マウンドで鳥谷や西岡らに気合を注入される松田【拡大】
打たれるわけにはいかなかった。藤浪のまさかの4回KOにも負けず、6回以降はボイヤー、久保田、加藤、福原、久保が必死に「0」を並べ、同点劇を呼んだ。残っていた最後の投手として8番手でマウンドに上がった松田が、“崩壊”させるわけにはいかなかった。
蓄積疲労から9日に出場選手登録を抹消され、この日登録されたばかり。19歳の復活が、チームにもう一度、勢いをもたらすのは間違いない。
「何とか抑えられましたけど、悪かったところもあるので反省したいです」
託されたバトンを何とかつないだ。クライマックスシリーズではセットアッパーとして期待されている。負ければV逸決定という重圧のかかったゲーム。絶体絶命のピンチは招いたが、失点は許さなかった。しびれる登板へ向けても、最高の経験となったはずだ。(長友 孝輔)
(紙面から)