2011年10月03日 (月)波乱万丈のドラマ


今回取材させていただいたキム・ミョウソンさん。
キムさんのことを知ったのは、2年前に読んだニュースでした。
四国霊場の住職に外国籍の方が初めて就任。しかも女性。さらに、韓国伝統舞踊の舞い手。
頭の中は「?」でいっぱい。どんな方なのか話を聞いてみたいと思ったのが、きっかけでした。

実際、話を聞いてみたら、韓流ドラマ顔負けのドラマがあったのです。

そもそもキム・ミョウソンさんは、韓国伝統舞踊家として16年前に来日。
そこで、お寺の住職で夫の大栗弘榮さんと知り合い結婚。
一人息子の弘昴くんが生まれ、つかんだ幸せな生活。
しかし、弘榮さんが、突然、病気で亡くなりました。
その後を継いで、修行を経て、お寺の住職に就任されました。
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【住職姿のキムミョウソンさん】


ことしの夏、その「亡き夫に捧げる阿波おどり」を披露。
その端々に今も続く夫弘榮さんの愛情を感じました。
まずはこの写真。
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【キムさんが持ち歩いている写真】

練習場にいつも置いてあって、舞踊公演で各地を回る時は、持って出かけるそうです。
さらに肝心の踊り。阿波おどりのお囃子にあわせて、優雅でダイナミックな韓国舞踊が入っていました。
そこには、弘榮さんが好きだったしぐさも取り入れていたのです。
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【キムさんが披露した阿波おどり】

「スカート(チマ・チョゴリ)を持ちあげてちらっと足袋(韓国ではボソンというみたいです)が見える」
このしぐさが好きだったようです。

阿波おどり本番当日もお二人の写真を胸に踊っていらっしゃいました。

どうしてそこまで夫婦の愛情が続くものなのか。独身の私にはわかりませんでした。
次々に質問を浴びせる私に、キムさんは最後に必ず「これは私の運命だから」と答えてくださいました。
そんな風に人生、全てを受け入れられるものなのだろうかと思いながら、
キムさんのように後悔しない人生を送りたいとも思いました。

とは言っても、そうそう、こんな夫婦や恋人の関係ってないですよね。
みなさんはどうですか?

最後に、キムさん、舞踊団のみなさん、番組に協力いただきありがとうございました。

(ディレクター:杉嶋亮作)

投稿者:ディレクター | 投稿時間:00:31

コメント

偶然再放送でこの回を拝見しました。
キムさんの旦那様に対する一途な想いに
涙がこぼれてしまいました。

異国の地に嫁ぐこと、また一から旦那様の住職を継ぐ戸惑い。
女性や「外国人」として感じた気苦労を想像すると
キムさんが歩いてこられた道のり、
本当に大変だったと思います。

私はこれから結婚を考えている25歳の女性ですが
夫婦の絆というものを目の当たりにして
心打たれました。
本当に素敵な番組をありがとうございました。

投稿日時:2011年10月03日 16:31 | tanje

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