まったく事情がわからないのですが、ユーチューブに自由シリア軍を取材中という日本人ジャーナリストらしき青年の映像がアップされました。イスラムに入信したということらしいです。
ちょっと意味がわかりづらいところもあるのですが、とりあえず音声を翻訳してみます(正確な翻訳かどうか自信はないのですが)
▽Japanese reporter accepts Islam in Syria Japaner nimmt Islam in Syrien an(ゲリラ兵士たちの前に立つ青年)
撮影者「神の名において、使徒たちに礼拝と平和に。日本人ジャーナリストが報告しました。ジャバル(山)・アル・トルクマーニにあるマムドゥーフ・ジョールハ部隊で、イスラム教徒になりました」
(続いて、横にいる兵士に教えてもらいながら、シャハーデ<信仰告白=イスラム教徒になる誓い>を唱える)
兵士「タクビール!」(もともと「拡大する」というような意味の言葉ですが、「神は偉大なり!と言うこと」も意味します。日本語でいえば「万歳!」に近い感じ)
青年&ゲリラたち「神は偉大なり!」
撮影者「名前は?」
青年「ムスタファ」
▽Japanese reporter accepts Islam in Syria Japaner nimmt Islam in Syrien an 2撮影者「右の腕を」
撮影者「彼は少し前にマムドゥーフ・ジョールハ部隊に、イスラム教徒になったと報告した日本人ジャーナリストです。これから夕方の礼拝に向けてウドゥ(身を清めること)をしています」
(べつの兵士を撮影)
撮影者「この若者はウドゥのやり方を教えています」
撮影者「神のご加護によって、彼はマムドゥーフ・ジョールハ部隊の人間性に感銘を受け、イスラム教徒になることにしました」
(3回やるのか?というような意味のジェスチャーのやりとり)
撮影者「ひとつひとつ、3回ずつやらなくてもいいですよ。ゆっくりゆっくり。初めてだから、3回やらなくていいですよ」
兵士「私は、他の若者たちの真似をするように教えました」
兵士「ニュー・ハンド、ニュー・ハンド(なぜかここだけ英語。「べつの手も洗いなさい」という意味)
撮影者「神のご加護を。初めは神のおかげで、2番目は革命のおかげで」
撮影者「神のご加護を。バシャール・アサドに地獄を」
兵士「神は偉大なり」
青年「神は偉大なり」
以上です。一眼レフ・カメラを持っていますから、おそらくダマスカス正規入国ではなく、国境を越えての入国でしょう。おそらく自由シリア軍の一部隊に密着したところ、勧められて入信したということのようです。
大丈夫かなあという感じもしますが、自分も若い頃はこんな感じでゲリラ取材をやってましたし、事情がわからないので論評は控えます。とにかくいいお仕事を期待したいと思います。
- 2012/07/31(火) 19:10:34|
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一部の0.26秒目にちらりと右の兵士を一瞥しているのが全てを物語っていますね。
日本人はアラビア語に対して反応していますので、恐らく大学でアラビア語を学んだジャーナリストの卵か何かでは。
シリアの反体制派もスパイの潜入には神経質になっていると思うのですが、丁度良い(日本人の)鴨が来たので、彼らの宣伝に使っているのでしょう。
でも、一歩間違えると殺されるでしょう。特に便宜上イスラムに改宗しても彼らには言い訳は通用しない。背教は死刑ですがそこまでの覚悟というか意識はあるのかな?
ああ、日本人青年に神の御加護を。アッラー・アクバル。
(せめて良い写真撮れよ)。
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- 2012/07/31(火) 22:55:27 |
- 道楽Q #-
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日本人ジャーナリスト数人のツイッターをフォローしていたようです。プロフィールは「時々アマチュアジャーナリスト」だそうです。
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- 2012/08/01(水) 09:34:40 |
- 黒井文太郎 #-
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シリアの反政府勢力グループでムスリムに改宗しました、岩重(ムスタファ)というものです。黒井さんのこちらのページでいつも勉強させて頂いております。撮影者がしゃべっていたとが詳しくは分りませんでしたが、こちらを読んで初めて知りました。今トルコのハタイ県ヤイラダという街にいて、そこからシリアに出入りしています、トルコ兵の警備が外人ジャーナリストには厳しいのであまり何度も往復できません、一度は捕まりました。シリアに入って合計9日ほど一緒にいたのですが、その部隊『マンドゥージョルハ』にくっついていてもほとんど前線で戦うといったことはありませんでした。一度戦いに行くというときについて行ったのですが、僕がビビっていたのと、彼らが止めたのとで後方待機していました。その時は結局戦いはありませんでした。僕が行っていたバイブジャク地方に政府軍が攻めてくると聞いたので、恥ずかしながら、トルコに逃げてきました。トルコのヤイラダには難民キャンプの他にトルクマン(トルコ系シリア人)グループのコミュニティーがあり、事務所や兵士たちの保養所にもなっています。こちらの難民や兵士やサポーターはほとんどラタキアの人間なので、頑張ればラタキアまで行けるのかもしれませんが、これまで一つのグループにくっついていたので、動きが取れませんでした。夜に砲撃が激しいので、あまり南下したくない気持ちもありました、彼らの武器では遠距離ロケットに対抗できませんので。
安田純平さんのようなレポートが出来るように頑張ります。
突然のご連絡失礼しました
岩重 光義
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- 2012/08/12(日) 17:36:20 |
- 岩重光義 #-
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おおっ~。岩重ちゃん登場!
>僕がビビっていた
>恥ずかしながら逃げてきました。
>頑張ります。
正直な人だけど、臆病な位に慎重な方が良いですね。
間者は英雄ではないので生きて帰らないといけない。
あっ、間者じゃなくてレポーター?失礼。
頑張って欲しいけど、無理なさらずにね。
カバブとかフムスとか旨い物も喰って栄養摂って。
水とか難民収容所での伝染病にも気をつけて。
ただね岩重さん、反政府軍で改宗したというのは宗教を真面目に考える立場からすると余り関心が出来ませんね。
静かに心を落ち着けて自分を見つめて、それでイスラム教しか無いというのなら良いでしょうが。
何か流行のサークルにでも入る気持ちなら後悔しますよ。
まあ、何教に改宗しても自由で構わないけど、祖国日本を裏切らないで下さいね。
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- 2012/08/13(月) 22:57:26 |
- 道楽Q #-
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私自身、コンバット・フォトグラファーを目指してた頃は、明らかに無謀なことをさんざんやってきたクチですので、あまり何かを語れません。気をつけて、と言うべきなのでしょうが、振り返ると、自分にはそんなこと言う資格ないです。やりたいことはどんどんやるべしという考えですが、もちろんこれは自分自身だけのことです。
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- 2012/08/15(水) 11:17:36 |
- 黒井文太郎 #-
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道楽Qさん
有り難うございます。ムスリムななったのは、彼らの信仰心や考え方が知りたかったのと、日本人の無宗教感覚が嫌いだからです。いっそのことムスリムになってしまえと思ってなりました。バッシングされるのは仕方ないと思います。祖国日本は好きです、決して裏切りません。でもずっと小さな島で人生を過ごしたくはないです。
黒井さん
僕も目標は戦闘写真を撮ることです。まだ撮ったことがありません。かなりのビビリなもので、黒井さんのようにアグレッシブに取材活動が出来るようにもう少し無茶しないといけないと思います。経験はほぼ素人ですがまだ割と体が動く方なので、に出来ることはやっておきたいです。
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- 2012/08/16(木) 00:07:09 |
- 岩重光義 #-
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岩重様
貴殿の真っ直ぐさが光り輝いて眩しいです。他者の信仰心や考え方が知る事は一筋縄では行かないと思いますがその事を通して貴殿の人生が豊かにして下さい。
日本人の無宗教感覚というのは異論がありますが、貴殿は正直な方なのでその感覚自身は大切にして頂きたい。
岩重様には是非とも質の高い業績を通じて祖国日本に貢献して閉塞感を打破して頂きたいものです。
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- 2012/08/16(木) 23:13:11 |
- 道楽Q #-
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上記で「岩重ムスターファ」氏に書いた拙文中に誤字脱字が有り以下の様に訂正
●他者の信仰心や考え方が知る事は⇒考え方を知る事
●貴殿の人生が豊かにして下さい⇒人生を豊かに
さて、妙にプライドだけ高い陰険な輩「ムハバラット23」は真っ直ぐな好青年の岩重氏の事も書いていた。
変態ブログの昨年九月三十日付けエントリー(アーカイブ581)の記事名『自由シリア軍に同行する頭の悪そうな日本人』というのがそれだ。
「(引用開始) 頭の悪そうな日本人青年がなんの主義主張もなく自由シリア軍(FSA)(それも僻地)に随行して、イスラムに入信した動画だ(※既に消却)。
実態を語るどころか、ただただ流されて何も考えずの状況が動画から見てとれる。
現在、その他の日本人ジャーナリスト(プロ)も自由シリア軍(FSA)に同行取材していたりするが、やっていることはただの「スパイ」行為である(引用終り)」と不快感を表明。(※読みたい人はグーグルで記事名入力して)。
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- 2013/09/22(日) 12:06:28 |
- 道楽(どら)Q #-
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