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藤浪、プロ初の押し出しでワースト6失点

4回表ヤクルト無死満塁、上田に2点適時打を浴び、舌を出して悔しがる藤浪
4回表ヤクルト無死満塁、上田に2点適時打を浴び、舌を出して悔しがる藤浪

<阪神7-7ヤクルト>◇21日◇甲子園

 初めての経験だった。阪神藤浪晋太郎投手(19)は下を向き息を吐いた。顔には珍しく汗が流れていた。

 4回だ。同点とされて無死満塁で打席に投手木谷。初球ボールからカウントが2ボール、3ボール…。4球目も無情に外れ、プロ初の押し出しを与えた。背中を押してくれた虎党の大声援がため息に変わった。

 「悪いなりの投球ができませんでした。今日はそれに尽きると思います」

 1番に戻り上田に2点適時打を右前に運ばれる。打者一巡で一挙5点を失い、自身最短タイの4回、ワースト6失点でマウンドを降りた。「序盤はそんなことはなかったんですが、点を取られた回は狂ってしまった。修正点はある程度わかっていたんですけど、修正がきかなかった」。味方の反撃で7敗目こそつかなかったが、ただただ、反省するしかなかった。

 先頭ユウイチは二塁左へのゴロに打ち取ったが、西岡がはじいた。失策から制球を失い、一気に崩れた。先制2点をもらった直後の2回には中前への当たりを伊藤隼が後逸し、三塁打とされた。不運な走者は内野ゴロでホームにかえってきた。それでも「それはいいわけに過ぎない。ミスは誰でもあることですし、カバーしないといけなかった。野手の方は誰も悪くないです」と言い切った。

 19歳にして責任感は強い。日頃から「野手の方や、リリーフの方に助けてもらっている。藤浪で勝てたと言ってもらえる試合を、増やしていきたい」と話す。勝てなければ、点を取られれば、自分が悪い。その自覚を持って、1年目のシーズンを戦い抜こうとしている。

 8月31日広島戦で10勝目を挙げてから、9月は3戦勝ち星なし。降板後のベンチでは、延長12回のゲームセットまでじっとグラウンドを見つめていた。【山本大地】

 [2013年9月22日10時40分 紙面から]

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