2013.9.22 05:04(3/3ページ)

G胴上げ阻止や!虎・西岡“汚名返上”同点打

西岡は四回にゴロを捕り損ねた。このあと藤浪は5失点だ

西岡は四回にゴロを捕り損ねた。このあと藤浪は5失点だ【拡大】

 まさかの失速だった。6月に単独首位に立ったが、下克上で挑んだ8月27日からの巨人戦(東京D)で3連敗を食らった。そこから前の広島戦まで7カード連続で負け越し中。1999年以来となる屈辱の最大原因は決定力不足の打線だ。大和ら故障者続出で歯車が狂い、首脳陣は4番をマートンから鳥谷に変更した。打開策もなく、虎党も嘆くばかりの日々だった。

 しかし、徳俵に足がかかった状態で、西岡が打線をけん引し、柴田、坂ら脇役も輝いた。巨人の優勝を阻止する-。和田監督も投手陣も含め、ベンチ入り25人を使い果たす必死のパッチ采配。四回の攻撃前の円陣では、黒田ヘッドコーチもゲキを飛ばした。

 「きょう巨人がマジック1で(阪神が)負けて決めさせたくないという気持ちは選手にも、もちろんあった。執念? これからはそういう気持ちでいかないと。こういう試合をきっかけにしていかないと」

 和田監督の言葉だ。こんな熱い気持ちが欲しかった。死闘を終えたころ、巨人は広島に大量リードを奪われていた。そして敗戦。リーグ優勝は絶望的だが、クライマックス・シリーズ(CS)がある。この日のような猛虎魂をみせつけろ!(阿部 祐亮)

データBOX

 西岡は9月11日の中日戦(甲子園)から1番に復帰後、9試合で、39打数16安打3打点、打率・410。ちなみに、9月6日の巨人戦(甲子園)から10日の中日戦(甲子園)まで4試合に3番で起用されて16打数5安打2打点、打率・313だった

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(紙面から)