日本百貨店協会（東京・中央）が20日発表した全国の８月の百貨店売上高（既存店）は前年同月に比べて2.7％増と２カ月ぶりのプラスに転じた。景気回復期待を背景に高額品の売れ行きが好調だった。これに対してコンビニエンスストアや食品スーパーは８月も苦戦が続いた。
百貨店の売上高は4291億円だった。高級時計など美術・宝飾・貴金属が18.3％増と、12カ月連続でプラスを維持した。夏のセールが前倒しになった影響で７月はマイナスだった主力の衣料品も、８月は猛暑のため夏物が好調で1.9％増え全体を押し上げた。
日本スーパーマーケット協会（東京・中央）など３つの業界団体が同日発表した８月の全国の食品スーパーの売上高（既存店ベース）は0.1％減の8102億円と、２カ月連続でマイナス。菓子など一般食品が1.2％減、乳製品やパンなどが0.6％減と落ち込んだ。
日本フランチャイズチェーン協会（東京・港）が同日発表した８月のコンビニの売上高（既存店ベース）は、7789億2300万円と前年同月比1.4％減。２カ月連続で前年実績を割り込んだ。雑誌やたばこの販売が低迷した。既存店の来店客数は1.3％減と２カ月ぶりのマイナス。客単価は0.1％下落した。
百貨店、売上高、コンビニ、スーパー、コンビニエンスストア
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