安倍首相がG20で中期財政計画説明、「経済成長と財政再建の両立重要」
[サンクトペテルブルク 5日 ロイター] - 安倍晋三首相は5日、ロシアのサンクトペテルブルクで開催されている20カ国・地域(G20)首脳会合で「経済成長と財政再建の両立は特に重要」と言明し、前月策定した中期財政計画がこうした考えに立つものと説明した。
消費税増税については言及しなかった。
安倍首相はG20初日の全体会合で「各国と比べ財政状況が厳しい我が国において、経済成長と財政再建の両立は特に重要である」と表明。そのうえで、基礎的財政赤字を2015年度までに対国内総生産(GDP)比で半減、2020年度までに黒字化するとし、「これまでG20の場でコミットしてきた財政健全化目標の達成を目指す」と言明した。
消費税を今後2年で段階的に引き上げる計画については言及しなかった。
安倍首相はこれまでに、消費税引き上げについて、経済指標などを踏まえ、経済情勢を見極めながら秋に判断すると述べてきており、最終判断は10月初旬までに行われる見通し。
安倍首相は5日午後、アルゼンチン・ブエノスアイレスで行われている国際オリンピック委員会(IOC)総会出席のため、G20の日程を切り上げ、当地に向かう。同委員会は7日、2020年夏期五輪(オリンピック)の開催都市をを決定する投票を行う。
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