 1265 0.16% 0.04% 0.02% 0 CDP Protocol 8 145520 166455 874 0.40% 0.29% 0.29% 0 IP Background 9 3356 1568 2140 0.08% 0.00% 0.00% 0 BOOTP Server 10 32 5469 5 0.00% 0.00% 0.00% 0 Net Background 11 42256 163623 258 0.16% 0.02% 0.00% 0 Per-Second Jobs 12 189936 163623 1160 0.00% 0.04% 0.05% 0 Net Periodic 13 3248 6351 511 0.00% 0.00% 0.00% 0 Net Input 14 168 32790 5 0.00% 0.00% 0.00% 0 Compute load avgs 15 152408 2731 55806 0.98% 0.12% 0.07% 0 Per-minute Jobs 次の表では、show processes cpu 出力内の各フィールドをリストにして説明しています。
注:ネットワーク サーバのクロック精度は 4000 マイクロ秒なので、数多くの呼び出しまたは適切なランタイム測定が実行された場合にだけ、ランタイムは信頼できると見なされます。 show processes cpu history コマンドshow processes cpu history コマンドは、一定期間(1 分間、1 時間、72 時間中、それぞれ 1 秒、1 分、1 時間単位の増分で表示)におけるルータでの CPU 総使用率を、ASCII グラフィック形式で表示します。最大使用率は 1 秒ごとに測定と記録が行われます。1 秒間の平均使用率が計算されます。 次に、1 時間分の出力例を示します。 router#show processes cpu history !--- 1 分間の出力は省略 6665776865756676676666667667677676766666766767767666566667 6378016198993513709771991443732358689932740858269643922613 100 90 80 * * * * * * * * 70 * * ***** * ** ***** *** **** ****** * ******* * * 60 #***##*##*#***#####*#*###*****#*###*#*#*##*#*##*#*##*****# 50 ########################################################## 40 ########################################################## 30 ########################################################## 20 ########################################################## 10 ########################################################## 0....5....1....1....2....2....3....3....4....4....5....5.... 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 CPU% per minute (last 60 minutes) * = maximum CPU% # = average CPU% !--- 72 時間の出力は省略
show processes memory コマンドshow processes memory コマンドは、ルータ内のアクティブなプロセス、およびそれに対応するメモリ使用率に関する情報を表示します。show processes memory コマンドの出力例を次に示します。 router>show processes memory Total: 106206400, Used: 7479116, Free: 98727284 PID TTY Allocated Freed Holding Getbufs Retbufs Process 0 0 81648 1808 6577644 0 0 *Init* 0 0 572 123196 572 0 0 *Sched* 0 0 10750692 3442000 5812 2813524 0 *Dead* 1 0 276 276 3804 0 0 Load Meter 2 0 228 0 7032 0 0 CEF Scanner 3 0 0 0 6804 0 0 Check heaps 4 0 18444 0 25248 0 0 Chunk Manager 5 0 96 0 6900 0 0 Pool Manager 6 0 276 276 6804 0 0 Timers 7 0 276 276 6804 0 0 Serial Backgroun 8 0 96 0 3900 0 0 OIR Handler 9 0 96 0 6900 0 0 IPC Zone Manager 10 0 0 0 6804 0 0 IPC Periodic Tim 11 0 17728 484 11156 0 0 IPC Seat Manager 12 0 288 136 7092 0 0 ARP Input .... 90 0 0 0 6804 0 0 DHCPD Timer 91 0 152 0 6956 0 0 DHCPD Database 7478196 Total 注:特定の Cisco ルータおよびスイッチでは show processes memory sorted の実装方法により、一部のデバイス(Cisco 7304 など)では、総計値が、show processes memory によって表示されるようなプロセッサ メモリの合計ではなく、プロセッサ メモリと IO メモリの合計として表示されます。 次の表では、show processes memory コマンド出力内の各フィールドをリストにして説明しています。
プロセス次の表では、show processes、show processes cpu、および show processes memory 出力内の各プロセスが説明されています。これはすべてを網羅したリストではありません。
高い CPU の利用率自体は、デバイスの障害を意味するものではないという点に注意する必要があります。たとえば 7500 VIP で、発信インターフェイスのキューイング方式が First In First Out(FIFO; 先入れ先出し)で、発信インターフェイスで輻輳が発生した場合、Rx 側でバッファリングが開始されます。つまり、着信 VIP によりパケットのバッファリングが開始されるということです。Rx 側のバッファリングが開始された場合、「CPU 利用率 99 % で動作する VIP」が確認されます。これは正常であり、それだけでは過負荷の兆候ではありません。VIP がより重要な実行命令(別のパケットの交換など)を受信しても、高い CPU の使用率によって動作が影響を受けることはありません。おおまかな指針として、長期間にわたり、高い CPU の利用率が続いた場合に初めて、問題があることを意味します。さらに、すべてが順調とは限らないということを示すインジケータとしてよりも、障害箇所を解明する過程で、上記コマンドは有効です。 Cisco サポート コミュニティ - 特集対話関連情報
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