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虎の意地5点差追いつき5時間28分ドロー

同点適時二塁打を放ち塁上で左手を突き上げる西岡(撮影・清水貴仁)
同点適時二塁打を放ち塁上で左手を突き上げる西岡(撮影・清水貴仁)

<阪神7-7ヤクルト>◇21日◇甲子園

 和田阪神がせめてもの意地を見せた。延長12回1死満塁、絶体絶命のピンチで8番手・松田はがむしゃらに腕を振った。2死で迎えた川崎には3ボールと窮地に追い込まれたが、直球勝負で三ゴロに打ち取った。まさに猛虎を象徴する姿だった。ベンチ入りメンバーを使い切った総力の5時間28分。全員でつかんだ執念のドローだった。

 「甲子園の声援もあるし。巨人がマジック1になって、負けて決めさせたくないという気持ちは全員にあったと思う」

 ライバル巨人の自動優勝を阻止した和田豊監督(51)は試合後、全員の気持ちを代弁した。先発した藤浪が味方の失策などもあって、4回6失点でプロ最短KOを食らった。一時は2対7と大量リードを許す苦しい展開だった。だが、ここから猛虎が底力を見せた。

 5回に鳥谷の適時打、新井貴の犠飛で2点を返すと、6回には坂の2点適時打で1点差まで詰め寄った。そして、8回、2死一塁から西岡が右中間へのタイムリー二塁打を放ち、ついに同点に追いついた。最大5点差を埋めてみせた。

 「負ければ(巨人の)優勝なのはみんな知っていた。最後の執念ではないけどあがいた。僕(の失策)から始まった。投手に申し訳ないことをした。ただ、バットで返すこともできる」

 試合後、西岡は巨人への対抗心を隠そうとしなかった。6回以降は6投手が無失点でつないで、勝利への望みをつないだ。あと1本、あと1点が出なかったが、7カード連続負け越し中の虎が、崖っぷちで見せた執念だった。

 [2013年9月22日9時17分 紙面から]

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