◇マンシング東海<第2日>
▽21日、愛知県・新南愛知CC(6399ヤード、パー72)▽晴れ、気温27・6度、風速1・9メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽108選手(うちアマ5人)▽観衆7479人
首位と3打差の8位でスタートした横峯さくら(27)=エプソン=が6バーディーの66、トータル10アンダーで、菊地絵理香(25)=イーエックスSDP=と並び首位に浮上した。横峯は2009年にはこの大会で優勝し、逆転賞金女王につなげた。相性のいい大会を制し、シーズン終盤に巻き返しをかける。
季節は秋だが、さくらの本領発揮はこれからだ。秋晴れの空の下、しっかりスコアを伸ばし首位浮上。「すごく長いパットが何回か入ってラッキーだった。ショットも良くなっている」。ショット、パットともに調子を上げ、バーディー合戦に堂々割って入った。
特に好調だったのがロングパット。圧巻は11番パー3。フックラインを読み切り、10メートルを沈めた。10、15番でも6メートル、16番でも7メートルをナイスイン。「いつもショートしてしまうので、しっかり打つことを心掛けた」。前日は打ち切れなかったパットを修正しバーディーラッシュにつなげた。
思い切りの良さは、途切れた大記録から生まれた。8月の軽井沢72で予選落ちし、自身の持つ連続予選通過記録が101で途切れた。ショックはあったが「見つめ直す機会になったし、吹っ切れた。気持ちは楽になった。落ちてもまた頑張ればいいかなって」と、知らず知らず背負っていた重荷を降ろした。
この大会、実は切っても切れない縁がある。2009年、賞金女王争いで諸見里しのぶから4389万円離され、大会中には白旗宣言も。だが、優勝を飾るとそこから猛追。ツアー最終戦での逆転賞金女王につなげた。「久しぶりの優勝争いなので、緊張すると思うけど自分のプレーができればいい。バーディー合戦の中にしっかり入りたい」。現在ランキングトップの森田理香子とは3470万円差。4年前の再現は不可能ではない。 (川村庸介)
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