まだ学んでいないのなら、おすすめは…
こういう「くくり」で考えてみるといいでしょう。言語の種類が問題なのではなく、何を管理するための言語か…この場合は論理構造を管理するための言語でしょうか、構造が書ければ言語はなんでもよいのです。
たとえば石があるとして、石を矢印状に並べてみます。矢印の突端が向いた方向に何かがあるという約束事を知っていない人にとって、これらはただの石の並びにすぎません。
石の並び方の構造、ここでは上下左右の位置関係をいかに効率よく書くかという発明の連続が言語の差を生んでいるだけであって、石自体は石のままなのです。学習すべきは石の並べ方、つまり言語の約束事です。
このたとえにそって言えば、「矢印の意味」が言語の本質です。石の位置関係の書き方は、新しい言語が出るたびに変化させられてしまいます。矢印を矢印と認識できないうちは、位置関係の書き方を学んでも、どう石を並べていいのかわからないことでしょう。
石の色かたち(言語の種類)が変わっても、石の並べ方は同じです。
職種によって違います。というより、勤務する会社組織による門外不出の言語なるものも数多く存在するので、言語そのものではなく「石の並べ方」を習得することが求められます。趣味ならどうとでもなりますが、一度趣味と位置づけてしまうと案外覚えられないものです。
私は趣味で C++ と IA-32アセンプリ、Perl が扱えますが、なぜ複数の言語が必要なのかというと、それぞれに足りない機能があるからで、一つこれだけ覚えておけばという言語はいまだ存在しないのです。これからも発明はされないでしょう。ハンマーとドライバーが共存できないように、二つの言語は用途が違うために二つの違うものとして別個に存在することになってしまっているのです。