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阪神・遼馬、延長十二回一死満塁のピンチ耐えた!

松田は延長十二回一死満塁のピンチを無失点にしのいだ(撮影・彦野公太朗)

松田は延長十二回一死満塁のピンチを無失点にしのいだ(撮影・彦野公太朗)【拡大】

 (セ・リーグ、阪神7-7ヤクルト=延長十二回規定により引き分け、21回戦、阪神14勝6敗1分、21日、甲子園)絶体絶命だった。崖っぷちから下をのぞくと、V逸という“死の淵”が見えた。1軍復帰戦。高卒2年目の松田が延長十二回一死満塁のピンチを耐えた。

 「満塁にしたり、まだまだな部分はありますけど…。ゼロで抑えられたのは良かったです。巨人のこと? 試合中は考えていませんでした」

 長時間声をからした虎党も、半分腹をくくっていたはずだ。7-7の延長十二回。一死満塁で迎えた代打の田中浩を、なんとか三ゴロに仕留め二死としたが…。続く川崎へ、ボールを3つ続けた。あと1球、枠を外せば押し出しの四球だ。V逸を決定づける1点を与えてしまう。足がすくむような場面でも、勇気を振り絞った。1ストライク後、こん身の146キロの直球で三ゴロに打ち取った。この瞬間、負けはなくなり、この試合の結果による巨人の優勝決定はなくなった。

 時計の針は、午後7時を過ぎていた。試合開始から5時間あまり。阪神戦の速報に気をもんでいた巨人ナインは午後6時1分、東京ドームでゲームを始めていた。

 「最後のイニングだからというより、全員で抑えてきたので」

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