2013.9.22 05:04(2/3ページ)

G胴上げ阻止や!虎・西岡“汚名返上”同点打

8回同点の適時打を放つ西岡剛

8回同点の適時打を放つ西岡剛【拡大】

 意地だ。執念だ。ど根性だ。絶体絶命の5点ビハインドをドローに持ち込んだ。今季最長の5時間28分、延長十二回の死闘を演出した西岡が、黒土まみれのユニホームで期する思いを吐露した。

 「僕らは負けたら(巨人が)優勝するのは知っていましたから。最後の執念ではないけど、あがきというか…」

 1点を追う八回二死一塁。汚名返上にアドレナリンが噴出した。「バットで取り返すことができますから。そういう気持ちで打席には立っていました」。

 右腕・山本哲の内寄り148キロ直球を右中間に運んだ。一塁から柴田が俊足を飛ばし、本塁に突入。ベンチから藤浪が身を乗り出して、左手でガッツポーズ連発。二塁に到達した西岡は左手でヘルメットのツバを触り、照れくさそうに笑った。

 負けていれば“戦犯”だった。1点リードの四回先頭。ユウイチが二遊間に放ったゴロをファンブル。仮に捕球できても厳しい局面だったが、公式記録は今季7個目の失策。「あの位置で捕っても内野安打になっていた。もう一歩前に出て、ギャンブルすべきだった。逆シングルで捕ってジャンピングスローくらい。僕から始まったことなんで、投手には申し訳ない」。大阪桐蔭高の後輩でもある先発・藤浪を4回6失点でKOさせてしまったことに心を痛めた。

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